- 1126/05/10(日) 18:01:54
モブ生徒「ああ 今度の補習対策 日車とかにし
てもらったら?」
日下部「んー あー でも俺あいつのこと
あんまし知らねーんだよなぁ
だってあいつ今年の春転校してきた
ばっかりじゃん? いっつもクラスでは
すんとしててあんまり極力喋んない感じだし…さ」
モブ生徒「でもあいつすっっげぇ頭いいぜ
今回のテストもほとんど満点みたいな
もんでさ 転校してきたばっかなのに
あっという間に学年一位なんだ 超ガリ勉
ってわけでもねぇのにさ だから教えて
もらうにはあいつがいいよ」
日下部「んん…まぁたしかに…」
日下部「なぁなぁ 日車…さ 今度俺
補習あんだけどその分の対策として
勉強教えてくんね?」
日車「ん… ああ いいよ 日下部」
日下部「ん……おお さんきゅ…」
(名前覚えててくれてんだ…)
※篤寛です 学生if 基本日車が無意識に誘い受け - 2二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 18:05:55
ワクワク
- 3二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 18:10:22
学生ifだー!!! 最高
- 4二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 18:13:47
このレスは削除されています
- 5二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 18:15:57
アオハル篤寛助かる
- 6二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 18:17:47
学パロだ!絶対好きなやつですありがとう
- 7二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 18:22:29
立て乙 学生if篤寛助かる
- 8二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 18:22:46
2人は放課後の教室の隅で机を向かい合わせにして勉強を始めることになる
日下部「わりぃな 放課後残らしちゃって…」ガラッ
日車「問題ない やる事もないし」
日下部「おめー部活とか入る気ねーのか?」
日車「特に…やってみたいと言うものがないんだ」
日下部「はーん なーほどね」
日車「……?」首をコトリと傾げる
日下部「ん?なんだよ」
日車「そう言う君は入ってないのか? この時間大体の部活は始動してるだろう」
日下部「ああ 俺は入ってねーよ 妹の面倒あっからさ 親も忙しいし」
日車「よかったのか? 放課後に補習対策なんて」
日下部「まーま 今日はトクベツ 大体俺だって学生だし 兄としての仕事と
学生の仕事の両立ってね で 教えて欲しいとこなんだけど…」教科書パラパラ
日車「……………」じっ - 9二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 18:29:05
日下部「んぁー やっぱ俺数学苦手なんだなー」
日車「でもスジはいいと思う 苦手意識が強いだけでちゃんとやれば点数はとれるんじゃないか?」
日下部「まじ? そういう事言われんのは初めてだわ」
日車「あ まて その数式の書き方ミスしやすいぞ」ガタッ
日下部「え? ちょ…」
日車は席を立ち篤也の背中に回って篤也の持っているペンを取る
日車「今、日下部はこうやって、この数を先に解いてからやろうとしたが、それだと
こういうミスが起きやすくて…」サラサラと細い手で日車は篤哉のペンを持って日下部の肩の元に顔を近づけて数式を書いていく
日車「ほら この方がコンパクトでわかりやすいだろ」顔をチラっと見合わせる
日下部「お おお…確かにな でも回り込むことなかっただろ… 俺のノートとってそこに書いて見せればいい話じゃんか」
日車「でも直接書いてる所を自分の視点で見た方がいいかと思って」
日下部「んーまぁ……」(距離が遠いのか近いのかわからんやつだな…) - 10二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 18:34:12
夕暮れ カァカァと日の光を背にして鳴き声を上げるカラスの元2人は歩いていく
日下部「今日はありがとな だいぶわかんなかった所の詰まりが取れたって感じだった」
日車「いや 日下部も理解が早かったし……」
日下部「じゃあ俺こっちだから また明日な」
日車「うん」 - 11二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 18:39:13
距離の縮まりが早い早い(嬉しい)
- 12二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 20:05:00
数日後
モブ生徒「最近随分日車と一緒にいんじゃん 仲良くなったんだ」
日下部「ああ あいつ普通に勉強教えんの上手いし、意外と話も合うんだ」
モブ生徒「ふーん ま 意外だな 日車って相手がどうとかより自分から
線引いて接するタイプだと思ってた」
日下部「まぁ でも俺と話してても線引いてるのかなって感じる時はあるよ
基本ずっと無表情だし」
昼休み
日下部(線を引く……かぁ ま 言われりゃそんな気もしてきた… 基本俺が「よう」とか話しかけてはじまる会話が殆どだし、自分から話しかけるとかはあんまないかも) - 13二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 20:06:28
日車「ん あ 日下部」クイッ
廊下で2人がすれ違う瞬間日車は不意に日下部の
裾を掴んで呼び止める
日下部「んっ おお! びびった… なんだよ」
日車「ネクタイの襟が変な曲がり方してる」
日下部「え えまじ?」
日車「動くな こっちを見ろ」じっ
日下部「うっ おお……」
スルスルと日車は日下部のネクタイを一度解いて
もう一度丁寧にキュッと結んでいく
日車「できた」
日下部「おお…さんきゅ でもこれぐらい
自分でできるぜ」
日車「いや つい気になってしまって どうせ
日下部の事だ 言っても“後で直す”とか
言いそうだなとも思ったし」
日下部「ぐぬ…よく分かってんじゃねぇか俺の習性」
日車「ははっ」
少し口を開けて日車はくしゃっと笑った
ドアを開ける音で
簡単にかき消されそうな小さい笑い声
日下部「んん… あ 次移動だな 準備しないと」
日車「ああ…そうだな」
キーンコーンカーンコーン - 14二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 20:08:30
こんな距離感狂うだろネクタイ結び直すとかさぁ
- 15二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 21:02:37
プールの授業が始まった
日下部と日車はプールサイドの隅で
ベンチに座って見学をしている
日車「あんなに楽しみにしていたのに
足の怪我とは気の毒だな」
日下部「けっ 俺を差し置いて楽しんでる
奴ら全然ムカつくぜ… てか、お前はなんで
見学なんだよ」
日車「なんか…ちょっとした皮膚の治療してて
1ヶ月後ぐらいには入ってもいいらしいんだけど…」
日下部「はーん 大変なのねお前も まぁお前の
場合はこの蒸しあっつい太陽の下より教室の隅での
読書の方が良かったりすんのか?」
日車「別に そんなことはない 楽しみだったよ
プール」
日下部「ほんとか? なんかベタつくから嫌いとかって
イメージだわ」
日車「いや 好きだよ」
日下部「えっっ…おお プールな」
日車「その 夏休みの2日前に着衣泳の授業あるだろ
俺 それ結構楽しみだったんだ」
日下部「着衣泳…? あー あったなそんなん」
日車「なんか水に浸かってるのに服を着て泳ぐなんて
不思議な解放感あって なんだろう その自由な感じがするんだ」
日下部「ん まー 着衣泳なんて大概浮いてるだけだしな」
日車「入りたかったな…」
日下部「ん………俺も」 - 16二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 21:05:29
文章も書けるのに絵も上手いの尊敬するわ
- 17二次元好きの匿名さん26/05/10(日) 23:33:55
プールの授業は終わり、多くの生徒は更衣室で着替える
2人は見学だからそのまま教室に戻るだけだった
日下部「なんか騒いでたな 更衣室」
日車「そうだったか? あまり聞いていなかった」
日下部「騒いでたよ 好きな女子の話とかだろーな」
日車「へぇ そうなのか」
日下部「そうなのかって……お前も男だろ!!フツー気になるだろ タイプの女子とかさぁ!」
日車「んん… あまり考えたことない」
日下部「っはぁー たっく じゃあさ こういうコがタイプとか! そういう恋愛じゃなくても好きなタイプで!」
日車「………優しい 人かな」
日下部「そんだけかよぉー もっとさ こういう目つきの子がいいとか! 胸のでかい子とか ねぇの?」
日車「あまり容姿で判断したくないんだ…… そういう日下部は?」
日下部「んおっ? おれー? ぁー そうだな まず黒髪だろ? そんで真面目で、落ち着いててぇ なんか窓際のカーテンが似合うコっていうか あ でも時々天然だったり面白いこと言ったり 仏頂面が多いけど細かい所作が綺麗だったり、時折の砕けた表情が魅力的だったり…な………… 」(あれ? なんだろう なんで……なんか日車っぽくね?)チラッ
日車「……?」
日下部よりも身長の低い日車は、不意に会話が途切れた日下部の様子を上目遣いでじっと見つめる
日下部「っっ!?」バッ
日車「どうした?」じっ - 18二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 00:12:45
これはもう両思いなんじゃないですか…?
