正捕手「山本祐大」衝撃トレードの真相 「DeNAは流出を阻止する意識が薄い」
バリバリのレギュラーであるだけでなく、オールスターに出場し、侍ジャパンにも招集されている。球界を代表する捕手と言っても過言ではない彼がトレード、しかもシーズン途中に移籍とは極めて異例である。 「山本は早ければ来季、FA権を取得します」 と、大手紙記者が語る。 「捕手は育てるのも獲得するのも難しいポジションなので、普通は大枚はたいて流出を阻止するものですが、DeNAは特殊な球団で、流出を阻止する意識が薄い。というのも、捕手育成に自信を持っているんですね」 他ならぬ山本がその証左。独立リーグから2017年ドラフト9位で入団した山本は、相川亮二コーチの薫陶を受けたとされる。 その相川氏は今季から1軍監督に就任。いきなり愛弟子を手放すことになった格好だが、 「“現場よりフロントが強い”というのもDeNAの特徴。メジャーでは当たり前ですが、日本でフロント主導なのは日本ハムとDeNA、楽天くらい。相川監督は複雑な胸中でしょう」
出自の違い
では、なぜフロントは山本を放出したのか。 「理由は簡単。22年ドラ1の松尾汐恩(21)を抜てきするためです」 捕手は使わないと育たないという。ゆえに無理やり席を空けたわけだ。 「松尾が大阪桐蔭高校出身というのも大きい。育成に失敗したら名門校に顔向けできないので必死です。対して雑草扱いの山本は“育ってくれてラッキー”“高く売れたらさらに御の字”という感覚でしょう」 どうせ出ていかれるなら、人的補償にプロテクト枠があるFAより、交渉次第で欲しい選手を選べるトレードの駒として使った方がいいとも考えたのかもしれない。 「昨オフにソフトバンクが打診したという情報もあります。シーズンに入っても正捕手が定まらないソフトバンクがより好条件を提示したのでは」 ソフトバンクからは井上朋也内野手(23)ら2選手が移籍した。20年ドラ1の井上も埼玉の強豪・花咲徳栄高校出身だが、 「抽選で佐藤輝明(現阪神)を外しての1位なので、ややステータスが低い。それに、まる5年養っていまだにくすぶっているわけで、むしろ外に出す方が親心です」 これもプロの宿命か。
「週刊新潮」2026年5月28日号 掲載
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