「わからないことが、わからない」新卒へ。賢くないと自覚した私が、食品商社の板挟み営業を生き抜いた「最初の歯車の回し方」
「わからないことがあったら、何でも聞いてね」
入社して最初、先輩や上司からそう優しく声をかけられたとき、私は心の中でこう絶望していました。
(……そもそも、何がわからないのかが、わからないんです)
はじめまして。私は新卒で大手商社に入社し、数年間、食品営業の現場で泥臭く働いてきました。
最初にお伝えしておくと、私は決して「要領の良い、賢いタイプ」ではありません。配属されてすぐは、先輩から適当に放置されるか、誰でもできるような小さな雑用を渡される毎日。「本当に自分は営業としてやっていけるのだろうか」と、焦りと不安ばかりが膨んでいました。
でも、そんな「賢くない自分」だからこそ、地道に観察し、もがく中で気づけた「仕事の本質」があります。
営業には正解がありません。たくさん喋れるから売れる人もいれば、口下手でも売れる人がいる。彼らに共通しているのは、ただ一つ「相手のニーズを満たしていること」だけです。
この記事では、新卒時代の私が「放置された雑用期間」をどう使って社内の仕組みをハックし、怖すぎる他部署のベテランや、クセの強い取引先と対等に渡り合えるようになったのか、その泥臭い実践ステップをお話しします。
今まさに「職場で自分が何をすればいいかわからない」「周りが強そうに見えて萎縮している」という若手社員の方に、一つの生存戦略として届けば幸いです。
1. 「自分の歯車」を回す前に、会社全体の「24時間のスケジュール」を知る
新卒の営業が最初にぶち当たる大きな壁。それは、顧客ではなく「社内の他部署(工場部・物流部・受注部など)」との衝突です。
何も知らない新卒のうちは、つい「自分の急用だから」と、こちらの都合を他部署に無理やり押し付けたり、相手のルールを軽視してしまったりします。その結果、「あいつ分かってないな」と他部署と揉めてしまう。
他部署と揉めて得することなんて、1つもありません。ルールはしっかり知るべきです。
しかも、他部署の社員は自分よりうんと年上。ぶっちゃけ、何も知らない新卒を相手にすると、「めんどくさいから」という理由で、本当はできることでも「できない」と突っぱねてくることすらあります。
「社会というのは、無知が悪であり弱者である」
社歴で対等になることは一生ありません。でも、「知識」は学ぶ意欲さえ高ければ、同じ土俵に乗ることができるのです。自分が会社という組織の「一つの歯車」である以上、他の歯車がどう動いているかを知ることは、自分の仕事を円滑にする最強の武器になります。
まずは、以下の3つを他部署の人たちに徹底的に聞いて、把握してみてください。
・それぞれの部署の「1日のスケジュール」
・作業の「時間リミット(なぜその時間までなのか)」
・「工程の順番(なぜその順番でなければいけないのか)」
それぞれの部署のスケジュールや工程には、100%きっちりとした「意味」があります。それを理解し、リスペクトを示すだけで、社内のベテランたちの態度はガラリと変わります。
2. 最初の「放置された時間」こそ、頭を使い倒すゴールデンタイム
新卒の一番最初の頃は、まだ担当顧客も少なく、良くも悪くも「使える時間」が多く作れるはずです。
先輩から放置されているその時間、ただボーッと過ごすのはもったいなさすぎます。
人間の脳は、学生から社会人に上がった「今」が、一番新しい知識を吸収しやすい状態です。この時期の自分を無駄にしないために、私は「頭を使うこと」に時間を投資することを強く推奨します。
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