仮面ライダーゼッツCase34「潜る」感想
ゼッツ放送前に抱いていたイメージがようやく具現化したような回でした。
現実から夢への潜入、深層心理に潜り相手を理解する工程、そして夢の中では無敵であり夢の秩序を守る戦士。最終フォームにして、「こういうのが見たかった」というのをやっと見せてくれたと感激しました。
一方で、逆に今まで何でやってくれなかったのかという不満も同時に発生します。ここをスタート地点にして話を広げて欲しかったのに、ゴールのような扱いでお出しされても反応に困ります。さらにここまで環境を整えてもなお人間ドラマを作る気はないというところも絶望的です。
⬛︎ジーク
ジークは父親がギャングのボスらしく、それが原因で幼いうちから心が歪んしまったのかもしれませんが、そこを描いてくれていないのでよく分かりませんでした。「息子が豚箱に入れられてるのに(以下略)」といった話をしていましたが、その経緯くらいは最低限説明してくれないと…。純粋にジークに責任がある罪で捕まったのか、それとも生い立ちゆえに巻き込まれた事件や、なんなら親に仕組まれて留置所に入れられてたとか、そこの事実次第でまるで話が変わってきますからね。ジークの掘り下げに随分尺を取って描いてくれましたが、一番大事なピースが埋まっておらず完成しないパズルを見せられているような気持ちでした。(天野さんだけに)
結局目的も不明のまま消えてしまったのも肩透かしでした。消える直前に狼狽えるなどしてくれれば色々想像出来ましたが、それもない辺り混沌を楽しんでいただけの愉快犯だったんですかね。なんでそこまで人間を憎んでいるのかもこっちは知りませんし、当然今危険に晒されている一般市民にも罪はなく、八つ当たりでしかありません。27話の感想でも書きましたが「実質強力なナイトメアが増えただけ」という印象は最後まで覆ることはありませんでした。…まあどうせ復活するんでしょうけど。
⬛︎ねむ
人間ドラマの希薄さで言えば、ねむについても同様でした。ねむのこれまでの仕事ぶりをこちらは一切見せてもらっていないので、どれだけの思いを持って活動していたのか全く分かりません。一応何度か口頭説明はあったような気もしますが、ドラマである以上エピソードで見せて欲しいと思います。それがないせいで、前回までのジークの言いがかりや今週の莫の擁護セリフのどちらに対しても「そうだったんだ…全然知らんけど。」としかならなかったです。熱いシーンに見えるだけで厚みがありません。
結局「ファインドねむ」の進展もなく、酷い目に遭わされた分ねむにとってはマイナスでしかない出来事でしたね。本当に可哀想です。
⬛︎エクスドリーム
エクスドリームについては先述したように見たかったものがつまっていたため、わりと好印象です。ただ直近で出たばかりのオルデルムの役割を食ってしまってる感はありますが…というかこのフォームがあれば他のフォーム全部いらなくなりますよね。
能力は色々やっててよく分からなかったですが、大まかには「夢に関することなら何でも出来る」という理解でいいでしょうか。夢に入る、深層心理に入る、書き換えられた夢を元に戻す、逆に夢の内容を思い通りに操作する(?)と、思いつく限りの能力を全部詰め込んだみたいな感じでしたね。34話にして夢のエキスパートが完成したことについては感慨深いです。
とはいえ…予告でなんかまた劣勢になってませんでしたか?強化フォームお披露目直後に胸糞悪い展開を持ってくるのは24話で見ましたが、そういうのホント結構ですから…。予知夢の内容は結局どんな形であれ現実になるということなんですかね…。
今週ラストでコードソムニアがついに起動したらしいので、その対応に追われることになりそうですね。現実であれだけナイトメアが暴れていても一切関与してこなかった(情報統制だけはしてたみたいですが)くせに、何をやってるんですかねこの組織は。こんな奴らが正義の組織のわけがありませんよね。
⬛︎おわりに
最近はSNSで色々と議論が活発なようで皆様の熱量に驚かされます。仮面ライダー及び東映に対して多くの方が期待や不満を抱いていることが分かり、私自身も色々考えさせられました。
ゼッツを追っている身としては、東映にはもっと現行作に注力して欲しいと思ってしまいます。現行作がまともに出来てないのに色々手を出してもしょうがないですよね。
今週もエクスドリームの魅力に一瞬心奪われたものの「でももう34話なんだよね…」とややクールダウンしてしまいました。ここまで来るのに時間がかかり過ぎですね…。あと15話前後でゼッツも完結ですが、初の海外展開作品であり初代のデザインを堂々と引き継いで始まった本作が一体どのような形で終結するのか、最後まで見届けようと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
(次回感想)
(1話感想)


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