でもまだもどかしい距離感で青春してくれの気持ちがある - 19二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 07:39:42
気付いちゃったアツヤが無意識誘い受けにどう反応するか楽しみだ
- 20二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 07:58:09
2人とも学生らしい言葉遣いしててニコニコ
本編とのギャップ堪らん - 21二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 15:55:01
日下部好みが限定的すぎるw
好みの子が近くにいますよ!! - 22二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 15:56:05
保守
てぇてぇな(眩) - 23二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 16:56:21
日下部「けっ な、なんかお前といると調子狂うぜ」
日車「すまない…」
日下部「いや 謝らなくていいんだよっお前の距離感って
ちょっと普通の奴らと違うっていうかなんていうか…」
日車「そうなのか 直した方がいいかな?」
日下部「や… 直すっつっても… んーま ちょっとお前の
距離感って気味の悪い距離感なんだよ…」
日車「え? というと?」
日下部「その…… んぁー ま…例えるなら…
いや なんでもねぇ!」
(恋人みたいな距離感なんて…言えねーし) - 24二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 17:04:33
数週間経って、日車もある程度クラスメイトと
話すようになった
モブ女子生徒A「ねぇ 日車くんってちょっと
かっこいいよね」
モブ女子生徒B「あ わかるー 落ち着いてて
案外優しいし! 他の男子みたいに馬鹿っぽい
感じじゃないしねぇ」
日下部(へー 女の子にもモテてるんじゃん
まぁ気持ちはわかるけど……)
モブ女子生徒A「2組の子で 日車くんと
付き合いたいって子がいた気がするんだ
名前は忘れたけど」
日下部(え!?!? 嘘だろオイオイ)
しばらくしてその2組の女の子は日車と距離を
詰めて話す事が増えた
2組の女子「ねぇ 日車くん 休み時間一緒に
図書室行こうよ 本貸し出し出来る日だよ」
日車「ん ああ そうだな」
日下部(はーん ありゃ割とガチめに好きっぽい
羨ましいやつだぜ… てか心なしか最近日車俺と
一緒にいる事減ったような… いや 俺が
話しかけてないだけ?) - 25二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 17:24:41
日下部(今日も登下校はあの女と一緒ですかい…
あのままじゃ今日のうちにも告白しそうだ…
ちぇっつまんねーの…)
「おい! 今日放課後いつものDVD屋
行くぞぉっ!」ガタッ
モブ生徒「おっ久々じゃん てかなんか
キレてる?」
日下部「キレてねーよっ!」
日車「………………」
2組の女子「どうしたの?日車くん ぼーっと
しちゃって…」
日車「いや…」 - 26二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 17:31:22
ミーンミンミンミン 蝉の鳴き声が一段とうるさい夏
学校までの登校中
日下部「ん」
日車「あ 日下部」
日下部「珍しいなお前が俺と登校するタイミング
に会うなんて 寝坊か?」
日車「うん……ちょっと最近体調悪くて」
日下部「ええー大丈夫なのかよ」
日車「問題ない」
日下部「…………なんか久々だな 話すの」
日車「うん……」
日下部(聞いてみるか…あの女の子とどうなんだ
って事…)
「なぁ…お前……その最近2組の………ん お前
大丈夫か? 顔赤いぞっ」
日車「ん……だい…じょうぶ…」フラフラ
日下部「いやいや…顔が大丈夫じゃねぇから!」
日車「ほんとに……う…大丈夫…」
言葉とは裏腹に力なく日車はすとんと座り込む
日下部「熱い……おい 本当に大丈夫かよ?」
日車「うん…大丈夫…大丈夫……」 - 27二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 18:10:41
皮膚の治療とか言ってたし日車は身体弱いんかな
- 28二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 18:40:21
スレ主イラストの澄み渡る青空の色良いな
日車の体調が心配だが、ここは看護イベント来るか - 29二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 23:14:56
日下部「汗やばっ…… ちょ待て もうちょっとで学校だしな… よしっ!俺が学校まで背負ってやるからっそんで保健室連れてくからさ!」
日車「えっ そんな……ひゃっ」グイッ
日下部「よしっ手だけは離すなよなっ」
日車「や……ほんとに…大丈夫っ……」
日下部「言ってる場合じゃねーだろっよいしょっと…」
そのまま日下部はぐだぐだに倒れた日車を背負い学校の保健室まで向かう
日下部「すいやせんっ! あの……はぁはぁ 日車がっ
熱っぽくて……その 診てもらえますか?」
保健の先生「あらあら どうしたの日車くん
……大丈夫?」
そうして日車は学校に着いた途端から保健室のベットで寝る事となった
日下部(あーー 大丈夫かなほんと…… 病気かな?皮膚の病気とか言ってたし………くそぉ……授業はよ終われぇー……)
キーンコーンカーンコーン
日下部は授業が終わるやいなや飛び出して保健室まで向かった - 30二次元好きの匿名さん26/05/11(月) 23:23:16
ガララッ
日下部「おいっ日車っ!大丈夫か?!」
日車「ん….あ……ん」
日下部「大丈夫か? 熱い?」
日車「ん…… 今 先生がちょっと用事あって…いなくて……」
日下部「おいおい…なんか 辛いとこないか? お 俺の手冷たい?」ぴたっ
日車「ぬるい」
日下部「水飲んでるか? こんだけ汗かいてたらやべーだろ…」
日車「いや…そんな 飲む気にならない……」
日下部「なぁに言ってんだよ いやでも飲まなきゃいけねーの!こういうのはな ちょ 待ってろ! お前の水筒持ってきてやるからっ!」
日車「いや 水筒は持ってきてない……」
日下部「おいおい持ってこいや!! ほんっとこういうとこめんどくさがるんだから…しゃーねぇ俺のでいいか?」
日車「…………うん」
日車は毛布から少し顔を出して小さく頷いた - 31二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 01:56:12
こんな時から面倒見の良い日下部が出てるんだな。
うんっていう日車可愛いね。 - 32二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 07:36:57
続き気になるので保守保守
- 33二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 07:54:27
抱き上げられた時「ひゃっ」ってなるのかわいいね♡
- 34二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 14:53:20
青春が始まった音が聞こえた
絵もラムネ飲みたくなるような青が綺麗で惹かれる - 35二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 17:13:52
日下部「おいっ持ってきたぞ…これでいいか?
あ、ちょい待ち
一回俺口つけちゃったから一旦蓋開けて…
あーでも こぼれやすいか…」
日車「いいよ……そのままで…」
日下部「でも…」
日車「……………」じっ
日下部「んぁーー…まぁ 分かったよ!
はい こぼすなよ」
日車「ん………」ごくごくごく
(麦茶だ…………)
日下部「言っとくけど…俺誰にでも
こんなことしねーからな
女子とかだともっと気ぃ使うし…」
日車「うん………ん……けほっけほ」
日下部「あーあーそんな一気に飲むから
…はい深呼吸」
日下部は汗で濡れた日車の背中を撫でる
日車「うん…すー はー……」
日下部「落ち着いた?」
日車「うん……」 - 36二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 17:15:29
日車「日下部……もう授業始まっちゃう……」
日下部「いいよ… どーせ次の授業おもんない数学だし…
クラスメイトの介護でサボってたなら教師も攻めずらいだろ」
日車「サボりはよくないぞ…」
日下部「……その格好でよく言うわ」
日車「……………」
日下部「な……絶対今じゃねぇ事聞くけどさ……」
日車「うん……」
日下部「その…最近日車と一緒にいた2組の女のコ… その
なんか…なんかあった?」
日車「え? んん…なんで?」
日下部「や………えっと……よく一緒にいるから…
付き合ったり…とか?」 - 37二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 17:17:35
日車「ううん……いや 逆だよ そりゃつい
最近までは一緒にいたよ
でもこの前言われた “もうちょっと面白い人だと
思ってた もっと
他の人とは違う色んなこと考えてる大人な子
だと思ってた でもいっつも変わらず話聞いてる
だけで、つまらない人“だって…」
日下部「はぁ?なんだよその女の子っ!」
日車「や…でも 確かにそうなんだ 俺は確かに
他の人より人と関わるの苦手で…最もだし…」
日下部「や…全然そんなことねぇよ その子は…
日車の事よく見てねぇだけだよ その子は日車の
表面的な表情とか言動しか見てねぇだけで、
ちょっとした愛嬌とか…さりげないけど
優しい所作とか…ちゃんと見てねぇだけっ!
ちょっとしか見てねーのに見切り
つけてるんだよっ」 - 38二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 17:20:15
日車「………………あ ありがとう……でも日下部
…この前俺の距離感が気味悪いって…普通の人達と
違うって… なんか 嫌われたんだと思ってた……」
日下部「え あ…あー ん〜…………」
日車「………」
日下部「や ごめん忘れて…その 確かに距離感
おかしい時あるけど…その…本当は 本当は全然
そんなこと思ってねーからっ…そん時は えっと
て…照れ隠し…ていうか ん 恥ずかしくね?
この会話……」
日車「いや……俺は、日下部に保健室送られてから
ずっと恥ずかしいから…」
日下部「え…………なに そういう…?」
日車「……いや 普通に情けないって言うか…」
日下部「んぁーーーーそう……もぉぉおおお……」
日下部は日車のベットの毛布にばふっと体を倒す
日車「……ふふ」
日下部「何笑ってんだよ……んー……………ははっ」
日車「ふふふ…あははっ」 - 39二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 18:08:31
青春のきらめきが眩しい…
ずっと眺めていたい
日下部と日車の笑顔が見られて良かった - 40二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 20:43:58
青春篤寛イイ~~かわいい~透き通るような情景好き
- 41二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 20:54:23
スレ主のイラストが毎度眩しい…青が澄んでる…
- 42二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 21:16:54
日下部「もう 大丈夫か?」
日車「うん ……あっ」ふらっ
日下部「おいっ」
ベットから降りてふらついた日車を支え
ようと日下部は思わず日車の手をぎゅっと握る
日下部「わりっ大丈夫か?」
日車「うん こけただけ」
日下部「数学もう終わってるよなぁー」
日車「さっきチャイムなったから多分
休み時間入ってる」
日下部「なら何気ない顔して教室入っても
バレねーな」
日車「さぁ…?」 - 43二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 21:22:32
個人の感想だけど
スレ主の文章やイラストから、
心地の良い凪いだ空気が流れてくる
文学的な表現というか、文庫本を読んでる気持ち - 44二次元好きの匿名さん26/05/12(火) 23:27:29
数日後
日車と日下部は前以上に仲良くなって一緒にいることが増えた
日車「日下部 指…怪我してる」
日下部「ん…ああ そーいやな なんか昨日ちょっと切っちまったんだよ まぁ小せぇし、すぐ治るぜ」
日車「だめだ 今は暑い時期だから熱が当たって余計にピリピリしたりして痛くなると思う ちょっと待って」
日車はバックの中から小さい絆創膏の入った箱をを取り出す
日車「手出して」
日下部「お おお」
くるくると器用な手先で日下部の薬指に絆創膏を巻いていく
日車「はい どうぞ」
日下部「さ さんきゅーっ! ネクタイの時と言いお前手先器用だよなっ!へへっ」
日車「ありがとう なんか親に昔言われたんだ 自分がどっても大好きな人の前では、些細なことでもすぐにそばに向かって支えてあげる。そのためにも日々の気遣いと優しさ、器用さが大事って」
日下部「へぇ……いい親だな!」(じゃ…俺のこと、とっても大好きってこと?) - 45二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 01:47:17
あ〜アオハルだ〜!!
