大学教育の質、学部ごとに4段階評価 文科省が新制度案
文部科学省は21日、大学などの高等教育機関の新たな評価制度案を中央教育審議会の作業部会に示した。学生の成長を促し成果につなげているかどうかの観点で、学部ごとに「三つ星」〜「一つ星」「要改善」の4段階で評価することなどが柱だ。
文科省は学校教育法を改正し、2030年からの新制度開始を目指す。
評価制度は04年度に始まり、国公私立全ての大学は文科相認証の第三者機関から定期的に評価を受けなければならない。
評価機関は16あり、基準にばらつきがあることや、現行制度では「適合」か「不適合」の2段階でほとんどが適合判定となるなど、分かりづらさが課題となっていた。
新制度では従来の大学全体の評価から、学部ごとへ細分化。「養成する人物像」が社会に分かりやすく発信されているか、適切なカリキュラムを備えているかなどの観点から判断する。6年に1回の評価となる見通し。
最低の「要改善」となった大学には文科省が罰則を含めて対応することや、早期の再評価を受ける仕組みが必要との意見も出ている。
また、評価結果を簡単に検索できるインターネット上の公表方法を検討する方針だ。〔共同〕
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(更新)- 加藤雅俊関西学院大学経済学部教授今後の展望
大学内部の人間として、これは地味に大きな変化をもたらす可能性があると思う。日本の大学では学部間の交流はほとんどなく、慣例や規範も大きく異なる。学部ごとの評価が導入されれば、これまで好き勝手に運営されてきた学部や、教員任せだった授業の質に初めて外部の目が向けられることになるかもしれない。AIの登場で教育の在り方自体が問われる今、学部間競争が生まれる契機にもなりうる。ただし懸念もある。可視化しやすい指標や短期的成果に飛びつく行動変容は避けたいし、ただでさえ研究時間が削られている教員への負担増も気になるところだ。うまく機能すれば教育の質向上につながる可能性はあるが、運用には注意が必要だろう。
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