ネット掲示板で生成AIを激しく憎む32歳ニートの田中一郎は、「AIは盗作機械」「魂がない」「努力を無意味にする」と連日長文でアンチ活動を続けていた。ある日、「同人表現を考える会」のオフ会に参加した一郎は、AIを積極活用するフリーランスイラストレーター・佐藤遥と直接対決する。一郎が「著作権侵害」「芸術の冒涜」「魂がない」と感情的にまくし立てるのに対し、遥は冷静に論破していく。AIの学習は「人間の模倣学習と同じ」「カメラ発明時と同じ抵抗」「努力と技術は両立する」「都合の良い二重基準」と、論理的・歴史的に反論。会場で最新AI生成イラストの高品質さを見せられ、参加者からも追撃され、一郎は言葉を失う。最後には椅子を蹴り、床にへたり込み、鼻水を垂らしながら大声で泣き崩れた。「俺の20年間の努力が……! 二次元を汚すなあああ……!」AIアンチの典型的な理屈が次々と崩され、プライドとアイデンティティが粉々に砕ける様子を描いた、ブラックユーモア短編。