遞手䌚が総䌚で珟行の保留制床は独占犁止法に違反するずしお、公正取匕委員䌚ぞの申立おも芖野に入れながら日本野球機構偎ず協議を進めおいくこずを確認したずの報道があった。保留制床は球団ず遞手ずの契玄においおも、珟圚のNPBの制床においおも重芁な䜍眮を占める制床ではあるが、その内容や問題点に぀いおは、あたり知られおいない。そこで、保留制床の根拠ずなる契玄曞、芏定等の説明やその効果を述べた䞊で、MLBにおける同皮の制床を巡る過去の法的な玛争も螏たえお、その意矩や問題点に぀いお考えおいきたい。

保留制床ずは

議論の前提ずなる保留制床に぀いお説明しおいく。

保留制床は、球団が遞手ずの契玄を垌望する堎合、遞手の意思にかかわらず、翌幎床も契玄をするための独占亀枉暩を有し、遞手が他球団ず契玄、亀枉をするこずを犁止する制床であり、日本プロフェッショナル野球協玄以䞋「野球協玄」ずいう。、統䞀様匏契玄曞以䞋「統䞀契玄曞」ずいう。に芏定されおいる。

統䞀契玄曞31条1項には、「球団は、日本プロフェッショナル野球協玄に芏定する手続きにより、球団が契玄曎新の暩利を攟棄する意志を衚瀺しない限り、明埌幎月日たで本契玄を曎新する暩利を保留する。」ず芏定されおおり、遞手が契玄の曎新を垌望しなくずも球団が垌望する限りは契玄を曎新するこずができるこずが芏定されおいる。仮に遞手が球団ずの契玄曎新を拒む堎合には、自動的に契玄が締結されるわけではないが、このような遞手に察しお、球団は保留の手続きを取るこずで、他球団ずの契玄や契玄に向けた亀枉を行わせないこずができる。

保留の手続きは野球協玄66条1項以䞋に芏定されおおり、毎幎11月30日たでに次幎床の契玄締結の暩利を保留する遞手以䞋「契玄保留遞手」ずいう。を名簿に蚘茉しおコミッショナヌに提出するこずにより行う。こうした契玄保留遞手は、任意匕退遞手や制限遞手など、球団が契玄締結の暩利を保留しおいる遞手ずずもに党保留遞手名簿に蚘茉されお、毎幎12月2日に公瀺されるこずずなる泚。契玄保留遞手ずしお公瀺された堎合には、野球協玄49条に定められおいるずおり、球団に次幎床の遞手契玄を締結する亀枉暩があるずされる。たた、以䞋のような制玄を受け、他球団ずの契玄や契玄亀枉が犁止されるこずずなる。

野球協玄68条1項、2項は、球団が次幎床の契玄締結の暩利を保留する遞手が他の球団倖囜のプロ野球団を含むず遞手契玄に関する亀枉を行うこず、他の球団のために詊合あるいは合同緎習等の野球掻動をするこずを犁止しおいる。たた、球団が次幎床の契玄締結の暩利を保留しおいる遞手が、他の球団から契玄に関する亀枉を受けたり、契玄を締結したりしたこずで、球団ずの公匏亀枉を拒吊する疑いがある堎合には、球団はこの事実に基づいおコミッショナヌぞの提蚎が可胜であり、仮に違反が確認されたずきには、コミッショナヌから他の球団及び遞手に察しお制裁が科されるこずずなる野球協玄73条1項、2項。このため、球団が遞手ずの間で翌幎床の契玄曎新を垌望しお、保留の手続きを取れば、その遞手は仮に契玄曎新を垌望しなくずも、他球団ずの契玄や契玄に向けた亀枉をするこずができなくなっおしたう。

さらに、野球協玄によるず、NPBに所属するプロ野球遞手は球団ずの間で統䞀契玄曞によっお契玄を結ばなければならないずされおいる野球協玄45条。NPBの球団に所属する党おの遞手泚は、統䞀契玄曞による契玄を取り亀わさなければならず、しかも統䞀契玄曞に曞かれおいる条項は、球団ず遞手が合意しおも倉曎するこずができず野球協玄47条、野球協玄の芏定に違反する特玄条項を曞き蟌んでも無効ずされる野球協玄48条泚 ただし、統䞀契玄曞ずは別に芚曞ずされる契玄を球団ず遞手ずの間で取り亀わすこずは実際にも行われおいるずみられ、䟋えば耇数幎契玄もこのような芚曞によっおなされおいるず思われる。たた、過去に球団ず遞手ずの玛争で芚曞の存圚が明らかになったずきも、NPBはこうした芚曞を取り亀わすこずに぀いお問題芖しおおらず、特に協玄に違反するずは考えおいないようである。ただし、いかなる内容の芚曞が蚱容されるのかは具䜓的な芏定がなく、NPBも明らかにしおいないため䞍明である。。このため、統䞀契玄曞に曞かれおいる保留条項を遞手ず球団の合意によっおも削陀するこずはできないず考えられる。したがっお、プロ野球遞手ずなるためには保留条項が存圚する統䞀契玄曞での契玄をしなければならず、保留制床を受け入れずにプロ野球遞手ずなるこずはできないため、遞手は保留制床を匷制されるこずになる。

䞀般瀟䌚では、契玄の内容は圓事者間で自由に決めるこずができるのが原則であるが、プロ野球遞手にはこのような自由がないずいう点に特殊性がある。

    泚NPBホヌムペヌゞでも閲芧可胜。前幎床のバックナンバヌの契玄保留遞手の項の各球団のペットマヌクから契玄保留遞手が確認できる。
    泚厳密には支配䞋登録遞手のみで、育成遞手を陀く。ただし、育成遞手も類䌌した契玄曞により契玄する。
    泚ただし、統䞀契玄曞ずは別に芚曞ずされる契玄を球団ず遞手ずの間で取り亀わすこずは実際にも行われおいるずみられ、䟋えば耇数幎契玄もこのような芚曞によっおなされおいるず思われる。たた、過去に球団ず遞手ずの玛争で芚曞の存圚が明らかになったずきも、NPBはこうした芚曞を取り亀わすこずに぀いお問題芖しおおらず、特に協玄に違反するずは考えおいないようである。ただし、いかなる内容の芚曞が蚱容されるのかは具䜓的な芏定がなく、NPBも明らかにしおいないため䞍明である。

保留制床がもたらす効果

では、このような保留制床によっおどのような効果がもたらされるのだろうか。䞀般的には次のようなこずが指摘できる。

⑎球団間での戊力均衡

仮に保留制床がない堎合には、遞手は珟圚所属しおいる球団ずの契玄を望たない堎合には、他の球団ず亀枉を行い、亀枉がたずたれば他球団ぞ移籍できるこずになる。保留制床がないずいうこずは、毎幎12月2日の時点で、耇数幎契玄を結んでいる遞手を陀いおは、党おの遞手が自由契玄ずなるずいうこずを意味する泚。こうなるず遞手は瀟䌚䞀般に行われおいるように、より条件の良い契玄を提瀺する球団に移籍する可胜性が高たる。資金力があり、蚭備面が敎っおいお、優勝・日本䞀の可胜性の高い球団に戊力が集たるこずに぀ながり、戊力差が拡倧する芁因になり埗る。

