野球チームのボスママBさんから、「仕事より野球優先の暇な人」と見下されていた夫。しかし、たまたま乗っていった1台の車が、Bさんの勝手な格付けをぶち壊して……? 筆者の友人が体験談を語ってくれました。
ボスママからの洗礼
私の夫は野球が大好き。小中高とずっと野球をやっていました。
息子が小学生になり、地元の野球チームへ入団。コーチも募集していたので、夫もコーチとして一緒に入団しました。
土日祝日と、見事なまでの野球漬け。息子も夫も楽しそうにしているので、私はひとりのんびり留守番をしたり、たまに応援へ行ったりしていました。
入団から半年ほど経ったある日のこと、ボスママと言われるBさんから声をかけられました。
「Aくん(息子)パパ、いつもコーチしてくれてるけど、随分時間あるのね」
夫は在宅ワークで月1回程度の出社なので、時間には余裕があります。
「仕事より野球優先でいますよ」
と笑って返すと、Bさんは、
「配達か何かのお仕事?」と聞いてきました。
私は特に返事はせず、詮索するようなBさんの話は聞くまいとその場を離れました。
夫の持ち物や、私が普段使いしている軽自動車を品定めするように見るBさん。
どうやらBさんの中で、夫は「いつでも時間がある、気楽な仕事をしている人」と思われたようでした。
配送業がなぜ気楽だと思うのか分かりませんでしたが、彼女は根拠のない自分の物差しで人の価値を測っていたのです。
血相を変えて駆け寄るボスママ
数週間後。
夫が私の軽自動車に乗っていったため、私は夫の持っている外車を運転してグラウンドへ応援に向かいました。
すると、血相を変えたBさんが近寄ってきたのです。
「聞いたわよ! 旦那さん、大手商社にお勤めなんですって? 最初から言ってくれればいいのに。忙しい中コーチをしてくれているなんて、ありがたいわ」
つい先日まで見下していた態度は微塵もありません。その変わり身の早さに、私はただ呆然とするばかりでした。
格付けに必死なBさん
夫は大手商社に勤めていますが、野球のときは「駐車しやすく使いやすい車」を選んでいただけ。
その日以来、手のひらを返したように媚びを売ってくるBさんに、私は嫌悪感しか感じませんでした。
職業や車で勝手に人を格付けし、態度を変えるその姿。私は適度な距離を保つようにしています。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。