イラストもホント透き通ってる感じがあって学生っぽさがあって良い… - 46二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 08:02:49
日下部「日車っ日車っ あのさ 今日放課後遊びに行かね? 暇だろ?」
日車「いいよ でも放課後の寄り道
はダメなんじゃなかったか?」
日下部「んーな 固いこと言わねぇーの ここ最近だったらうちのクラスの奴らでも寄り道
してるやついっぱいいるぜ」
日車「ん… でも俺ここら辺の
土地勘よくわからないし…」
日下部「あ!じゃあ俺が色々案内してやるよ!な?」 - 47二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 09:11:38
日下部「で ここの裏路地を回って左に行ったとこ辺りが俺の家」
日車「随分遠いんだな」
日下部「まぁな でも、ある通りを行けばもっとはやくつける裏ルートあるんだぜ 俺が開拓したやつ ちょっと来い」
日車「んっ」
日下部は日車の腕をきゅっと掴み真夏の空の元連れ出していく 日下部の行く道は住宅街の境目をなんども通り抜け狭い通路が多かった - 48二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 09:13:14
日車「なんか…場所によっては住居不法侵入罪なんじゃないのか?」
日下部「いいから」
ガサッザクッガサ
路地を抜ける際に手前に蔓をなして咲くアサガオをはらって2人は路地を抜ける
日下部「ほら ここが俺の家」
日車「ほんとだ…… 路地を通ればすぐだな」
日下部「だろ? あ でも今家に親いるから今日は家に誘えねぇーかな」
日車「大丈夫だ」
日下部「あ でも俺ン家の近く、古ーい駄菓子屋あるんだ 行こうぜ」
日車「うん」 - 49二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 10:02:15
日下部「あったあった 最近行ってなかったけど なーんも変わってねえ」
日車「なんか昭和っぽいな」
日下部「そりゃ昭和にできてるからなぁ 俺のガキの時からあるもん」
2人は店内に入っていく
日下部「なんか欲しいもんあるか? 俺炭酸とうまい棒」
日車「その2つって合うのか?」
日下部「まぁな」ニカッ
日車「じゃあ俺キャンディ食べたい」
日下部「キャンディって言うんだ」
日車「え?言わないのか?」
日下部「ふつー飴とか飴ちゃんって言うだろ」
日車「そうなのか」
日下部「飴っつっても色々あるぞここは ころころ口で舐めるやつとか棒がついてるやつとか」
日車「チュッパチャップスだろ これにする」
日下部「あー それチュッパチャップスっていうのね…」
日車「知らないんだ ふふ」
日下部「ふふじゃねぇよっ」 コツンッ - 50二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 10:03:16
2人は駄菓子屋の入り口にある簾のついた
ベンチに腰掛けて食べることにした
日車「ん………おいしい 甘い」
日下部「お よかったじゃん 俺のうまい棒は
ちょっと乾いてて微妙かな 炭酸はうまいけど」
日車「俺 炭酸飲んだことない」
日下部「まじで!?!?」
日車「うん」
日下部「炭酸を!?!?」
日車「うん」
日下部「飲んだことない!?!?」
日車「うん」
日下部「っはぁー まじか……… え 飲めなくはないんだろ?」
日車「うん なんか今まで飲む機会がなかったというか…」 - 51二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 10:04:26
日下部「まじかよ…… あ じゃあ飲んでみる?
でも口つけちったしな…あーまぁでも前も口つけたまま飲ませたしな…」
日車「………うん」
日下部「はい」
日車「うん………ん…っぅ!」
日車はすぐに炭酸の入った瓶を離して軽く咳き込む
日車「んん…!っけほっ………っ?!?」
日下部「おい大丈夫かよ? やっぱなんかダメなのか?」
日車「いや……飲める……んぅ…… え?え?
口の中………しゅわしゅわする……」
日下部「だろうなぁ」
日車「これ……え? 炭酸??」
日下部「そーだよこれが炭酸だぜ 理科の実験とかで見るだろ」
日車「いや……そのままとは思ってなかった……」
日下部「ははっあははははっふへへへっ」
日車「笑うな……」 - 52二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 10:05:51
日下部「だぁって……今時炭酸飲めねーやつとか……あはは うまかった?」
日車「………………癖になりそう」
日下部「癖って…………じゃあうまかったってことじゃん!」
日車「…………お 俺のチュッパチャップスもあげる お前ばっかり……やだ……」
日下部「お おお んーでも俺正味飴ちゃんとかあんまし好きってわけじゃねーんだよなぁ なんか食べるの時間かかるし……固いし……」
日車「少しずつ口の中で転がして溶かしていくのが美味しいんじゃないか どうせお前は舐め切るタイプじゃなくて終いには面倒臭くなって噛み切るタイプだろ」
日下部「あったりー」
日車「口開けて あーんして」
日下部「えっ や でもばっちぃだろ お前口つけたどころか口ん中入れてるし」
日車「日下部にも 味知って欲しい それにまだ口には入れてない ちょっと舐めただけだし」
日下部「……………んっ………ぅう しゃーねーな」(これ無意識だもんなー…) - 53二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 10:07:39
- 54二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 10:51:44
チュッパチャップスキス!?
無垢エロすぎるなんだこの日車少年は…!日下部少年おかしくなっちゃうよ…! - 55二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 12:01:23
駄菓子屋の店番になってこの2人を見守りてぇよ
それにしても日差しと影の描写が本当に綺麗
あえて表情を描かないのも想像力掻き立てられる - 56二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 12:08:34
あぁぁあああ〜心がぴょんぴょんするんじゃあぁああぁ〜!!!(机バンバン)
公共の場で見るんじゃなかった!!ニヤニヤが止まらん。
駄菓子屋のおばあ(勝手なイメージ)になって2人を眺めていたい。
そういえば2人は中学生くらい? - 57二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 16:36:39
日下部「あ……もういいよ 味十分わかったし」
日車「そう?」
日下部「お前って……物理的な距離感近いよな……」
日車「やっぱり……日下部嫌なのか?」
日下部「いや!思ったこと言っただけ…いちいち気にすんなよな 俺はお前のそういうところも……えと…割と好きだから」
日車「……………ん」
日下部(相手からの攻めには弱いんだな…………)
「あーー にしてもあっっっついぃ… どんどん暑くなってるよなぁ……夏休み入ったらここ、かき氷あるんだよ そん時一緒に行こうぜ」
日車「ほんとか? 行く」
日下部「よっしゃ」 - 58二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 16:39:04
夏休みが始まった
しかし日車と日下部は学校に呼び出されることになる
日下部「なぁんでプールサイドの掃除なんかしなきゃ行けねぇんだよ こーいうの主事さんとかの仕事じゃねーの?」ゴシゴシ
日車「しょうがないだろう 俺たち1学期中はずっとプールサイドで休みだったし…」
日下部「でもちゃんと正当な理由はあるのにさぁ」
先生「お前らちゃんとやれよー これから水泳部の奴らが泳ぎにくるから今のうちにちゃっちゃと綺麗にしとけー あとはしゃいでプールの中入るなよー」
日下部「けっ うぜぇ せっかくの休みだっつぅのに、こんな時まで生徒いじめんなよぉ ズラのくせにっ」
日車「え ズラなのか?」
日下部「知らねぇの?有名じゃん うちの学校の奴らみーんな知ってる」
日車「へぇ」
日下部「あっそうか 日車転校してきたから知らねーんだな あのな 去年の修学旅行で…」 - 59二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 16:41:18
日車「そんなことあったのか……なんか普通に気の毒だな………」
日下部「あーあと! 去年転校しちゃったんだけど、すっげーおもろいやつがいて……」
日車「うん……うん ははっなんだそれ」
日下部「はははっだろ? でさでさ」
蝉の音は鳴り響き、正午で暑さが一段と高まる時間帯となる
先生「おいお前らー 俺これから職員会議だから、俺が帰ってき次第 解散なー」
日下部「げぇ まだやれってのかよ……」
日車「だいぶ長いな……… う……」
日下部「おい大丈夫か? 水…飲むか?」
日車「ん………」
日下部「あのクソズラ教師…………………はぁ…
あ 待てよ 今先生いないってことはさ プール入って遊んでもワンチャンバレなくね?」
日車「え…………?」 - 60二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 16:43:13
日下部「お前着衣泳したいっつってたじゃん!俺もプール入りたいし あーでも お前皮膚の病気でダメなんだっけ?」
日車「や…先生からはもう大丈夫って…言われてる」
日下部「ならいけんじゃん」
日車「んー…でも先生ダメだと言っていたし……やめた方が…」
日下部「真面目ちゃんなんだから…体冷やすにもプールが一番っ それに最悪こけて入っちゃったんですって言えば大丈夫だろ」
日車「ん………」
日下部「俺入っちゃうもんねー」
日下部は念願のプールだと喜んで入っていく
日車「待って 俺も……」
日下部「お!やった」
日車も恐る恐るプールに入って日下部の元に行く」 - 61二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 20:08:30
日車「冷たい………」
日下部「な!ちょーひんやり」
日車「気持ちぃ………」
日下部「お おお! わかる なぁ日車 どれだけ潜れるかチャレンジしようぜ」
日車「……?」
日下部「プールの中潜って、長いところ入れてた方が勝ちってやつ」
日車「わかった」
日下部「せーのっ」
ばしゃっ
日車と日下部は同時に潜って、水中で顔を見合わせる 水中から見える水面は太陽の光を反射させてきらきらと2人の体に落としていく - 62二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 20:09:30
すると、からんっと何かを倒す音が聞こえて2人はびっくりして水中からばしゃっと顔を出す
日下部「んっはぁ……はぁ 先生か?!」
日車「ん……え いや違う 鳥だ プールサイドのバケツをひっくり返しただけ…」
プールサイドに影が落ちた場所で鳥が休息場を見つけて安心したかのように涼んでいた
日下部「はっはっ…はぁ なーんだ鳥かぁ」
日車「ていうか…あがっちゃった…勝負どっちかわかんないな…これだと…」
日下部「ああ……はぁはぁ……へへっ」
日車「んふふふ… なんかくすぐったい…」
日下部「え?なんでたよ」 - 63二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 20:10:47
日車「なんか… 服が水中ではためいてて…… でも、外に出てるところは服が水で張り付いてて……変な感じっていうか……」
日下部「え? んー確かに… えいっ」ばしゃっ
日車「ひゃっんっ ちょっ 急にかけるなよ…
えいっ」ばしゃっ
日下部「うおってめーやったなー」ばしゃっ
日車「ぅんぅっ!ちょ…顔はやめて…」ぱしゃっ
日下部「へへへっえいっ」ばしゃっ
日車「もう…」ばしゃっ
日下部「へへへっあはははっははっ」
日車「えへっあはっはははっふふふ」
日下部「着衣泳気もちぃなあ 爽快感ある」
日車「うんっ ありがとう 日下部」
日下部「な なんだよ……」
日車「…………一緒にいてくれてありがとう」
日下部「おお……えっと なんだろ… こちらこそ」 - 64二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 20:25:16
イラストが本当に素晴らしい!