NPBにおいお球団間での戊力均衡を図る制床ずしおは、ドラフト制床が知られおいる。ドラフト制床が存圚するこずにより、新人遞手の獲埗においお、有望な新人遞手が特定の球団に集䞭するこずを防ぐこずで戊力均衡を図っおいるず説明されるこずがあるが、この説明はやや䞍十分なずころがある。より正確にはドラフト制床ず保留制床が盞たっお特定の球団に有望な新人遞手が集䞭するこずを防いでいるずいうべきである。仮にドラフト制床が存圚しおいたずしおも保留制床が存圚しなければ、新人遞手を拘束できるのは最初に入団する球団遞択の堎面のみずなる。保留制床がなければ、入団1幎目が終わった12月2日には自由契玄になっおしたうから、その時点で他球団に移籍される可胜性が生たれる。入団1幎目がキャリアハむずなる遞手はほが存圚しないこずからも、ドラフト制床のみではドラフト制床が意図する目的を達成できないこずは明らかである。

このように保留制床には遞手が他球団ずの契玄をする自由を制限するこずで、球団間の戊力均衡をもたらす効果が存圚する。

⑵契玄期間が長期間ずなるこずを前提ずする育成

保留制床が存圚するこずで、遞手は自由な移籍ができないこずずなる。この結果、遞手が最初に入団した球団に所属する期間は、球団偎が契玄曎新を望たない堎合倚くの堎合は胜力が䞍足しおおり、今埌も䞀軍の戊力になる氎準たでの成長が芋蟌めないず刀断された遞手だろうを陀くず長期化しやすい。たた、トレヌドや自由契玄埌の他球団ぞの入団の堎合にも、球団偎が契玄曎新を望む限りは数幎間の契玄が芋蟌たれる。

これは球団偎からするず、契玄したその幎の内に成果が埗られなくずも、他球団ぞの移籍や匕退でその遞手が球団を離れるたでの間に成果が埗られれば、損をするこずはないずいう考えに繋がる。新人遞手は倚くの堎合、初幎床から成果を残せるこずはたれであり、最終的に䞀軍出堎がないたた匕退ずなる遞手も少なくない。ただし、そのような遞手であっおも、入団から1幎や2幎で自由契玄ずなるこずはたれであり、盞圓な期間は猶予が䞎えられるのが通䟋である。球団ずしおは、育成のために数幎間を費やし、その期間の費甚遞手の参皌報酬、二軍監督・コヌチらの報酬、球堎の敎備費甚その他の経費を投入しおも、その遞手が䞀軍に昇栌しお戊力ずなれば、それで投䞋したリ゜ヌスは十分に回収できる芋蟌みがあるず考えおいるからである。仮に保留制床がなければ、遞手が成長しおもその遞手が翌幎床も球団ず契玄しおくれるこずの保蚌はなく、球団が望めば遞手ず長期間の契玄ができるこずを前提ずする長期的な育成蚈画は立おづらい。球団はより短期間でのリ゜ヌスの回収を匷いられるこずにもなりかねない。

保留制床が存圚するこずで、長期的な育成がされやすくなるず考えられる。

⑶遞手の契玄の自由の制限

これたでにも説明しおきたずおり、保留制床が存圚するこずで、遞手は球団が契玄曎新を望む限りは他球団ずの契玄ができなくなる。埌述のように珟圚ではフリヌ゚ヌゞェント制床以䞋「FA制床」ずいう。が存圚するこずで、䞀郚䟋倖的な堎合があるが、これは圓然ながら遞手の契玄の自由の制限に他ならない。

読者の皆様の䞭で、雇甚契玄であるか委任契玄であるか請負契玄であるかを問わず、特定の盞手方ずの契玄が匷制されおおり、盞手方が蚱容しない限り契玄期間満了埌や解玄埌も期間を問わず他の契玄盞手方ずの契玄が犁止され、たた他の契玄盞手方ずの亀枉すら蚱されおいない方はどれほどいるだろうか。プロ野球遞手を陀いおは、ほずんどいないのではないだろうか。あたりにも圓然なこずであるので、普段は意識するこずがないだろうが、契玄の盞手方を自由に決定できるずいうのは、近代から続く垂民瀟䌚の原則になっおいる。そのような誰もが享受する自由が制限されおいるずいうこずを軜く芋るこずはできない。

⑷遞手の取匕䞊の地䜍の匱䜓化により契玄内容が遞手にずっお䞍利ずなる

保留制床があるこずで、球団が遞手ずの契玄曎新を垌望する限りは、遞手の契玄亀枉の盞手方は珟所属球団に限定されるこずになる。遞手は翌幎床の契玄条件に぀いお、球団ず亀枉するこずになるが、仮に条件に玍埗しなかったずしおも、別の球団ず契玄をする、あるいは耇数の球団から条件を出させお最も良い条件を出した球団ず契玄をするずいう手段が䜿えないこずになる。䞀般に球団は遞手に比しお倚額の資金を有し、情報も倚く抱えおいお、倚数の遞手ずの間で継続的に亀枉を行うこずから亀枉にも慣れおいる。このように保留制床を抜きにしおも、遞手の取匕䞊の地䜍は球団に比べお劣っおいるが、保留制床は遞手の契玄盞手方遞択の自由を制限するこずで、さらに遞手を䞍利な立堎に远いやる効果がある。

こうした状況で締結される契玄の内容は、保留制床がなければ締結されおいたはずの契玄内容ず比べおも、遞手に䞍利なものになるこずは間違いない。球団が遞手の働きに比しお䜎廉な参皌報酬を提瀺されおも、遞手がこれを拒むこずは難しく、参皌報酬は䜎く抑えられるこずずなる。

    泚䟿宜䞊このような説明をしたが、この説明は珟行の野球協玄を前提ずするずやや䞍正確である。厳密には「耇数幎契玄を結んでいる遞手も含めお党おの遞手が自由契玄ずなるが、耇数幎契玄を結んでいる遞手は耇数幎契玄により自由に他球団ず亀枉、契玄をするこずができない。」ずいう説明になる。

保留制床が独占犁止法䞊問題ずなり埗る理由

保留制床はなぜ独占犁止法䞊問題ずなり埗るのだろうか。独占犁止法は公正か぀自由な競争を促進するこずを目的ずしおいる同法1条。このため、私的独占、䞍圓な取匕制限及び䞍公正な取匕方法のような公正か぀自由な競争を損なう事業者等の行為は犁止される。これらの独占犁止法が犁止しおいる行為のうち、保留制床が該圓する可胜性があるのは、䞍圓な取匕制限同法2条6項及び䞍公正な取匕方法の内の共同の取匕拒絶同法2条9項6号む、䞀般指定1項1号である。

⑎䞍圓な取匕制限に該圓する可胜性

䞍圓な取匕制限ずは、「事業者が、契玄、協定その他䜕らの名矩をも぀おするかを問わず、他の事業者ず共同しお察䟡を決定し、維持し、若しくは匕き䞊げ、又は数量、技術、補品、蚭備若しくは取匕の盞手方を制限する等盞互にその事業掻動を拘束し、又は遂行するこずにより、公共の利益に反しお、䞀定の取匕分野における競争を実質的に制限するこず」であり独占犁止法2条6項、カルテルずも呌ばれる。

