「意見表明を沈黙させることには独特の弊害がある。沈黙させることで人類全体が失ってしまうものがある。現世代の人々ばかりでなく、後世の人々にとっても失うものがある。その意見に賛成する人々にの、それにもまして、その意見に反対する人々にも失うものがある」(J・S・ミル『自由論』、岩波文庫、2020年、42頁)。
「第一に、もしその意見が正しいのであれば、人々は誤謬を真理に取り替える機会を失う。第二に、もし誤りであっても、ほとんど同じくらい大きな利益を失う。真理と誤謬との衝突があれば、それによって、真理はさらに明確に認識され、いっそう鮮烈な印象が得られる。この大きな利益を失ってしまうのである」(J・S・ミル『自由論』、岩波文庫、2020年、42-43頁)。