- 65二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 20:27:02
- 66二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 20:33:13
ニヤニヤしながら読んでスレ主のイラストでうおっまぶしってなってる
- 67二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 22:13:37
こんなに澄んだ青見たことないんですけど‥‥
なんなのよ、尊いじゃないのよ‥脳内で某夏ソング流れちゃうんですけど‥‥次の恋の行方はどこですかッッ!!!! - 68二次元好きの匿名さん26/05/13(水) 23:17:19
このスレをリアルタイムで追えて幸せや
- 69二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 01:35:40
着衣水泳とかやってみたかったな。
あらゆるパターンのアオハルを集めたようなスレだぜ… - 70二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 07:03:07
ほしゅ
- 71二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 07:24:58
日下部「大分拭いたはずなのにいまいち乾かねーなぁ」
日車「うん…… まだ、服とか濡れてる…
へっくしゅんっ」ブルッ
日下部「お 大丈夫か?」
日車「うん……」
日下部「冷えるとまた体調崩すぜー えーと なんかあったかな…」
日下部はバックの中から温められるものはないかと探す
日車「でも もうすぐ家だし大丈夫だ」
日下部「いやいや…そーいって風邪引くやついっぱいいるの! だいたいその格好だと……ちょっとさ………」
日車「………? 日下部こそ 大丈夫か? 寒くない?」
日下部「いーや 俺は平気!」
そういった日下部の手を日車はきゅうと握る
日下部「おいっ」
日車「つめたい」
日下部「いきなり手握るは不意打ちだろ………おめーはほんっと……」ぎゅっ
日車「えっ!?! なに?なに……」
日下部「くっつけばあったかいだろ…?」
日車「うん………………しょっぱい」
日下部「お前も……………」
2人はようやく陰りを見せた昼間の夏空の元
汗とプールの水が混じったべちゃべちゃの制服を擦り合わせて歩いた - 72二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 08:05:38
青春だ………っっ 2人とも可愛すぎる
- 73二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 08:56:39
これが無自覚の誘い受けというやつ!
こっちにも衝撃が来てる…
日下部は直に浴びてるんだよな… - 74二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 09:29:24
ちょっと虚弱体質なのがモラトリアム日車に似合いすぎる
色が白くて線も細いんだろうな
深窓の令嬢みある - 75二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 11:25:13
ぁ〜ッッ!!てぇてぇ!!
致死量の青春を浴びてる…
日下部が日車の尊さに焼かれてるなw - 76二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 18:22:21
この二人眩し過ぎるし、心に染みるなぁ
- 77二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 19:40:38
コンビニにて
日下部「おっ日車!」
日車「ああ 日下部 偶然だな」
日下部「なに?買い物?」
日車「うん お昼ご飯買いにきた 日下部は?」
日下部「俺は今週のジャンプ てかお前昼飯コンビニで買いに行くのか?」
日車「うん 今日親家にいないから」
日下部「自炊とかしねーの?」
日車「親が毎回お金渡してて、それで習慣になった」
日下部「はぇーお金渡してくれんのいいなぁ 俺ん家の親は忙しくても金は渡さねーし、自分らで作ったりしろって」
日車「日下部料理できるのか? 意外」
日下部「意外とはなんだ意外とは 妹もいるしあんま適当な冷凍食品でもアレだしな」
日車「ふぅん……」じっ
日下部「今度お前にも作ってやるよ」
日車「うんっ」 - 78二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 19:41:39
ミーンミンミンミン
夏の日照りが一層強くなって、2人は日陰を選んで道を進んでいく
日下部「なぁ… 明日…さ ここらで花火大会あるんだ」
日車「ふぅん……」
日下部「河川敷でやってて、街の一大イベントなんだ なぁ 一緒に…行かね?」
日車「行きたい…日下部と行きたい」
日下部「俺も」 - 79二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 19:42:45
翌日 夕方ごろに2人は昨日のコンビニで待ちわせた
日下部「よっ!早いな」
日車「うん」
日下部「こっちこっち ここら辺だと屋台もいっぱいあるんだ」
日車「うん… あっまって…んっ」ドンッ
人混みに押された日車は日下部の自分より一回り大きい日下部の肩に軽くぶつかる
日下部「大丈夫か?」
日車「うん 手繋ごう」
日下部「お そうだな わり」
日車「離さないで」
日下部「離すかよ」ニカッ - 80二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 19:43:50
日下部「日車ー何食べたいー? 俺焼きそばー」
日車「りんご飴」
日下部「飴ちゃん好きだなー あ フランクフルトも食べたい」
日車「俺も食べたい」
日下部「おう」
2人は屋台の食べ物を買って、河川敷のほどよい場所でレジャーシートをひく
日下部「うまっうまっ この紅しょうががいいんだよなぁ」
日車「フランクフルトってこんなにケチャップかけるんだな」
日下部「まぁ屋台によってはな うまいか?」
日車「んっ…ん おいひぃ」もぐもぐ
日下部「もうちょっとがっつく感じでよくね? 大口開けれんねーの?」
日車「開けてるつもりなんだが…」
日下部「ちょっち口あーって開けて」
日車「あー」
日下部「口がちっちゃいんだな… それだと同時にいっぱい食べれんくて辛くね?」
日車「別に…生まれつきだろうし、そこまで気にした事ない それにその方が味わって食べれる」
日下部「ふーん…」 - 81二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 19:52:58
少年日車何もかも可愛すぎる…
おくちちっちゃいの…繋いだ手を離さないでって言えるの… - 82二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 20:39:27
ドォオオオーーン
日車「あがった」
日下部「たーまやぁー!!」
日車「た たーまやーっ」
日下部「あはははっ」
日車「大分遠いのに結構揺れるんだな」
日下部「そりゃぁ花火だもんなー なんか体にも響いてくるよな」
日車「そう かな?」
日下部「そうだろ 鼓動とか…」
日車「…………」とんっ
日下部「うわっおっあ びびった…」
日車は日下部の胸にとんと耳を当てる
日車「……………………」
日下部「………………………」
どくん どくん どくん
日車「本当だ 響いてる 日下部の体にも花火の音が響いてる」
日下部「んぅ……… お前…」
日車「そういえば 日下部 家族とかとは行かないのか? 他の友達とかとも…年に一度なんだろう」
日下部「まぁな…でも お お前と2人が一番いい」
日車「…え?」
日下部「お前とが一番楽しい」
日車「………俺も」 - 83二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 21:16:29
只々美しくて、涙が滲んでくるのは何故なんだ
この時間帯の夜空は調べたら宵の口あたりかな?
もうお互い大好きじゃん!!!