保留制床は、これたでに説明したずおり、NPB所属球団間での取り決めによっお、他球団が保留しおいる遞手ずの契玄、亀枉を犁止しおいるが、これが事業者球団が他の事業者ず共同しお取匕の盞手方契玄、亀枉の察象ずなる遞手を制限し、盞互に事業掻動遞手ずの契玄を拘束するこずになるず考えられる。そのため、仮にこうした取り決めが、公共の利益に反しお、䞀定の取匕分野における競争を実質的に制限するこずになれば、䞍圓な取匕制限ずされる。

競争の実質的制限ずは、競争自䜓が枛少しお特定の事業者たたは事業者団䜓がその意思である皋床自由に䟡栌、品質、数量、その他各般の条件を巊右するこずによっお、垂堎を支配するこずができる状態をもたらすこずをいう。ここでたず考えなければならないのは、保留制床がどのような「垂堎」䞀定の取匕分野に察する問題ずなるかである。球団ず遞手ずの間で取匕されおいるのは、遞手がプロ野球遞手ずしお球団のために野球掻動詊合や緎習等をするずいう圹務サヌビスである統䞀契玄曞2条、4条。保留制床は、遞手からNPB所属球団に察する圹務の提䟛垂堎における競争の制限に察する問題ずなる。

球団の事業遂行野球興行の実斜にずっお遞手は必芁䞍可欠な芁玠である。球団は個々の遞手ずの間で契玄を締結するこずで、必芁な遞手を確保するこずになる。野球協玄や統䞀契玄曞等の芏定が、存圚しない原始的な状態では、その時点で他球団に所属しおいる遞手を含めお、球団は自由に亀枉し、亀枉がたずたれば契玄できるため、契玄の察象ずなり埗る遞手の幅は広い。たた、耇数球団から契玄を垌望されるような胜力の高い遞手に察しおは、球団は契玄条件参皌報酬額、契玄期間、その他の埅遇を遞手にずっお魅力的なものずしお契玄を勝ち取ろうずする。このように保留制床が存圚しない原始的な状況を考えるず、他の分野ず同様にプロ野球団の遞手獲埗垂堎においおも、球団間での遞手獲埗のための競争が行われるこずになる。

しかし、保留制床がある堎合にはこうはならない。保留制床の存圚により遞手は所属しおいる球団以倖の球団ずの契玄及び亀枉が䞍可胜ずなる。このため、球団は新たに遞手ず契玄を結がうずする堎合には、すでに他球団ず契玄しおいる遞手ず亀枉をするこずはできずに、自由契玄ずなっおいる遞手に限っお契玄が可胜ずなる。このため、球団が契玄の察象ずなり埗る遞手の数は倧きく枛少するこずになる。たた、仮に胜力の高い遞手であったずしおも、保留制床によっお他の球団は亀枉も契玄もできない。そのため、遞手の獲埗競争は発生せず、遞手の珟所属球団はその遞手ずの契玄を勝ち取るために契玄条件を遞手にずっお魅力的なものずする必芁性は䜎くなる。

このように保留制床が存圚するこずで、球団が自身ず契玄する遞手を獲埗するための垂堎においお、球団間での遞手獲埗競争が枛少するこずになる。この競争の枛少が、球団がある皋床自由に䟡栌その他各般の条件を巊右するこずによっお、垂堎を支配するこずができる状態に至っおいるず刀断されれば、䞍圓な取匕制限に該圓する。

⑵共同の取匕拒絶に該圓する可胜性

たた、保留制床による競争の枛少が、そこたでには至っおいなくずも、共同の取匕拒絶に該圓する可胜性はある。

共同の取匕拒絶ずは、正圓な理由がないのに、自己ず競争関係にある他の事業者ず共同しお、ある事業者から商品若しくは圹務の䟛絊を受けるこずを拒絶し、又は䟛絊を受ける商品若しくは圹務の数量若しくは内容を制限するこずなどをいう䞀般指定1項1号。保留制床は自己ず競争関係にある他の事業者ず球団が他の球団ず共同しお、ある事業者遞手から圹務の䟛絊を受けるこずを拒絶するこずであるから、正圓な理由がなければ、共同の取匕拒絶に該圓する泚泚。

    泚厳密には事業者団䜓NPBが事業者球団に䞍公正な取匕方法に該圓する行為共同の取匕拒絶をさせるようにするこず独占犁止法8条5号
    泚なお、類䌌する事案ずしお、「新人遞手が、ドラフト䌚議前に球団による指名を拒吊し、又はドラフト䌚議での亀枉暩を埗た球団ぞの入団を拒吊し、倖囜球団ず契玄した堎合、倖囜球団ずの契玄が終了しおから高卒遞手は幎間、倧卒・瀟䌚人遞手は幎間、球団は圓該遞手をドラフト䌚議で指名しない。」ずいう申し合わせいわゆる「田沢ルヌル」に぀いお、共同の取匕拒絶に該圓する疑いで公正取匕委員䌚による審査が行われ、審査䞭にNPBが申し合わせを撀廃したこずで、審査が終了したものがある。 https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2020/nov/201105.html

MLBでの保留制床を巡る争いの歎史

なお、日本ではこれたでに保留制床の適法性が争われるこずはなかったが、NPBの保留制床にも倧きく圱響を䞎えおいるMLBでは長幎にわたっお保留制床の適法性が問題ずなり、法廷でも争われおきた。日本における保留制床の問題を考える䞊でも参考になるず思われるので、MLBでの保留制床を巡る争いの歎史を抂芳する。

⑮FA制床導入以前の保留制床

MLBでもFA制床導入以前には、遞手が球団の意思に反しお自由に移籍をするこずは䞍可胜であった。MLBにおける統䞀契玄曞には、遞手ず球団が翌幎の契玄条件に぀いお合意しなかった堎合には、球団は遞手ずの契玄を1幎間曎新する暩利を有するず芏定されおいた。このため、遞手が契玄曎新を望んでいなかったずしおも、球団が契玄の曎新を望む堎合には、翌幎も契玄を曎新するこずが可胜であり、遞手が他の球団に自由に移籍するこずはできなかった。これが保留条項reserve clauseず呌ばれるもので、長らく遞手の移籍を瞛っおいた。

⑵トゥヌル゜ン察ニュヌペヌク・ダンキヌス事件

このように党おの遞手は保留条項により移籍を制限されおいたが、ニュヌペヌク・ダンキヌス傘䞋のマむナヌチヌムに所属しおいたゞョヌゞ・アヌル・トゥヌル゜ンがこの保留条項の適法性に぀いお争うこずになる。

トゥヌル゜ンは1942幎にボストン・レッド゜ックス傘䞋のグリヌンズボロ・レッド゜ックスで遞手生掻を開始し、1943幎から1948幎たで途䞭2幎の兵圹を挟んで同じくレッド゜ックス傘䞋のルむビル・カヌネルズ2A→3Aにお投手ずしおプレむした。1949幎にはダンキヌス傘䞋のカンザスシティ・ブルヌス3Aに、同チヌムで登板する前に同じくダンキヌス傘䞋のニュヌアヌク・ベアヌズ3Aにトレヌドで移籍し、耇数のマむナヌチヌムを転々ずするも、MLBぞ昇栌するこずができずにいた。

1950幎、ダンキヌスはトゥヌル゜ンを傘䞋のビンガムトン・トリプレッツ1Aに移籍させようずするもトゥヌル゜ンはこれを拒吊したこずで倱栌遞手名簿(ineligible list)に蚘茉された。

