【オークス】スターアニスに距離の壁はあるのか? 高野調教師が懸念を一蹴「血統ばかりクローズアップされますが…」
デキも桜花賞時よりランクアップ
何より頼もしいのが桜花賞当時よりデキがランクアップしていることだ。「短期放牧を挟みましたが桜花賞の時よりも一段といいですね。1週前追いは坂路で強めにやって(4ハロン57・5―11・9秒)その後の経過も良くて納得できる調子。力も感じるけど、軽さも感じて全てがいいです」。前走時よりも胸前の筋肉が盛り上がって重厚感が出た上、いざ調教で動かしてみると後肢に軽さがあって競走馬としてさらなる進化を遂げている。言うなれば上半身がムキムキのサイボーグで下半身はしなやかなチーター…ケンタウロスのように上下のバランスはいびつな感じだが、パワーとスピードを兼備したスーパーホースへと変貌した。 ただ、高野師に言わせると違った“生物”に似ているのだという。「ショウナンパンドラはチーターでしたね(笑い)。例えるならスターアニスはメチャクチャ脚の速いサイかな(笑い)」。独特の世界観だが、体重1000キロ以上のボディーで最高時速50キロ超に到達する陸上最強の“重戦車”クロサイに姿をダブらせるぐらいなのだから、今のスターアニスはパワー、スピード、そしてスタミナまでをも完備した最強馬体を手に入れたのだろう。 ここまで聞けば距離を不安視するなど、もはや時間の無駄。サラブレッド界のクロサイが、阪神JF、桜花賞に続いて圧巻の走りで牝馬クラシック2冠をもぎ取り、23年リバティアイランド以来、8頭目の牝馬3冠に王手をかける。
難波田 忠雄