一生忘れられないよこの夏を……… - 84二次元好きの匿名さん26/05/14(木) 22:57:26
夏を先取りさせてもらったな
- 85二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 00:23:55
もうずっと脳内でありとあらゆる夏と恋の歌が流れてる…
こんな素晴らしいアオハルを見せてくれるスレ主に感謝。 - 86二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 05:24:04
ほしゅ
- 87二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 06:54:53
良すぎるものを見ると言葉って上手く言えなくなるな
- 88二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 11:20:32
ほしゅ
- 89二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 17:01:51
保守
- 90二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 17:26:12
その後 8時過ぎごろに花火大会は終わった
2人は人気のない暗い道を歩く
日下部「なんか今年はいつもよりしょぼかったかもぁ」
日車「そうなのか?十分綺麗だったぞ」
日下部「いぃや 前のがすごかった 色とか派手さか」
日車「来年はすごいのかもな」
日下部「そうだな……じゃあ 来年も行こうぜ」
日車「うん… あ」
2人の元にライトを眩しく照らした車が通る 日下部は慌てて車道側に回って日車を歩道側の石垣に追いやる
ゴォオオオ…
日下部「…………行ったな ごめん 俺が車道側最初っから渡っときゃよかった」
日車「いや 俺もすぐ気づけなかったし… ありがとう 日下部」ニコッ
日下部「ぉ ……おお じゃ ここで おやすみ!」
日車「おやすみ」 - 91二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 17:27:32
時折小石を蹴っ飛ばして、日下部はいつもの家路につく
日下部(あー 日車 家までちゃんと送ってやりゃあよかったかな………んー
まぁ 流石に大丈夫か…… “ありがとう 日下部” はぁ…… あー 俺日車の事 好き……だ) - 92二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 19:35:21
先に自覚したのは日下部だったか
この先どうアプローチしていくか楽しみだね - 93二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 21:33:10
ピーンポーン
日下部「はい…日下部です……って え!日車!」
日車「暑いな」
日下部「どうした?」
日車「その……なんか日下部 前行った駄菓子屋では夏休みはかき氷が食べれるって
言ってたから…その…… 食べたいなって」
日下部「おお! いいな……! あ ちょい待ち」
日下部は一度部屋に戻って急いで着替えて財布と麦わら帽子を持ってくる
日下部「よし!行こうぜ!」
日車「うん…!」
日下部「そうだ 日車 はいっ」ぎゅっ
日下部は日車の頭に麦わら帽子を被せる
日車「わっ……これ…いいのか?」
日下部「おう! 妹のだけど今日いないし 日車暑いの弱そうだからさ!」
日車「うん……ありがとう」きゅっ - 94二次元好きの匿名さん26/05/15(金) 22:04:47
まだ携帯がそこまで広まってない時代、地方都市から少し離れた静かな町で
学生やってるふたりってイメージで楽しんでる
家電でやり取りしたりするのかな - 95二次元好きの匿名さん26/05/16(土) 00:30:08
夏休みの思い出を2人で作って行くのいいね!
日下部少年がついに自覚したか。
かき氷は青春の味がする… - 96二次元好きの匿名さん26/05/16(土) 05:45:26
ほしゅ
- 97126/05/16(土) 07:24:38
日車「おいしい」
2人は前と同じように駄菓子屋の
ベンチで座り、かき氷を食べる
日下部「ゆうてレパートリーすくねぇよな いちごとブドウだけって…」
日車「ん……でもこれで十分 とってもおいしい ひやひやしてて涼しい気分になる」
日下部「まぁ…かき氷ってそういうもんだし……」
日車「あ 日下部舌が青色だ ブドウ味だから」
日下部「ん?ああ 自分だとわからん」
日車「俺も色変わってる?」れっ
日下部「んっおお…………」
日車「明日で夏休みも終わりだな
なんかあっという間だ」
日下部「まー休みってそういうもん……あっそうだ日車 俺…夏休みの宿題全っ然終わってねぇんだけど……わりーけどさ ワークとか写させてくんね?」
日車「え? やってなかったのか?」
日下部「いゃ…めんどくさくて…… 頼む!」
日車「あんまり…そういうのは」
日下部「じゃーせめて!数学とか理科とかむずいやつだけ教えてくれ!」
日車「うん…まぁそれなら」 - 98二次元好きの匿名さん26/05/16(土) 11:07:20
このレスは削除されています
- 99二次元好きの匿名さん26/05/16(土) 11:26:31
尊いな…2人きりで宿題デート楽しんで
- 100二次元好きの匿名さん26/05/16(土) 17:03:52
⭐︎
- 101二次元好きの匿名さん26/05/16(土) 18:37:54
日下部、イチゴみたいに真っ赤になった舌にドキドキだね。
もう夏休みも終わっちゃうのか〜!
楽しい時間はあっという間に過ぎるね。 - 102二次元好きの匿名さん26/05/16(土) 18:38:32
分かる、都会の喧騒からは離れた風景を感じるんだ
- 103二次元好きの匿名さん26/05/16(土) 20:11:41
翌日 日下部の家にて
日下部「わりぃな汚ねぇ部屋で」
日下部は散らかった服や漫画を雑に部屋の隅に追い
やって折りたたみ式の小さいテーブルを取り出す
日車「うん…そういえばご家族は?」
日下部「家族はお出かけ まぁ夕方ごろには戻って
来るだろうけど」
日車「で この考え方覚えたらある程度は大丈夫」
日下部「はえー なるほどねぇ… すげぇな じゃ
これどうやって解くんだ?」
日車「うん…えっと…… なんか暑くないか?」
日下部「ん おお 俺の部屋クーラーねーからなぁ
あ まって扇風機持ってくる」
日下部は部屋を出て押し入れの中から扇風機を持ってくる
日下部「つくかなー 割と古いけど あ コンセント
そこな」
カチッ
扇風機はしばらくカタカタと動いていたが後に
ぶぅんと正常に動き出す
日下部「よっしゃ」
日車「涼しい…」
日下部「あ“あ”あ“ー ほら 声が震える」
日車「本当だ なんか羽根が回転することで
声が避けられるんだっけ」
日下部「詳しいな」
日車「本で読んだ あ 日下部 髪にホコリついた」
日下部「え? どこだ ん…」
日車「とれた ふふっ」日車はきゅっと目をつぶって
くすくす笑う - 104二次元好きの匿名さん26/05/16(土) 20:20:44
日下部「………… 俺はちょっと心配だぜ」
日車「ん?」
日下部「日車はいい奴だからさ か弱げな
女の子とかに何か頼まれたら簡単に
オッケーとかしちゃいそうで」
日車「別に…そこまで警戒心がないわけ
じゃないぞ それに、その子が何か企みがあろうと
困っていることがあったら力になりたいと思ったり
するのは誰でもそうだと思う」
日下部「やぁ…でもさ 世の中にはそういう優しさに
つけこむやべーやつもいるから…」
日車「なに?」じっ
日下部「う…… お お前改めて好きなタイプは?」
日車「優しい人」
日下部「………なぁ」
日車「なに?」
日下部「…………俺の好きなタイプはさ - 105二次元好きの匿名さん26/05/16(土) 22:59:28
あああああ最高です
- 106二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 00:24:44
つつつつつつつ続きは!?
- 107二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 00:28:00
このレスは削除されています
- 108二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 06:36:22
ほしゅ
- 109二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 09:25:17
- 110二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 09:31:14
言ったあああああああ!
- 111二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 09:37:32
やったあああああ!!!!!
- 112二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 09:47:24
日車「え…すきって…」
日下部「恋、 つ 付き合ってほしい」
日車「ん……あ…」
日下部「やっぱ 嫌だよな 男なのに…」
日車「ううん」
日下部「んっ…… おお 本当か?」
日車「うん」
日下部「はっきり言ってくれ 俺をがっかりさせたくないからとか 雰囲気に流されてそうで言ってるわけじゃないのか?」
日車「違う 日下部 聞いて」
日下部「はい」
日車「えっと その 俺、ここに転校してきてからさ 日下部と一緒にいるのが一番楽しいんだ 初めて声をかけてもらったとき、その時から日下部っていう存在に惹かれた いつだって俺の生活の中にほんのり日下部の顔が浮かぶようになった ご飯を食べてる時も、日下部はこの料理好きかなとか、本を読んでる時も日下部におすすめしてあげたいなとか、えっと すごく嬉しくって でも… ん 日下部は俺の事ただの友達としか思ってないだろうなとも思ってて だから…その すごく う 嬉しい」
日車は扇風機に当たったサラサラの髪を直すように頭に手を置いて少し顔を隠した
日下部「顔見せて」
日車「う……」
日下部「…………………」
日車「俺も 好き」 - 113二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 10:04:49
エンダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!
- 114二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 10:07:09
良かったね、良かった!!!