1951幎、トゥヌル゜ンは蚎蚟を提起し、保留条項が反トラスト法に反するずしお争われるこずずなった。

ここで問題ずなったのが、1922幎のフェデラル・ベヌスボヌル・クラブ察ナショナルリヌグ事件で刀瀺されたMLBの反トラスト法適甚陀倖が存続しおいるか吊かである。1922幎のフェデラル・ベヌスボヌル・クラブ察ナショナルリヌグ事件では、プロ野球が州際通商州をたたぐ通商に該圓しないため、反トラスト法の適甚察象ではないず刀断されおおり、以埌この刀䟋に基づいおMLBは反トラスト法の適甚察象倖ずされおきた。MLBの反トラスト法適甚陀倖が続く限りは、反トラスト法違反を理由ずしお保留条項の適法性を争うこずはできないため、MLBの反トラスト法適甚陀倖が存続しおいるかが争点ずなった。

最高裁は、MLBの反トラスト法適甚陀倖を維持し、トゥヌル゜ンの蚎えを退けた泚。

もっずも、囜内のあちこちに球団があり、倚数のマむナヌチヌムを傘䞋ずするシステムが構築され、詊合攟送も行われおいた事件圓時のMLBの状況からするず、少なくずも同時点においお、プロ野球は州際通商に該圓しないずは到底考えがたかった。実際に2名の刀事による反察意芋も付されおおり、珟にMLB以倖のプロスポヌツリヌグに察しおは、反トラスト法適甚陀倖は認められおいないこずからも、MLBの反トラスト法適甚陀倖法理は理論的には極めお薄匱なものであった。

⑶フラッド察キュヌン事件

カヌト・フラッドはセントルむス・カヌゞナルスで12幎プレむしおいたが、1969幎にフィラデルフィア・フィリヌズにトレヌドされるこずを告げられた。フラッドはトレヌドを拒吊し、圓時のコミッショナヌであったボりむ・キュヌンに察しお、「私は自分の意思にかかわらず売買される所有物ではない。そのような結果をもたらすあらゆる制床は私の垂民ずしおの基本的な暩利を䟵害しおおり、アメリカ合衆囜及び各州の法埋に適合しない」ず他の球団に自分が契玄できるよう忠告するよう手玙を送ったが無芖された。このため、フラッドは保留条項が反トラスト法に違反するずしお提蚎した。この蚎蚟では遞手䌚もフラッドの支持を決定し、蚎蚟に関する費甚は遞手䌚から支出されるこずになった。

第䞀審及び控蚎審はフラッドの蚎えを認めなかったため、フラッドは最高裁刀所に䞊告をした。最高裁は5察3の倚数決でフラッドの䞊告を棄华する刀決をした。

ブラックマン刀事が執筆した倚数意芋は、プロ野球は州際通商に該圓するこずを認めおいる。しかし、反トラスト法の適甚陀倖は野球に特有の異垞事態であり、このような䟋倖は過去半䞖玀の5件にもわたる刀䟋でも認められおきたもので確立したものであるずした。1922幎以来、野球は議䌚の十分な認識のもず、立法措眮によっお劚げられるこずなく発展・拡倧しおきたから、議䌚はこれたで野球の保留制床を独占犁止法の察象ずする意図を持っおいなかったずし、確立した先䟋を芆すずすれば議䌚が是正すべきであり、裁刀所が是正するものではないずした泚。

「プロ野球は州際通商に該圓しない」ずいうこずが、フェデラル・ベヌスボヌル・クラブ察ナショナルリヌグ事件で、反トラスト法の適甚察象ではないず刀断した理由になっおいるこずからすれば、州際通商に該圓する以䞊は反トラスト法の適甚察象ずなるこずが論理的な垰結であるが、倚数意芋は、1922幎のフェデラル・ベヌスボヌル・クラブ察ナショナルリヌグ事件、1953幎のトゥヌル゜ン察ニュヌペヌク・ダンキヌス事件からも立法措眮が執られるこずがなかったこずから、議䌚がこの問題に察しお単に消極的であったにずどたらず、これらの刀䟋がもたらす結果を立法措眮により吊定するこずをしないずいう意思があったずみお、MLBの反トラスト法適甚陀倖ずいう䟋倖を維持した。

反察意芋は、野球のようにラゞオやテレビに倧きく䟝存し、州をたたいだ莫倧な収益を埗おいる産業が、フェデラル・ベヌスボヌル・クラブ察ナショナルリヌグ事件における最高裁の刀断のように、野球は単なる地域的な催し物であり、州際通商ではないず今日䞻匵するのは難しく、もし我々が野球の問題を癜玙の状態で初めお怜蚎するならば、野球は反トラスト法の芏制の察象ずなるであろうこずは疑いの䜙地がないずし、議䌚の沈黙が、我々が自らの過ちを正すこずを劚げるべきではないず述べおいる。

以䞊のように、フラッドは敗れ、MLBの反トラスト法適甚陀倖は維持されるこずずなったが、もはやその理由をプロ野球が州際通商に該圓しないこずに求めるこずはできなくなっおおり、単に長期間にわたっおこの先䟋が維持され、立法措眮も執られなかったこずだけが、この䟋倖を維持する根拠ず考えられるようになった。

⑷FA制床導入

カヌト・フラッドは蚎蚟で敗れたが、遞手䌚が暩利闘争のために団結したこずはこの埌に遞手が暩利を獲埗しおいったこずからすれば無駄ではなかった。

1974幎のシヌズン埌に、ロサンれルス・ドゞャヌスのアンディ・メッサヌスミスずモントリオヌル・゚クスポズのデヌブ・マクナリヌは球団から提瀺された翌幎床の契玄条件に合意をしなかった。このため、1975幎は統䞀契玄曞の保留条項に定められおいるずおり、前幎ず同䞀の条件で契玄を曎新するずいうかたちでプレむするこずになった。1975幎のシヌズン䞭もメッサヌスミスは球団ずの間で契玄条件に぀いお合意に至るこずなくシヌズンは終了した。マクナリヌは開幕から登板しお3連勝したものの、その埌に6連敗しお6月には匕退をしおいたが、埌に述べる仲裁申立おには参加をしおいる。

1975幎のシヌズン終了埌の10月初旬に遞手䌚は、䞡遞手が保留条項によっお拘束されるこずはなく、自由契玄であるずしお、仲裁委員䌚に察しお申立おをした。

問題ずなった統䞀契玄曞の保留条項に関する郚分は以䞋のずおりである。

「12月20日の翌幎の3月1日より前に、遞手ず球団が圓該契玄の条件に合意しなかった堎合、球団は、3月1日から10日以内に、遞手の䜏所に曞面による通知を送付するこずにより、同じ条件で1幎間の契玄を曎新する暩利を有する。」泚

ここで問題ずなっおいるのは、「同じ条件で1幎間の契玄を曎新する暩利を有する。」the Club shall have the right ... to renew this contract for the period of one year ....の解釈である。遞手偎の䞻匵は、契玄条件が合意に至らなかったずきに球団が「1幎間の契玄を曎新する暩利を有する。」ずはたさしく「1幎間」のみ契玄を曎新する暩利を有しおおり、そのさらに翌幎以降に぀いおは、球団が䞀方的に契玄を曎新する暩利を有しおいないずいうものであった。メッサヌスミスずマクナリヌは1975幎には球団ず契玄をしおおらず、球団は保留条項に基づいお1974幎の契玄ず同䞀の条件で契玄が曎新されおいるが、そのさらに翌幎である1976幎以降の契玄は曎新されないずいう䞻匵である。

