light
The Works "二度目のリツカとダ・ヴィンチちゃん" includes tags such as "Fate/GrandOrder", "FGO" and more.
二度目のリツカとダ・ヴィンチちゃん/Novel by 蛇海月(充電中)

二度目のリツカとダ・ヴィンチちゃん

1,062 character(s)2 mins

眠いです。蛇海月です。
前作とかのリンクは明日の夕方以降に貼ります。ごめんなさい。
明日の12時から予約投稿で3作品が12時間毎に上がるので良かったら見てください。
初回(novel/11788924)
前回(novel/12163841)

1
white
horizontal

何でも許せる方向け


「やあ、ダ・ヴィンチちゃん」
「君が工房(ここ)に来るのは珍しいね、リツカ君?」
「師匠から伝言。1時間後にミーティング始めるって」
「そうかい。伝言ありがとう」
「じゃ、俺はこれで」
「ああ、待ちたまえ。良ければお茶でもどうだい?」
微笑んでそう言えば、童顔の青年は是非、と返した。
「おいしい」
「当然だとも」
「なんたって天才だから?」
「わかってるじゃないか」
出された紅茶を口にしたリツカから出たのは純粋な褒め言葉だった。更に出たダ・ヴィンチを持ち上げる言葉に口角を上げた。
ダ・ヴィンチは静かに紅茶を飲むリツカをここぞとばかりに観察する。普段オルガマリーを通してでないと関わらない青年の所作は優雅で、貴族の出ではないのを思わず疑うほどだ。
「観察したって何も出ませんよ」
「そうかい?私たちは所長である彼女を通してでしか関わりがないから、少しは発見があると思うのだけど」
「そう思うならご自由に」
「そうさせてもらうよ」
観察されていることに気づいてもそれを不快に思うどころかあまつさえ自由にしろと来た。万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチをもってしても彼は掴み所のない人間に見える。ただ、そこに悪意は感じられない。故に彼女も彼を側に置いているとだろうと考えていた。
「君は、何故彼女の弟子になったのかな?君の年齢からすれば彼女は、かなり年下でしかも魔術の方向性も違う。もちろん、彼女はロードの家系の人間だけど、それなら現代魔術科(ノーリッジ)にいても良かったはずだ」
それは、前々から気になっていたことだった。天才と言えどわからないものはわからない。ならばいっそこの機に訊いてしまえと、そう思った。
「そうだな…。彼女を見たときに放っておけなかった。まるで道端に捨てられた子猫みたいで、自分はどうすればいいのか、路頭に迷っているような気がして。普通の魔術師ならそんなお節介は焼かないだろうけど、知っての通り俺は変人だから」
「おいおい、まさかそんな理由で?」
冗談だと思い、茶化してみたが彼の表情に変化は見られなかった。
「まさか、本当に?」
「そう。あ、師匠には今の内緒で」
子供に言い聞かせるように口に人差し指を当てた彼はカップの中に残っていた紅茶を全て飲んだ。
「ごちそうさま。とても良い時間を過ごさせてもらいました」
「お世辞を言ったところで何にも出ないんだけどなぁ」
「価値観は人それぞれですよ。それでは」
そう言い残して彼は工房を後にした。

Comments

There is no comment yet
Potentially sensitive contents will not be featured in the list.
Popular illust tags
Popular novel tags