- 115二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 10:11:42
お互いにちゃんと言葉で伝えられるの偉すぎるよ
- 116二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 10:22:30
日車「一緒にいたい…… 恋人になりたい」
日下部「うん 」
日下部「ありがとう 俺 まさか日車と な…」
日車「うん…俺も 多分俺 今までにないほど心臓がドキドキしてる」
日下部「俺も………」
日車「ん………………」
2人の空気の中に、扇風機の音と、窓の外から微かに聞こえる飛行機の音だけが鳴り響く
日下部「…………………… ん あーちょっとやべぇわ なぁ 日車 そろそろ親帰ってくるかもだから今日はここで……」
日車「うん 宿題大丈夫か?」
日下部「あとは1人でなんとかする」 - 117二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 10:52:22
日下部「いいとこあるんだ 日車に見せたかったところ 帰るついでに見て欲しい」
日車「うん」
日下部の案内した先は一面の向日葵畑だった うっすらと日が陰った青空の下ピンと咲いていた
日車「わぁ………すごいな」
日下部「だろ? ほら 日車って名前向日葵の意味があるからさ ここに畑があるって聞いた時からずっと見せたいなって」
日車「うんっありがとう」ニコッ
日下部「おお……… うん」
日下部は近場にあった向日葵を一輪根っこから抜いて日車に渡す
日下部「本当は抜いちゃダメなんだけど…お前に渡すからトクベツ えっと その 改めて 好きだ 日車」
日車「うん………うん 日下部 俺も すき」
白い手で日車はゆっくりと向日葵の茎の部分をとって恥ずかしそうに笑って答える - 118二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 11:03:13
ァァアアアアアアアッッツツーーー!!!!!!(最大級の萌えを浴びて無事に爆死)
- 119二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 11:15:00
澄み渡る夏空の青の濃さよ 少年の恋心のごとし
1本の向日葵の花言葉って『一目惚れ』『あなただけを見つめる』なんですってね - 120二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 11:48:11
日下部「その なんか………… えっと 今 すげぇキスしたい 日車に」
日車「えっ!?」
日車は湯気が出る勢いで頬が赤くなる 不意に言われて凄く驚いた様子で
日車「な なんで……」
日下部「なんでって そりゃ もうお前のその動作ひとつひとつが本当にキスしたくなるような愛おしさなんだよ……」
日車「………………ん」
日車はゆっくり日下部の元に体を近づけて少し上を見る 同時に日下部も日車の口元に顔を近づけようとする
日車「…………………ん こ 怖い」
日下部「えっ」
日車「はっ……はぁ はっ…………… ぅ」
少し呼吸が荒くなって子ウサギのように
日車の体が震える
日下部「だ 大丈夫か?」
日車「えと……… なんか その 日下部
と触れるのが怖い」
日下部「えっ やっぱ 嫌?」
日車「違うっいや えっと 日下部のことはとても大好きだけど そ その日下部の触り方ちょっと変というか……… 」 - 121二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 11:52:24
日下部「変?」
日車「な なんか……… その 日下部の触り方ゾワゾワするっていうか なんか 動きが読めなくて いつもの10倍くらい感度が上がる感じなんだ……」
日下部「まじか……… え 他の奴らにそんなこと言われたことない……」
日車「や 多分俺がおかしいから その なんか自分から触る分にはいいんだけど どうしても触られると………」
日下部「え その お 俺の触り方が
や やらしいってこと…?」
日車「………………ん」
日車はとても恥ずかしそうに申し訳なさそうに俯いて小さく頷く
日下部「まじか…………… なんか
えっと ごめん」
日車「いや 謝らないで こっちこそごめん お互い付き合ってるのに触ったらダメなんて………」
日下部「付き合って……………うん じゃあキスは今日なしにしよう また、もっと時間が経ってからにしよう」
日車「ほんとにごめん………ほんとに でも 唇とか普段触られないような場所はちょっと怖いけど 手とかなら触っても大丈夫…………」
日下部「おお えっと じゃあ手繋いで帰ろうぜ」
日下部は日車の手をゆっくり触る
日車「んっ」 日車の体が少し揺れる
日下部はたんぽぽの綿毛を吹かさず触るように慎重で優しく日車の手に指をゆっくり絡める
日車「…………ん はっ ぅ………」
日下部「手握っただけでそんな声出るんだ……」
日車「いや 普通の人ならなんともない く 日下部だから………」
日車もゆっくりと日下部の指に手を絡める 日下部の手の甲に通る太くて芯のある血管に日車の細い指があたる
お互いの手をきゅっと握った時2人は同時に顔を見合わせた 日車は赤い頬でほんのり色づくようにニコリと笑った 日下部も思わずニカっと笑った
日下部「割と夕方っぽくなってきたな…… 完全に空がオレンジ色になる前に帰ろうぜ」
日車「うん…… 」 - 122二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 12:02:26
日車くん大分魔性だな…?
他者の毒牙にかかる前に日下部くんと出会えてよかったな - 123二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 12:08:28
日車少年無意識でこの言動か、とんでもねぇ…!
- 124二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 13:21:55
長い向日葵畑を抜けて、少し賑わいのある商店街近くまで来る 日車は片手に日下部と手を繋いで、もう片方は向日葵を手に取ったまま歩いて行く
日下部「たしか ここらへんだったよな」
日車「うん あ でも もう少し………」
日下部「うん 俺もそう思ってた」
2人はたくさんの曲がり角を経て、長く長く道を歩く ようやっと日車の家の前まできた時 少しずつお互いの手が離れていき、直前まで指を絡めて、やがて小指の先がパッと離れる
日車「じゃあ もう行かなきゃ」
日下部「ああ また明日」
日車「うん」 - 125二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 17:41:27
翌日
夏休みが終わって、日車と日下部は久々に教室で出会うこととなった
日下部「おっす」
日車「おはよう 宿題大丈夫だったか?」
日下部「なんとか」
日車「そう…」
日下部「昨日は………」
日車「う うん」
日下部「昨日は寝れんかった」
日車「うん……俺も」
お互い少し赤く染まった顔で、会話を続けた しばらくして予鈴がなって2人は席に戻った - 126126/05/17(日) 19:14:41
たったったったった 放課後 昇降口を抜けて
日下部は急いで人気のいない裏門に回る
掃除当番で他より下校が遅れたのだ
日下部「はっはっ… いた」
裏門の前で日車の小さい肩を見つける
日車「あ おかえり」
日下部「ただいま わりぃな待たせて」
日車「ううん」
日下部「日車が勉強教えてくれたおかげで
居残り免れたわ さんきゅーな」
日車「いや…」
日車のゆっくりとしたスローテンポな足取りと
日下部の大股でハイテンポな足取りが、少しずつ
距離を縮め、やがて振り子の動きが揃うように
2人の足並みも揃っていく
日下部「………………今人いないよな」
日車「う うん」
日下部「触っていい?」
日車「手?」
日下部「手」
日下部は少し躊躇いながらもそろそろと日車の指先に
触れる 瞬間 日車もすこしぴくっと動く
日車「日下部…… もう 思いっきりぎゅってしていいから」
日下部「お おお」きゅっ
日車「んっ……………ありがと」
日車もやがて、昨日と同じように指を一本一本絡めていく
日下部「な なぁ 今度のさ 日曜日………」
日車「うん」
日下部「で デートしようぜ」
日車「うん……」 - 127二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 19:48:39
デート回来たー!
- 128二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 22:18:54
辿々しいのかわいいね!!!
デート回楽しみ。
どこに行くんだろう! - 129二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 23:20:24
日曜日
日車はバス停でじっと日影の下待っていた
日下部「よぉ! 日車」
日車「あ 日下部…… え なにその自転車」
日下部「ん? ああ 乗って 二人乗りしようぜ」
日車「自転車の二人乗りは禁止だぞ」
日下部「まーまー 結構涼しいぜ ここら辺は人もあんまいねーし」
日車「む…………」
日下部「はい 麦わら帽子」
ぽすっと日車の頭の上に乗せる
日車「ん…………」 しぶしぶ日車は日下部の自転車の後ろに乗る
日下部「荷物渡して ここに乗せっから」
日下部はバックを受け取り自転車のカゴに入れる
日下部「しっかり捕まってろよ」
くいっと日下部はペダルをこいで進んでいく
日車「わっ んっ」
日車は思わず顔を日下部の背中にとんっとぶつける
日車「ごめん」
日下部「大丈夫 むしろ俺の背中ちゃんと捕まっていいから」
日車「う うん…」
ぎゅっと日車は日下部の腰の部分にしがみつく
ゴオオオオオオオ
坂道になって少しづつ自転車は加速していき服も髪の毛もはためいていく
日下部「あはははははっ気持ちいなあー」
日車「んふっふふふ あはははっ」 - 130二次元好きの匿名さん26/05/17(日) 23:26:04
手繋ぎの描写にずっとドキドキしてる!!!
デート先でも美味いもん食べてきてな - 131二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 05:53:55
素敵なデートになれよ〜
- 132二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 07:01:04
近場なのかそれとも遠出するのかな
- 133二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 09:42:31
日下部の案内した先は丘の上にある遊園地だった といってもディズニーとか後楽園とかの遊園地に比べたら全然小さい 小規模で大して広くもないこじんまりとした遊園地だった
日下部「小さいけどさ 美味しいもんも売ってたり、金もあんましかかんないんだぜ」
日車「こんなところがあったんだ…」
日下部「あんまり知られてないんだ 俺は小さい頃家族と言ったから覚えてるけど その分列で並ぶことも少ないから結構スムーズに遊べんの」
日車は興味を持って日下部と一緒に遊園地に入って行く
日下部「おーい日車!お化け屋敷いこーぜお化け屋敷」
日車「俺 行ったことない」
日下部「まっじか!俺は小さい頃さ 妹がびびりまくりで、俺がいっつも先頭」
日車「へぇ じゃあ慣れてるわけだ」
2人はお化け屋敷に入って薄暗い墓場を催した通路に入って行く
日車「日下部………」
日下部「ん?」
日車「…………ちょっと怖い」
日下部「手繋いでやろうか?」
日車「…………うん」 ぎゅっ
幽霊「ぅ〜ら〜めぇ〜しーやぁ〜」
日下部「うおっびびった! 記憶より急に出てくるもんだな……」
日車「んっ」 日車は声には出さないものの鳥肌が立って毛を逆立てた猫のように体を硬直させる その後、畳み掛けるようにゾンビとか妖怪とかが出て来る。 日車は以前声を出さず日下部にぎゅっしがみつく 時折急に幽霊などが出てくるとビクッとして日下部の肩に顔をうずめるように避ける
日下部「怖い?」
日車「…こ 怖い」
日下部「大丈夫か?肩少し震えてるぞ 触っていい?」
日車「うん………」
日下部は日車の小さい肩に触って、引き寄せるようにぎゅっと自分の体に持って行く
日車「んっ……」
日下部「このまま最後までこれで行くぞ」
日車「うん………」
ゾンビ「ぞぉーんびぃーだぞぉーーー」
もはや人間であることも隠す気すらないハリボテ感満載のゾンビですら日車は過敏にビクッと動いた その度日下部の暖かい手が日車に触るなと言わんばかりにより、力強く日下部の元に引き寄せる - 134二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 09:58:29
遊園地デートだ!!!