これに察しお球団の䞻匵は、球団が保留条項を行䜿するこずによっお契玄党䜓が曎新されるずいうものであった。契玄党䜓が曎新されるこずになれば、そこには保留条項も含たれおいるため、曎新埌の契玄にも保留条項が含たれおおり、それによっお翌幎以降も契玄を曎新するこずができるずいうものであった。球団の䞻匵を前提ずするず、球団は垌望する限り保留条項を甚いお氞久に契玄曎新が可胜であるずいうこずになる。

仲裁委員䌚は、オヌナヌ偎の委員であるゞョン・ガヘリン、遞手䌚偎の委員であるマヌビン・ミラヌ、遞手偎ずオヌナヌ偎が合意しお遞任したピヌタヌ・ザむツ委員長により構成されおいた泚。審理は11月21日、同月25日、12月1日に行われ、同月23日に䞡遞手は契玄に拘束されないずする裁定が䞋された。

オヌナヌ偎はこの裁定を受けおザむツを解任するずずもに、この決定に察する䞍服申立おを地方裁刀所に察しお行ったが、地方裁刀所もザむツの裁定を支持した。オヌナヌ偎はさらに䞊玚審に控蚎したものの、控蚎は退けられ、オヌナヌ偎は最高裁ぞの䞊告を断念したこずで、この決定は確定した泚。

その埌の亀枉の結果、1976幎倏に遞手䌚ずオヌナヌ偎ずは協定を結び、MLBで6幎間プレむした遞手はフリヌ゚ヌゞェントずなるこずが定められた。

このようにMLBにおけるFA制床は、圓初はMLBに察しお反トラスト法が適甚されるかを䞻たる争点ずしお争われおいたが、フラッド察キュヌン事件を経おその途が閉ざされた埌に、統䞀契玄曞の条項の解釈から保留条項の効力が限定され、最終的には劎䜿協定を経お成立したものである。

    泚Ed Edmonds,"Remembering Earl—Not George—Toolson: The Plaintiff Who Took the New York Yankees to the US Supreme Court",2017 https://sabr.org/journal/article/remembering-earl-not-george-toolson-the-plaintiff-who-took-the-new-york-yankees-to-the-us-supreme-court/最終閲芧日2026幎3月22日
    泚Mike McCullough,"Flood v. Kuhn: A Summary",2022 https://sabr.org/research/article/flood-v-kuhn-a-summary/最終閲芧日2026幎3月22日
    泚原文は以䞋のずおり
    If prior to the March 1 next succeeding said December 20, the Player and the Club have not agreed upon the terms of such contract, then on or before 10 days after said March 1, the Club shall have the right by written notice to the Player at said address to renew this contract for the period of one year on the same terms,
    泚この制床は1970幎の劎䜿協定により蚭けられた。
    泚Roger Abrams,"Arbitrator Seitz Sets the Players Free",2009 https://sabr.org/journal/article/arbitrator-seitz-sets-the-players-free/最終閲芧日2026幎3月22日

保留制床が独占犁止法䞊問題ずなるか吊かを刀断する芁玠

これたでにも公正取匕委員䌚がNPBに察しお譊告を行った事䟋が耇数存圚するこずからも、プロ野球団ず遞手ずの間の契玄に関しおは、独占犁止法䞊の問題ずなり埗ないずの解釈はもはや取られおいないず考えられる泚。

そこで、NPBにおける保留制床が独占犁止法䞊問題ずなるか吊かを刀断する䞊で考慮される芁玠に぀いお考えおいく。

⑎「プロ野球」ずいう興行の特殊性

䞀般的に耇数の発泚者が共同しお圹務提䟛者の移籍を制限する行為は、圹務提䟛者の圹務提䟛先の倉曎を制限するこずで、人材獲埗垂堎における発泚者間の競争を回避するこずになるため、独占犁止法䞊問題ずなり埗る。䟋えば、耇数の映画䌚瀟が自瀟ず契玄する俳優に぀いお盞互に匕き抜きを犁止する協定を結ぶこずになれば、俳優は自由に契玄先を遞択するこずができなくなり、映画䌚瀟は契玄条件を魅力的なものずする必芁性がなくなり、䌚瀟ず俳優ずの契玄条件は䜎く据え眮かれたものになるだろう。このように移籍を制限する協定は、発泚者間の競争を枛少させるこずに繋がる。

もっずも、プロ野球の堎合は次に述べるような特殊性が存圚するため、䞀抂に移籍制限が盎ちに問題ずなるずはいえない。

それはプロスポヌツリヌグであるこずに起因する特殊性である。プロスポヌツリヌグは耇数のチヌム間での詊合を芳客に芋せるこずによっお成り立぀ものであり、察戊盞手ずなるチヌムがあっお初めお成立する事業である。このため、各発泚者は競争関係にあり぀぀、他の競争者ず共同しお事業を営むずいう関係にもある。このため、プロスポヌツリヌグ自䜓の魅力を高めるこずが、消費者に提䟛されるサヌビス詊合芳芧の氎準を高めるこずにも぀ながる堎合が存圚する。プロ野球においおは遞手の移籍を制限するこずで、特定の球団に有力な遞手が集䞭するこずを防止し、チヌム間の戊力を均衡させるこずで、詊合そのものの䟡倀、ペナントレヌスの䟡倀を向䞊させおいるずいう䞻匵は、しばしばなされおいる。

さらに、NPBに぀いおはプロスポヌツリヌグの䞭でも閉鎖型のリヌグであるずいう特殊性が存圚する。MLBを含む北米のプロスポヌツリヌグに代衚される閉鎖型のリヌグでは、リヌグぞの参入は障壁が高く、階局的なリヌグ間でのチヌムの入れ替えを前提ずしおいないため、リヌグ構成チヌムの戊力均衡を図るこずでリヌグ党䜓の䟡倀、利益を高めるような制床蚭蚈がされおいる。この点はペヌロッパ型の階局的なリヌグ間でのチヌムの入れ替えを前提ずしおいる開攟型のリヌグずは倧きく異なる。開攟型のリヌグではリヌグ内でのチヌム間の戊力の䞍均衡が生じたずしおも、䞊郚・䞋郚リヌグ間での入れ替えが存圚するため、垞に同じ顔ぶれのチヌムが垞に同じような順䜍で固定化され、リヌグの魅力が䜎䞋しおいくずいう危険性は䜎い。このため、遞手の移籍を自由ずしたずしおも匊害は少ないもっずも、珟代のEU域内においお遞手の移籍を北米のリヌグず同皋床に制限するこずは䞍可胜であるため、そもそも遞手の移籍制限を行うこずは遞択肢ずしお存圚しないが。。これに察しお、閉鎖型のリヌグではリヌグを構成するチヌム間での戊力䞍均衡によるリヌグの魅力䜎䞋の危険性は高い。毎幎同じ顔ぶれのチヌムが同じような順䜍で終了するリヌグは䞀般的には人気コンテンツにはなりづらいであろうし、特に匱小チヌムはどんどん衰退しおいくこずに繋がるであろう。そうした匱小チヌムに代わっお、新たに参入するチヌムが存圚するならば良いが、䞋郚リヌグが存圚しない以䞊はそうした機䌚も限定されるこずになる。このため、閉鎖型リヌグであるNPBにおいおも、戊力均衡を図る必芁性から遞手の移籍を制限するずいう理由は違法性を吊定する理由にはなり埗る。

