阪神・立石正広 大学時代に学んだ「動から動」の打撃で“勝利の使者”に!! 決勝打&デビュー4戦4勝
◇セ・リーグ 阪神3―0巨人(2026年5月23日 東京ドーム) 阪神が23日の巨人戦で3―0と勝利を収め、今季最長タイの4連勝、同初の貯金10を飾った。“勝利の使者”はドラフト1位・立石正広内野手(22)だ。5回2死二、三塁で中前への決勝適時打。デビューからの4戦連続安打は、2リーグ制以降の球団新人選手では62年安藤統夫、80年北村照文、16年高山俊に並ぶ球団最長タイ記録となり、立石昇格後、チームは4戦4勝となった。 【写真あり】岡田彰布氏、原辰徳氏の両レジェンドも猛打賞の阪神・立石を絶賛 原氏は「岡田、原より上かも」 立石が止まらない。3回2死でチーム初ヒットとなる左前打を放つと、5回2死二、三塁では決勝の中前適時打。ベース上での喜びをかみ締めるようなガッツポーズは、もう見慣れた光景となりつつある。これでデビューから4戦連続安打。2リーグ制以降の球団新人選手では62年安藤統夫、80年北村照文、16年高山俊に並ぶ最長タイ記録となった。 「真っすぐが強かったので。なんとなく外に強い球が来るかなと。そこを叩けて良かった」 投手戦の様相を見せ始めた試合に、風穴を開けた。0―0の5回2死二、三塁。打席の背番号9は、150キロを超える剛球に目線を合わせた。カウント1―2から、巨人・ウィットリーの155キロの外角高め直球を捉え、中前へ運んだ。16年にMLBドラフト1位指名を受けた大型右腕から放った一打。ドラ1が、ドラ1を打って試合を決した。 プロ初となる決勝打を放った立石だが、好機での打撃に悩んだ時期もあった。大学1年時。なかなかチャンスで結果が出なかった。「結果が欲しくなればなるほど力が入って、上体が突っ込むような打ち方になる」。そこで創価大時代の打撃コーチ・高口隆行氏らと相談しながら定めたのが、「動から動」の打ち方だった。 現在の立石は、両腕を小刻みに動かしつつ、左足を軽くステップさせてバットを構え球を待つ。大学1年時までは腕も足も止まった構えから、いわゆる「静から動」のスイングだった。「力が入りやすくなっていたと思う。予備動作というか、動かしておくことで脱力できるようになった」。自然と気持ちが入る好機の場面で起きていた力みを解消。だから、大物ルーキーはチャンスに強い。 立石が1軍昇格後、チームは4戦4勝で今季初の貯金10に到達した。まさに勝利の使者だ。合流初日から続いた円陣の声出し役も、勝ち続けているため4戦連続。この日は輪が解けた後に苦笑いを浮かべて頭をかくなど、思わぬ“プロの洗礼”を受けているが、「負けるよりはいい。続けられるように」と力を込めた。バットでも雰囲気づくりでも、チームに好影響をもたらし続けている。(松本 航亮) ○…立石(神)が2安打で19日中日戦のデビューから1→1→3→2の4試合連続安打。2リーグ制以降の阪神新人選手では最長タイで、62年安藤統夫1→1→1→1、80年北村照文1→1→1→1、16年高山俊1→1→2→1に並ぶ10年ぶり4人目(安藤と北村は打席のない試合を除く)。他球団を含めた2リーグ制以降の最長は10試合で、50年伊藤利夫(近鉄)と23年加藤豪将(日)が記録している。