- 135二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 16:15:52
日下部「いやー思ったより怖かったな 最後の方は尻すぼみ感あったけど」
日車「ん……… あ ありがとう 」
日下部「い いや……」
日車「かっこよかった」
日下部「ぅえ!? ま まじか なんか…どうも?」
日車「んふふふっ」日車は口元に手を当てて小さくくすくすと笑う
2人は次はメリーゴーランドに行った 人も少なく、スタッフもなんか緩くて、二人乗りが許可された
日車は手前に座り、日下部はその後ろに回った
日下部「二人乗りオッケーとは思わんかったな」
日車「うん……」
日下部「あ ごめん この体制だと俺が日車に触れやすいことになっちゃうけどまずいかな?」
日車「いや 大丈夫 それに、恋人に そんなに逐一気を使わせたくない…… 肩とか 頭はそんなに弱くないし……」
日下部「逆にどこが弱いの?」
メリーゴーランドがゆっくりと上下して、煌びやかな宝石の装飾の光が点滅して、愉快な音楽が流れる
日車「その…弱いのは えと 腰とか首とか… お腹と あと背中もちょっと弱い… 他にもあるかもだけど実際触られないとわかんない」
日下部「ふぅん… え じゃあやばくね? 俺今、少し揺れたら簡単に日車の背中に触れちゃうかもだけど」
日車「ん…… なるだけ我慢する」
日下部「お おお……」 日下部は少し気まずくなって、なんとなく、自分達の視界に入るアトラクションで次はどれがいいかなどの話を振って会話を繋いだ - 136二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 16:44:36
🎵〜♪… アナウンス「では 終了でーす ごゆっくりお上がりくださーい」
ガタンッ メリーゴーランドか止まった衝撃で日下部は思わず日車の背中にとんっと体をぶつける
日車「あっ ひゃ んっ」ビクッと少しのけ反るように日車は体を反応させた
日下部「うわっびびった…あ ごめん 触っちゃった」
日車「や…… 俺も ごめん」
日下部「いや………… お 俺以外だとそんな声出ないんだよな」
日車「うん………出ない」
日下部「………………… 俺以外の前ではそんな声出すなよ」
日車「うん……そうする」
日下部(俺以外に聞かせないでって意味なんだけど………) - 137二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 18:16:16
遊園地スタッフになってイチャイチャを見守りたい人生だった
- 138二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 18:41:07
2人は遊園地にある小さな食堂でご飯を食べた 日車は転校する前どこでどんな生活だったのかなどのたわいない話をした
日車「ここ ジェットコースターないんだな」
日下部「そーなんだよ 遊園地と言えばジェットコースターなのにな 金がねーんだよ ここ人少ないし」
日車「寂しいな」
日下部「いつかもっと大きな遊園地行って、そこで2人でジェットコースター乗ろうぜ」
日車「…うん」
2人は繋いだ手をよりきゅっと大切に握る
日下部「割と大体行ったかな? アトラクション自体少ねえからすぐ回れちゃうな」
日車「あ 日下部 俺観覧車乗りたい」
日下部「お 乗ろうぜ乗ろうぜ」
2人はスタッフにお金を渡し、ゴンドラに乗る
日下部「東京はさ カラオケできる観覧車もあるんだ」
日車「へー すごいな」
日下部「でも俺は景色に集中したいかな」
日車「俺も」ニコッ
少しづつゴンドラは頂点に近づいて行く
日車「綺麗」
日下部「俺ん家見えるかな」
日車「ん あそこじゃないか?」
日下部「おおー ほんとだ すげぇな」
日車「んふふ」
2人は自分達の通学路や学校 馴染みのある場所が観覧車から見えるか探し始めた 意識しないうちに2人の距離は近くなる
日下部「ん うわっ」
日車「…………?」
日下部「わり 気づいたら日車の顔が思ったより近くにあってびっくりした」
日車「俺も………」 - 139二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 21:55:35
日下部「………………………」
日車「…………………………」
日下部「……………キスしたい」
日車「ん………………」
日下部「 今 嫌?」
日車「ううん 大丈夫 しよ」
日車は俯いてゆっくり瞬きをして了承した
日下部「えと じゃ その そこ座って」
日車「え? うん」
日車は一度立ち上がって窓側に近づけてた体を、戻してまた自分が座ってた座席に腰を下ろす
日下部「ど 同時にキスする?」
日車「ううん 日下部からしていいよ」
日下部「え!? 大丈夫なのか? その…」
日車「大丈夫」
日下部「触られたらまたすごいびくってなるんじゃ…」
日車「……お願い」
日下部「えっと…… 合図とかする?」
日車「ん………いや…………ぅ いらない」
日下部「わかった………」
日車「んっ」 - 140二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 22:38:54
ほわっ?!!ほわっ!!?ほわあああああああ!!!(語彙消失)
- 141二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 22:39:14
やったぁああぁ!
- 142二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 22:55:16
がわ゙い゙い゙……ありがとう本当にありがとう
- 143二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 23:15:42
日下部「……………ん」
ガコンッ
日車「あっんっ」
揺れたゴンドラに驚いて日車は少し前のめりになり途端2人の唇は離れてしまう
日下部「…………… 口離れちったな」
日車「…………ん」
ほんの少しの沈黙で、お互い次の第二声をどんな言葉にしようかと考えた矢先 観覧車は一周回って、スタッフの方が扉を開ける
少し赤い色が溶けた空の元、2人は自転車で2人乗りにして帰路に着く
丘を下って行く長い坂 ペダルを踏まずとも楽に降りれる下り坂を日下部は微細にブレーキを踏んでスローテンポで降りて行く 時折一段盛り上がった地面に、自転車がカクンと揺れる
日車「……………………暑くない?」
日下部「もう夕方だし 平気」
日車「汗出てる」
日下部「気のせい」
日車「代わるよ」
日下部「いい」
日車「ほんとに?」
日車は後ろから手を伸ばして日下部の耳元で手をぱたぱたと仰ぐ
日車「涼しい?」
日下部「……なぁ 触るぞ」
日車「え」
日下部は左手のハンドルを離して日車の仰いできた左手をくいっと引き寄せる
日車「んっ……」
日下部は日車の引き寄せた左手の指を少し自分の頬にぴとっとくっつける
日車「っ……………」
日下部「嫌だ?」
日車「ううん すき」
日下部「俺もすき」
2分ほど経って日下部は日車の手を離し、またハンドルに手を戻して、再びゆっくりとペダルをこぎはじめた - 144二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 23:20:01
おーけーBGMはゆずの夏色だ誰かラジカセ持ってきて
- 145二次元好きの匿名さん26/05/18(月) 23:24:48
元ネタがゆずの夏色なのはそうだろうな にしても情景描写がいちいち好きすぎる
- 146二次元好きの匿名さん26/05/19(火) 00:08:20
観覧車の中でチッスも勿論だが、チッスの仕方が可愛いー!!!(昇天)
- 147二次元好きの匿名さん26/05/19(火) 06:35:10
かわいい青春だ…
- 148二次元好きの匿名さん26/05/19(火) 08:08:31
日車と日下部を繋ぎ止める恋人の絆は日に日に深くなっていった もちろん誰にもそのことを言う気はなく、親にも友人にも、出会う人全てにそのことを隠し通した 2人の恋人としての関係性は、決して性欲に雪崩れ込むことはほとんどなく、お互いキス以外でそういうことも選択肢から最初からないようなほどに話さなかった あれからキス自体もしておらず、せいぜい手を握ったり好きだと伝えるだけでも十分お互いは満足していた。
11月
放課後の図書室にて
日車「はい これで返却できる」
日下部「ふぅー 助かったぜ さんきゅー!」
日下部は借りっぱなしで返却時期を逃した本を図書委員の日車に内緒で放課後返却を頼んだ
日下部「もう西日入ってくんだな…」
日車「11月だから……」
日下部「今 誰もいない?」
日車「た 多分」
日下部「………触るぞ」
日車「うん」
日下部は日車の手の甲にちょんと触れ そのまま下に指先をすす…と撫でていきやがて日車の爪の先に指が触れる くすぐったくて日車が少し体をふるふると震わせる 日車は表情はあまり変えぬものの小刻みに震えた体と赤い耳で、緊張してるのがすぐにわかる有様だった その姿がたまらなく愛おしくなって日下部はぎゅっと指を絡めて日車の手を握り締める
日車「……………っ」ぴくっ
日下部「……………………すき」
日車「……………ん 日下部 手乾燥してる?」
日下部「え?」
日車「ちょっとざらついてる ささくれも少し剥がれてる 痛いでしょ」
日下部「ん まぁ…でも気にすることでも……」
日車「待ってて」
日下部「それ……」
日車「ハンドクリーム 塗ってあげる 手出して」
日下部は何も言わず自分の手を出して 日車は日下部の手の甲に少しばかりのクリームの塊を垂らして 細い手が流れるように順序よく広げて塗っていく ハンドクリームはほんのり淡くて生暖かい桃の匂いがした