ただし、これはいかなる移籍制限であっおも蚱容されるずいうこずたで意味しないこずは圓然である。移籍制限に競争阻害効果があるこずは明癜であり、移籍制限により生み出される競争促進効果がこれを䞊回らないず刀断されれば違法ず刀断されるであろう。戊力均衡を図るための制床は保留制床のみではないが、それらの移籍制限によっお最終的な消費者であるファンに察しお提䟛される䟡倀が十分に高たっおいるずいえなければ、保留制床は蚱容されないこずになる。

たた、目的に察しお手段が盞圓か、他により競争制限的でない手段がないかも考慮される。珟圚はそのような制床になっおはいないが、か぀おのNPBのように、FA制床や十幎遞手制床が存圚せず、いかなる条件の䞋でも遞手の移籍を党面的に制限するような制床は、目的が正圓であったずしおも蚱容されるずは考えがたい。同様に戊力均衡を図るために遞手の移籍を制限するずしおも、珟行の制床を含めおその蚭蚈は他にも考えられるずころであり、同皋床の効果がある䞭で、より緩やかな制限で足りる制床が存圚しないかずいうこずも考慮されるこずになる。

この点に぀いおは、以䞋に述べるずおり、保留制床のもたらす匊害をできる限り緩和しようずする制床が存圚する。

⑵保留制床の匊害を緩和する制床の存圚

ア FA制床

保留制床の匊害を緩和する制床ずしおは、たずFA制床があげられる。MLBず同様にNPBでも䞀定期間のプレむを条件ずしお、遞手に他球団ず自由に契玄、亀枉できる堎合がある。フリヌ゚ヌゞェント芏玄以䞋「FA芏玄」ずいう。によれば、出堎遞手登録日数が145日以䞊のシヌズンが8シヌズンドラフト指名時に倧孊野球連盟たたは日本野球連盟に所属しおいた遞手は7シヌズンになるず行䜿するこずで、NPB所属球団ず自由に亀枉、契玄が可胜ずなる暩利が、9シヌズンになるず囜内倖のいずれの球団ずも自由に亀枉、契玄が可胜ずなる暩利が埗られる同芏玄2条1項、2項。

保留制床が存圚するこずにより、遞手は自由に契玄の盞手方を遞択する暩利が制玄されるこずになる。しかし、FA暩を取埗し、これを行䜿すれば䞀定の制玄はあるものの、契玄盞手方ずなる球団を遞択できる暩利を回埩できるこずずなる。このようにFA制床が存圚するこずで、保留制床による遞手の契玄盞手方遞択の自由の制玄ずいう匊害をある皋床は緩和するこずができる。

しかし、NPBにおける珟行のFA制床はMLBにおけるFA制床に比べるず、このような匊害を緩和する皋床が䜎い。䞡リヌグのFA制床は、遞手がFAずなる条件やFAずなっお移籍した堎合の遞手の旧所属球団に察する補償内容などの差異はあるが、最倧の違いはMLBでは䞀床FAずなれば遞手はもはや保留条項によっお瞛られるこずはないのに察しお、NPBではそうではないこずである。MLBでは6シヌズンのプレむによっおFAずなるず、以埌は球団ずの間で結ぶ契玄によらない限りはシヌズン終了埌に遞手が他球団に移籍するこずは劚げられない。FAずなった遞手が新たに球団ず3幎契玄を結んだ堎合、3幎が満了すればあるいはオプトアりトのような契玄の付垯条項に基づいお途䞭解玄するなどすれば遞手はその球団に拘束されるこずはない。これに察しおNPBではFA暩を取埗したずしおも、所属球団以倖の球団ず自由に亀枉、契玄できるのは、FA暩を行䜿しお契玄を結ぶたでの間だけである。FA暩を行䜿した遞手がNPB所属球団ず新たに3幎契玄を結んだ堎合、3幎が満了しおも圓該球団は遞手に察する保留暩を有しおおり、遞手は他球団ずの亀枉、契玄をするこずはできない。FA芏玄5条では資栌取埗の反埩FA暩行䜿埌NPB所属球団で4シヌズンプレむすれば海倖FA資栌を再取埗するに぀いお定められおいるが、このこずからもMLBにおけるFA制床ずNPBにおけるFA制床が倧きく異なるこずが分かる。MLBでは䞀床FAずなればその埌もFAであるため、FA資栌を再取埗するずいう抂念自䜓が存圚しない。

このようなFA制床がNPBにおける䜎調な移籍の原因にもなっおいる。FA暩を行䜿しおFAずなっおも、行䜿すればFA暩は消滅しおしたい再取埗たで最䜎4幎間かかるずなれば、遞手は自身が望む契玄が埗られるか慎重に怜蚎した䞊でFA暩を行䜿するか吊かを考えるこずになるであろう。䞀般にFA暩を取埗した時点で遞手は党盛期を過ぎおおり、FA暩行䜿埌に再床FA暩を取埗できるたでプレむできる遞手は極めお少ない。望たしい契玄が埗られるかどうかは、そのシヌズンでの自身の成瞟やFA暩を行䜿する他の遞手の数やその胜力、ポゞション、他球団の戊力ずいった「垂堎動向」に倧きく巊右されるこずになり、どの球団でも獲埗するメリットが倧きく契玄のための資金調達以倖の理由で手を䞊げない理由がないような䞀郚のスタヌ遞手を陀けば、どの遞手にずっおも䞍確実性が倧きい。MLBずは異なりNPBではFA暩を行䜿しないずFAずならないずいう差異も、遞手の心理的負担ずなっおおり、これもFA制床による移籍が䜎調な理由ずなっおいるであろうが、本質的な原因はそこではないず考える。仮にFA暩の行䜿が必芁な制床のたたであったずしおも、FA暩行䜿埌にNPB所属球団ず契玄し、その契玄の内容に含たれない限りは、翌シヌズン終了埌に再床FA暩を行䜿するこずが可胜な制床であれば、FA暩行䜿のハヌドルはぐっず䞋がる。FA暩を行䜿した結果、そのシヌズンは望んだほどの契玄が埗られなかったずしおも、そのシヌズンで成瞟を䌞ばし、単幎契玄終了埌に再床FA暩を行䜿しお、再床耇数の球団ずの亀枉をできる機䌚が埗られるのであれば、暩利行䜿に二の足を螏む遞手は枛るであろう。

以䞊のように、NPBにも存圚するFA制床は保留制床の匊害を䞀定皋床緩和しおいるものの、MLBずの比范ではその皋床は䜎い。

む 参皌報酬の枛額制限

保留制床の匊害を緩和する制床ずしおは、参皌報酬の枛額制限野球協玄92条もある。

球団に保留暩があるずいうこずは、遞手は契玄盞手方を自由に遞択するこずができないずいうこずになる。仮に遞手が耇数の球団ず自由に契玄できるずなれば、遞手は最も条件の良い契玄を提瀺した球団ず契玄をするこずになるであろうが、保留暩によりこういった状況は発生し埗ない。このため、球団が遞手に提瀺する契玄条件は、保留暩が存圚しない堎合ず比べれば良くないものずなる。参皌報酬の枛額制限は、䞀定の限床で球団が保留暩を濫甚しお遞手の契玄条件を䞍圓に䞋げようずするこずを防ぐ効果がある。

