中学生時代の卒業アルバム(知人提供)
「小さな子を大事そうに抱っこして…」
「実は去年の11月、善光寺さんで美結ちゃんをお見かけしたんです。学生時代と違って茶髪っぽかったけど、面影が残っていたのですぐわかりました。あれはお宮参りだったと思います。美結ちゃんは生まれたばかりの小さな子を大事そうに抱っこして、おばあちゃんを連れて歩いていました。旦那さんらしき男性もいたような気がしますが、あまり覚えていません。七五三の時期で人が多くて、声はかけませんでした」
この女性は記者が声をかけた際、美結容疑者が“指示役”として逮捕されたことを知らなかった。ひどく狼狽した様子で、かつての美結容疑者についてこう語ってくれた。
「うちの子は割と仲が良かった方で、よく家にも遊びにきていました。小学生の頃から大人びていて、ヤンチャだった。本人はひとりっ子で、家に遊び相手もいなかったからか、しょっちゅう誰かのお宅にいっていたみたいです」
別の同級生の親は、「娘とは中学校から折り合いが悪くて……」と漏らす。
「なんというか、小さい頃から“我が強い”子なんですって。たとえば約束していないのに急に家に遊びにきたり、先生に怒られても謝らなかったり。思春期の女子って複雑でしょう。美結ちゃんはわりと自分を貫くタイプだったから、好き嫌いが分かれてしまった。悪くいうとわがままな子ってことですけど、明るくて、いい子はいい子なんです。だからまさか犯罪に手を染めるなんて……。長野を出てから何があったのか」
取材班が入手した小学校の卒業アルバムには、まだあどけない美結容疑者の姿があった。卒業文集のプロフィール欄には特技はバレエで、将来の夢は薬剤師とも書いてある。また、〈学年集会から学んだこと〉と題した作文には、こんなことを綴っていた。
〈学年集会から私は、「自分を表現すること」「相手を大切にすること」「元気に体づくりをする」ということの三つのことを学びました〉(原文ママ、以下同)
〈自分を表現するということは、授業中などに自分の意見を自分から進んで手を挙げ発言するということだと思います〉
〈相手を大事にするということは、相手を傷つけない言葉を使ったり行動したりすることです。私は傷つけない言葉を使うように気をつけていました〉