固定ディスク起動メニューのバージョン [PC-98]
拡張フォーマットの固定ディスクからシステムを起動すると、固定ディスク内のどの領域のOSを起動するかを指定するメニュー画面が表示されます(ただし、Ver.2.xxでは複数の起動可能な区画がある場合のみ)。固定ディスクの先頭にはマスターブートレコードと区画テーブル、固定ディスク起動メニュープログラムが記録されてあり、マスターブートレコードの次にロードされ実行されるのが、このメニュープログラムです。このバージョンの違いについて調べました。
バージョン一覧
| 内部Ver. | Ver.表記 | 著作年 | 付属OS |
| 01h | 1.02 | ? | ? |
| 02h | 1.03 | ? | ? |
| 04h | 1.04 | 1987 | MS-DOS 3.1, N88-BASIC 6.0 |
| 05h | 1.05 | 1988 | MS-DOS 3.3 |
| 06h | 1.06 | 1989 | MS-DOS 3.3B, N88-BASIC 6.1 |
| 07h | 2.10 | 1990 | MS-DOS 3.3C, N88-BASIC 6.2 |
| 08h | 2.20 | 1991 | MS-DOS 3.3D, 5.0 |
| 09h | 2.30 | 1992 | MS-DOS 5.0A, 6.2, N88-BASIC 6.3 |
| 0bh | 2.50 | 1994 | MS-DOS 5.0A (Rev.5) |
| 0dh | 2.70 | 1995 | Windows 95 |
OSのフォーマットプログラムで領域確保を実行するとき、固定ディスクにあるメニュープログラムの内部Ver.がフォーマットプログラムに含まれるメニュープログラムの内部Ver.より古い場合は、新しいVer.に置き換えられます。EPSON PCシリーズ用のMS-DOSはバージョン番号が大きいため、EPSON製MS-DOSのフォーマットプログラムをNEC製MS-DOSでフォーマットした固定ディスクに使用すると、必ずメニュープログラムがEPSONのものに置き換えられます。
各バージョンの変更点
Version 1.xx
Version 1.04 -> 1.06
- メニュー画面がハイレゾリューションモードに対応(旧バージョンではパーティションセレクターの設定に基づき自動起動する)。
- 20MB SASI固定ディスクに対応するためジオメトリー変換を追加(旧バージョンは40MB SASI固定ディスクのみ対応)。
- 5台以上のディスクドライブ (SCSI) に対応。
Version 2.xx
Version 1.06 -> 2.10
- 接続されている全ての固定ディスクと区画情報を認識してメニューに列挙するようになった。
- 起動可能な区画が一つしかない場合はメニュー画面をスキップするようになった。
- MBRや区画テーブルを読み取る時のINT 0Bhによるアドレス指定方法をCHSからLBAに変更(ただし、区画IPLの読み取りは区画テーブル上のCHSアドレスをそのまま使用)。
Version 2.10 -> 2.20
- 自動起動を設定していても、メニュープログラム起動時にTabキーが押されていると、メニュー画面を表示するようになった(起動可能な区画が2つ以上ある場合のみ)。
- 固定ディスクが9台以上接続されていると画面上のリストが壊れる可能性がある問題を修正。
Version 2.20 -> 2.30
- メニュープログラム起動時にTabキーまたはESCキーが押されていると、メニュー画面を表示するようになった(起動可能な区画が2つ以上ある場合のみ)。
- ディスクアレイ用SCSIインタフェースボード (SV-98/2-B04など) に対応。
Version 2.30 -> 2.50
- PC-9821シリーズの特定の機種 (?) で探索せず内蔵固定ディスクから起動を試みる処理(失敗時はエラー表示して停止)を追加。
Version 2.50 -> 2.70
- 自動起動の設定キーがスペースキーからF1キーに変更。
- 自動起動の設定確認メッセージ (Y or N) を追加。
- ディスクアレイの検出ルーチンでSCSI ID 7の検出フラグをスキップするよう修正。
- PC-H98内蔵ハードディスク (PC-H98/70-E01, E02, E03) 用の条件分岐を削除。
出典
- NIFTY-Serve Software Gallery Forums (FGAL) スーパー工房『DISKに関する資料 第2稿』(DISK.TUT, 清十郎, 1993.03.26)
- 変更点の多くは独自調査。