野球協玄92条により、次幎床契玄の参皌報酬額ずしお、前幎の参皌報酬額から、䞀定の金額を超えお枛額した金額参皌報酬が1億円を超える遞手は40%超、1億円以䞋の遞手は25%超を提瀺する堎合には、遞手の同意を埗なければならない。遞手の同意が埗られれば、制限を超過した枛額も可胜なのであるから意味がないず思われるかもしれないがそうではない。仮に遞手が同意しなかった堎合、球団は遞手を自由契玄ずしなければならず、保留暩によっお他球団ずの亀枉や契玄を拘束するこずはできなくなる。その幎の掻躍の具合から参皌報酬5000䞇円からの枛額はやむを埗ないずしおも、せいぜい4500䞇円皋床たでの枛額が盞圓な遞手に察しお、球団が2000䞇円たでの枛額提瀺をした堎合に、遞手がこれを䞍服ずしお自由契玄になれば、他球団はその遞手ず2000䞇円を䞊回る参皌報酬で契玄を提瀺するず考えられ、球団による䞍盞圓な枛額提瀺を抑制する効果がある。他方で実際には1500䞇円皋床の参皌報酬が盞圓な遞手が、2000䞇円の提瀺に察しお同様に自由契玄を遞んだずしおも、2000䞇円を超える契玄を埗られる可胜性はないず考えられるが、参皌報酬の枛額制限は保留暩により䞍圓に契玄条件を䞋げるこずを防止するために存圚するのであるから、このような結果ずなっおも䞍圓ではない。胜力や貢献に比しお著しく䜎い参皌報酬での契玄を匷いるこずは、球団間の戊力均衡を図るずいう保留制床の目的からすれば䞍圓ずしか蚀い様がないが、珟実に胜力や貢献にふさわしい参皌報酬の枛額たで制限する必芁はないからである。

このように理論的には参皌報酬の枛額制限には、保留暩の乱甚に察する歯止めずしおの機胜がある。もっずも、珟状でこれが党うに機胜しおいるずいえるかは疑問がないではない。䞊蚘の䟋はあくたで理論䞊のもの、すなわち、2000䞇円の䟡倀がある遞手に察しお2000䞇円の参皌報酬が提瀺され、1500䞇円の䟡倀がある遞手に察しお1500䞇円の参皌報酬が提瀺されるずいう過皋に基づく。実際には遞手の䟡倀が正圓に評䟡される保蚌はない過倧にも過小にも評䟡されうる。。特にNPBには12球団しかなく、そのずきそのずきの状況によっお望たしい契玄が埗られるかは倉わっおくる。さらに、遞手は球団に比べおも利甚できる情報が少なく、立堎も匱い。自由契玄になったずしおも、所属しおいる球団に代わる球団があるかどうかを刀断するこずは容易ではない。球団からすれば䞀人の遞手ずの契玄を倱ったずころで倧きな痛手ではないしかも枛額提瀺するような遞手であるのに察し、遞手が最終的にいずれの球団ずも契玄できなかった堎合には生蚈の途を倱うこずずなり倧きな痛手ずなる。実際には枛額制限を超過する提瀺を受けたずしおも、倚くの遞手は同意しおしたっおいるのもこうした球団ず遞手ずの力関係に起因しおいる面があるもちろん球団が枛額制限を超過する提瀺を極力避けおいるこずもあるず思われ、枛額制限のみでは効果ずしおは䞍十分ず思われる。枛額制限が想定しおいるずおりの効果を発揮するには、遞手ず球団の力関係がより均衡しおいる状況に近づき、遞手の移籍が掻発にならなければ難しい。

り 参皌報酬調停

保留制床が参皌報酬額に関しお及がす匊害を緩和する制床ずしおは参皌報酬調停野球協玄94条もある。

参皌報酬調停は、球団ず遞手ずの間で翌幎床の参皌報酬額に぀いおの合意ができない堎合に、球団ず遞手のいずれかがコミッショナヌに察しお参皌報酬額に぀いおの仲裁を求める制床である泚。

参皌報酬の枛額制限で述べたように、遞手は球団の提瀺する契玄条件に䞍満があっおも、他球団ず亀枉するこずはできない。このため、球団が䞍圓に䜎い契玄条件を提瀺する可胜性がある。このような堎合に、球団や遞手から独立しおいる参皌報酬調停委員䌚により、盞圓な参皌報酬額が決定されるこずずなれば、䞍盞圓に䜎い金額での契玄は排陀されるこずになるであろうし、球団ず遞手ずの間での玛争も解決が図られるこずになる。

ただし、これも珟状党うに機胜しおいるずいえるかは疑問である。参皌報酬調停の申立お件数は極めお少なく、取䞋げや䞍受理などを陀いお最終的に決定に至ったのは過去に7䟋しか存圚しない。たた、今埌1幎間に倚数件の参皌報酬調停申立おがあった堎合に、調停委員䌚がそれらを凊理できるのかも䞍明である。最近では以前ず比べおも、遞手が球団の提瀺額を「保留」したず報道されるこず自䜓が少なくなった。実際には報道されおいる契玄曎改亀枉日以前に䞋亀枉が行われおいるずいう可胜性もあるが、いずれにせよ「初回」の亀枉日で契玄曎改に至るこずが望たしく、「保留」が遞手や球団のむメヌゞを䞋げるずの颚朮に圱響を受けおいる感がある。これは球団、遞手のいずれが悪いずいうわけでもないが、このように玛争の存圚自䜓が忌避される状況䞋では、なおさら参皌報酬調停が機胜するこずは困難ず思われる。

゚ たずめ

以䞊のように、NPBや球団も保留制床の匊害は把握しおおり、これを緩和するための制床を協玄等で定めおはいるが、いずれも十党に機胜しおいるずは蚀いがたく、MLBずの比范で蚀えば、保留制床の匊害はなお倧きい。

    泚なお、か぀おは「空癜の䞀日事件」に関しお行われた囜䌚答匁での回答から、球団ず野球遞手ずの契玄に぀いおは、䞀皮の雇甚契玄に類する契玄ず考えられるため、独占犁止法䞊の取匕に盎ちに該圓するものずは解されないので、独占犁止法䞊問題ずなるずいうこずは蚀い難いずの解釈を取っおいたず思われる。 もっずも、球団ず野球遞手ずの契玄は雇甚契玄に類する契玄であるずいえるのか、仮に雇甚契玄に類する契玄であるずしおそのこずだけで独占犁止法䞊の取匕に該圓しないずいえるかは疑問である。
    泚なお、野球協玄䞊は参皌報酬「調停」ずなっおいるが、これは法的には仲裁である。調停ずは圓事者が第䞉者の仲介により協議を行っおの合意を目指す制床であるが、参皌報酬調停では参皌報酬調停委員䌚が双方の意芋を聎取した䞊で、参皌報酬額を決定し、球団及び遞手はこの決定に拘束されるこずになる。調停では仮に調停案が提瀺される堎合があっおも、これに応じるかは圓事者の任意であり、調停委員䌚の決定に拘束されるこずはない。なおMLBでの類䌌の制床は"salary arbitation"である。

保留制床が違法ずされた堎合の問題点

⑎ 保留制床を廃止した堎合にどのような結果ずなるか

では、仮に保留制床が廃止された堎合にはどのような結果ずなるか。

保留制床が存圚しないずいうこずは、契玄期間が満了するず自由契玄ずなり海倖を含めた他球団ずの亀枉、契玄が可胜ずなる。蚀うなれば、1幎目のシヌズン終了時からFA暩を行䜿せずずも海倖FAの状態になり、しかも移籍に䌎う補償も発生しないずいうこずになる。こうなるず遞手は毎シヌズン終了埌に球団ず契玄を結び盎すこずになり、しかも海倖球団を含む球団ず契玄が可胜であるため、遞手の契玄はこれたでず異なり流動的になる。

こうなっおくるず、球団ずしおは毎シヌズン新たなチヌムを䜜るような状況になる。前幎床の䞻力遞手がすぐに移籍しおしたい、成長を促すために起甚しおいた遞手が翌シヌズンには他球団ず契玄をするずいうこずもあり埗る結果ずなる。圓然そんなこずになっおは、球団は䞭長期的なチヌム線成の蚈画を立おるこずはできなくなっおしたう。

このような状況に察応するためにどのような手段を採甚するかは想像の領域であるが、珟圚行われおいる手段の延長から考えるず、䞻力遞手に察しおは長期の耇数幎契玄を結び、それ以倖の遞手ずは単幎契玄を結んで、必芁に応じお他球団ず契玄しおいた遞手も含めお、契玄盞手方ずなる遞手を探し出しおチヌム線成を行うずいう手段が考えられる。この堎合には、有力な遞手の契玄条件は今よりも高いものずなるであろうが、そうではない遞手の契玄条件は䜎いものずなる、あるいは契玄条件そのものは悪化しないものの、翌幎以降の契玄が埗られるか吊かは遞手の掻躍によっお倧きく巊右されるずいうこずになる可胜性が高い。たた、こうした倉化に察応するために、球団は支配䞋登録遞手数を枛らす可胜性がある。これたでは、他球団に所属しおいる遞手ずの契玄はできなかったために、いざ特定のポゞションの遞手を故障や移籍などで倱った堎合に備えお、代替ずなり埗る遞手を倚く抱えおおくメリットがあった。しかし、他球団からの遞手の獲埗が容易ずなれば、このようなメリットは枛少する。

このため、遞手の幎俞総額等は向䞊するこずが芋蟌たれるが、遞手間の栌差はより倧きくなり、遞手間の競争も激化するこずが芋蟌たれる。

たた、球団間の競争に目を移すず、保留制床が廃止され、球団間の競争を劚げるものがなくなれば、戊力均衡を維持するこずはできなくなるず考えられる。こうなるず戊力均衡を維持しようずする堎合には、他の代替する制床を導入する必芁があるが、そのような制床は保留制床ず同様たたはそれ以䞊に競争制限的な制床ずなっおしたう可胜性もある䟋えば、球団ごずに幎俞総額の䞊限を決定するサラリヌキャップはより遞手幎俞を抑制する効果が高いずも考えられ、保留制床ず同様に違法ず刀断される可胜性がある。。あるいは戊力均衡を前提ずする閉鎖型のリヌグではなく、人為的に戊力均衡を䜜り出す制床を攟棄しお開攟型のリヌグずしおNPBを構成しなおすずいう方法も考えられるが、これは日本のプロ野球史䞊でも最倧の改革ずなり、経営䞊のリスクも非垞に高い。

保留制床は匊害も倧きい制床ではあるが、珟圚のNPBは保留制床が今埌も継続しおいくこずを前提ずしお制床が組み立おられおいるため、仮に保留制床が廃止されるこずになれば、倧幅な制床の改倉は避けられない。これは球団、遞手双方にずっお、倧きなリスクずなりかねない。

⑵ 保留制床の匊害緩和に向けた方策

このため、珟実的な解決策ずしおは、既存の制床を改正しおいくこずで匊害を緩和しおいくずいうこずが考えられる。

その䞀぀はこれたでに述べおきたような機胜䞍党を起こしおいる匊害緩和のための制床がたっずうに機胜しおいくようにするこずである。

FA制床に぀いおは、FA暩取埗たでの期間の長短や補償制床の内容に着目されるこずが倚いが、たず倉えるべきはFA暩を行䜿しなければFAずならず、䞀床FA暩を行䜿するず再取埗たで最䜎4幎かかる郚分であるず考える。そもそも保留暩のような遞手の移籍の自由に察する匷い制玄がい぀たでも残り続けるこずは蚱容しがたい。䞀床FAずなれば、以埌は球団の保留暩により拘束されるこずなく、耇数幎契玄によっお瞛られない限りは、毎シヌズン終了埌に他球団ずの亀枉、契玄が可胜な制床ずすべきである。

たた、必ずしも制床䞊の問題ずはいえない点ずしおは、遞手の亀枉力の向䞊が必芁ず考える泚。参皌報酬の枛額制限や参皌報酬調停が機胜しおいないのは制床自䜓が䜿いづらく、䜿ったずしおも遞手偎の利益になりづらいずいう面はあるが、そもそも球団ず遞手の力関係から、遞手が自己の暩利を十分に䞻匵できおいないずいうこずも圱響しおいるず考えられる。

これらの点が改善されれば、保留制床を維持しながらも遞手の暩利に察する過床の制玄は避けられ、保留制床が違法ずされる可胜性も䜎枛できるず考えられる。

    泚保留制床がその代衚䟋ではあるが、野球協玄には遞手偎に制玄を科すこずで意図的に遞手の亀枉力を匱めようずしおいる芏定が存圚しおいるので、その責任を遞手だけに求めるこずはできない。
    【参考文献等】
  • 本文䞭で匕甚したものの他
  • Roger Abrams, Legal Bases: Baseball and the Law (Temple University Press, 1998)(倧坪正則監蚳
  • 『実録メゞャヌリヌグの法埋ずビゞネス』倧修通曞店2006
  • 金井貎嗣川濱昇泉氎文雄線『独占犁止法』第2版補正版匘文堂2008
  • 公正取匕委員䌚競争政策研究センタヌ「人材ず競争政策に関する怜蚎䌚報告曞」2018 https://www.jftc.go.jp/cprc/conference/index_files/180215jinzai01.pdf
  • Luke Hasskamp,"Baseball and the Antitrust Laws Part V: Touch ‘em all, Curt Flood",2019 https://www.theantitrustattorney.com/baseball-and-the-antitrust-laws-part-v-touch-em-all-curt-flood/
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  • 最終閲芧日2026幎3月22日

垂川 博久匁護士 @89yodan
DELTAデヌタアナリストを務める匁護士。孊生時代、知人が曞いおいた野球の戊術に関する孊術論文を読み、分析に興味を持぀。 その埌『マネヌ・ボヌル』やDELTAアナリストらが執筆したリポヌトを参考に自らも様々な考察を開始。『デルタ・ベヌスボヌル・リポヌト7』などリポヌトシリヌズにも寄皿。動画配信サヌビスDAZNの「野球ラボ」ぞの出挔やパシフィックリヌグマヌケティング株匏䌚瀟䞻催の「パ・リヌグ×パヌ゜ル ベヌスボヌル デヌタハッカ゜ン」などぞのゲスト出挔歎も。球界の法制床に察しおも数倚くのコラムで意芋を発信しおいる。

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