日下部「あ ありがと……」(なんか すごく綺麗)
日車「お顔にも塗ろうか?」少しいじわるそうな顔でにやりと笑う上目遣いの日車に日下部は少し大袈裟にびくっとなる
日下部「いや いいよ」
日車「んふふ」口元に手を当てて日車は笑う
日下部は不思議な気分になって少しふふっと笑った - 149二次元好きの匿名さん26/05/19(火) 10:11:50
お顔って言う日車、丁寧な言葉遣いもあってより可愛らしいね。
ハンドクリームとかでケアしてそう。 - 150二次元好きの匿名さん26/05/19(火) 14:17:59
性別のふわっとした少年日車とてもかわいい
仕草や言葉遣いが少女めいてるの本当に好き - 151二次元好きの匿名さん26/05/19(火) 18:03:48
11月後半
本格的に寒くなってきて、木も枯れたものがほとんどだった
日下部(なんか…変だな 日車の様子が変だ)
ある日を境に日車の様子が少し変わった
なんだがいつも上の空で、日下部といる時はどうにもそわそわしてて 顔をあまり合わせなくなった その日もまた、ぶかぶかのマフラーを巻き付けて鼻の近くまで顔を隠して、日下部と2人でもまともに日下部の顔を見なかった
日下部「なんか……様子変じゃね? この頃」
日車「別に………」
日下部「大丈夫か?」
日車「ん」
そういって日車はそっぽを向くだけだった しばらくしても日車の様子は変わらないまま二週間経ち クリスマスが近づいてきた
夜
日下部はいつものように家族と団欒しながら夜ご飯を食べていた しかし、日中の日車の様子がどうにも気になって、他に好きな人ができたんじゃないかとか、俺のことが嫌いになったんじゃないかとか悶々と考えて一向に食は進まなかった すると家のチャイムが鳴り響く
日下部の母「アツヤー 日車くんよ こんな時間にどうしたのかなー?」
日下部「え!? なっ うそ!」 ものすごい速さで部屋を駆け抜けて日下部は玄関に向かう
ガチャっと開けた瞬間薄手のシャツと生地の薄いブカブカの長ズボンを履いて一枚のサイズの合わないコートを羽織った日車が、
俯いてそこにいた
日車「日下部………」
日下部「どうした?大丈夫か…?」 - 152二次元好きの匿名さん26/05/19(火) 22:18:11
ほんのり不安な気配
- 153二次元好きの匿名さん26/05/19(火) 23:03:45
日下部の妹「なぁにお客さん?」
日下部の母「どうしたの?」
日下部「あっ ちょっと…行ったん出ようぜ」
家族に聞かれないよう日下部は外に出て、2人は例の駄菓子屋のベンチで話すことにした
日車「…………う」
日下部「どうした? やっぱなんかあったか? 親と上喧嘩したとか…?」
日車「ううん 違う その お 俺
引っ越さなきゃいけなくなっちゃって……」
日下部「え… な なんで…」
日車「親の転勤 岩手」
日下部「遠い… いつ?」
日車「来月の クリスマスごろ…」
日下部「っ…………」
日車「こんな時期になってごめん……… ほんとに もっと速く伝えたかったけど 怖くて……」
日下部「…………… 」
日車「ほんとに ごめんなさい…」
日下部「謝るな」
日下部は日車の目元から頬にかけて音もなく垂れ下がる涙を親指でぐいっと拭き取る そして 手のひらを広げて撫でるようにゆっくりと日車の頬に手をぴとっとくっつける 日車の頬は凍えそうに冷たかった 日下部は思わず日車に聞く前に日車の体を抱きしめていた
2人は10分ほど抱きあって、日車は家に帰ることにした 日下部も家まで同行した
日車「付き合ったばかりなのに ごめん」
日下部「いや…… 遠距離恋愛だよ ロマンチックじゃねぇか」
日車「うん………」 - 154二次元好きの匿名さん26/05/19(火) 23:10:33
しばらくして 学校でも正式に日車の転校が話された 日車は学校ではなんでもないようにしていた 残り少ない1ヶ月あまりを日車と日下部はより一層2人の時を噛み締めて味わうように過ごした
日曜日
2人は海に行った 寒い冬の時期に海は季節外れで寒かったけどその分人も少なくて綺麗だった 帰りのバス停で 日下部は日車の背中に寄りかかって、バスを待っていた
日車「海 綺麗だったな」
日下部「そりゃぁな 天気も晴れでよかった」
日車「夏より少し色素は薄かったけど」
日下部「夏が彩度高すぎたんだ」
日車「今年は冬だったけど、いつかまた海に来て、その時は水着持ってきて泳ごう」
日下部「おう…… そうだ ちゃんとした引っ越す日っていつなんだ?」
日車「25日 クリスマスだよ」
日下部「まじか…じゃあさ そのイブの日に一緒に泊まろうぜ」
日車「え? 泊まるって…クリスマスイブだぞ? ご家族とか…」
日下部「いや 最後の日くらい日車と過ごしたい あ でも荷造りで忙しいか 普通に迷惑だし………ごめんな 自分勝手で まぁ とにかく日車がいなくなっちゃう前には一緒に泊まりたい」
日車「…………いいよ じゃあもしできたらイブで 多分前日には荷物も大体運ばれてて、後は身の回りの小物だけって感じだと思うし… 俺の家にしよ」
日下部「え!? いいのか…?」
日車「うん 日下部の家は妹さんとかもいるだろうし 物も少ない俺の家の方がいい」
日下部「わかった」 - 155二次元好きの匿名さん26/05/19(火) 23:18:48
引っ越しかぁ…岩手じゃ会いに行くのなかなか難しいね
- 156二次元好きの匿名さん26/05/19(火) 23:21:37
イブの日!?!? せ 聖なる夜じゃないですかっ!?
- 157二次元好きの匿名さん26/05/19(火) 23:58:26
そんな…転校なんて…ずっと2人は一緒だと思ったのに。
遠距離恋愛をロマンチックっていえるアツヤはえらいね。辛いだろうに…
ちょっとsecret base聴いてくるわ… - 158二次元好きの匿名さん26/05/20(水) 00:08:22
一生一緒にいてくれやって書き込もうとしてたのに寂しい展開がきてしまった
イブのデート(お泊り)目一杯楽しめるよう祈っとるで - 159二次元好きの匿名さん26/05/20(水) 08:06:40
はわわ…転校しちゃうのか… せっかくの最後の日くらい
純粋に楽しんでくれとう想いもありつつ聖なる夜か……
ふーん… - 160二次元好きの匿名さん26/05/20(水) 08:18:53
選曲が一夏の思い出に合い過ぎるな
- 161二次元好きの匿名さん26/05/20(水) 14:05:42
保守
- 162二次元好きの匿名さん26/05/20(水) 17:39:26
その後 予定通り24日にお泊まりすることになった 日下部は自分の着替えと歯ブラシと毛布とちょっとした漫画くらいを持ってきた 2人はまたいつもの駄菓子屋で待ち合わせ、その後日車の家に行く流れとなった
日下部「うわぁ 当たり前だけどなんもねぇー」
日車「まぁ あ 親はもうあっちで荷物置きに行って夜行バスで泊まるんだ だから今日は俺と日下部だけ」
日下部「え? なんか悪いな…… 俺はここで泊まらせてもらうのに日車の両親は夜行バスとか…」
日車「ううん 元からその予定だったんだ 俺が1人だったはずの夜に日下部がいてくれるだけの話」 日車は日下部のお腹にとんと頭を乗せてほんのり微笑んでくる
日下部「う おお…… そう言ってもらえんのは嬉しい よ よし、クリスマスだからさ 美味しいご飯でも作ろうぜ! ケーキも買いに行こう!」
2人は近場のショッピングモールで食材を買った クリスマスシーズンでどこもめぼしいケーキは売り切れで、2人はコンビニにあった一番小さいケーキを選んだ
日下部「甘っ!こんなにクリームいっぱいなんだな 日車 うまい?」
日車「うん……うん!んふふ 美味しいぃ」
日下部「こんなちっさいコンビニケーキでそんなに喜べるんだな」
日車「日下部と一緒だから」ニコッ
日下部「ちょ よく平気でそんなこと言えるよなぁ」
日車「ん?」
日下部「普通照れるだろ……」
日車「んふふ 日下部 どこが一番美味しい?」
日下部「いちご」
日車「俺も」
食後 2人は寝支度をして交代で風呂に入った
日車「日下部ー? 寝てない? 大丈夫?」
日下部は風呂に入っている間 洗面所からドア越しに日車が声をかけてくる
日下部「お おおー 寝てねぇよー」
日車「お風呂上がったら髪の毛乾かしてあげる」
日下部「え!? ま まじ? 早く上がるわ」
日車「日下部 ここ座って」
日車は風呂から上がった日下部を洗面所の鏡の前にある椅子まで案内する
日下部「お おお」 - 163二次元好きの匿名さん26/05/20(水) 19:19:40
ゴオオオオオッ
日車「日下部 熱くない? かゆいとこない?」
日下部「丁度いい」
日車「大型犬をドライヤーしてるトリマーさんの気分だ」
日下部「俺のこと大型犬っつったか?」
日車「んふふ えへへ」
お互い少し頬がピンク色でほわほわした雰囲気だった
日車「頭バサバサだ 毛量多いって言われるでしょ」
日下部「まぁな」
日車「あはは 」 すっかり乾いたサラサラの日下部の頭に日車はとんっと自分の顎を乗っける
日下部「おいなにすんだよ」
日車「ふふふ くすぐったい」
日下部「おめー 自分では触らないでとか言っておいてよぉ 腰くすぐってやろうか?」
日車「いや それはやだっ あはは」
日下部「たっく くくく… あはは!」
9時ごろ 2人は一緒の布団で寝ることにした
日車は日下部が持ってきた数冊の漫画をずっと読んでいた 日下部はとっくにその漫画を読み漁っているから日車の読んでいるところをじっと眺めたり時折自分も読み返したりした
日下部「日車……」
日車「んー……?」
日下部「肩でてる 触るぞ」
日車「んっ…」
日車のブカブカでサイズの合わない薄いジャンパーがずれて日車の首筋から鎖骨の辺りが見えていた 日下部はそっとジャンパーを元の首筋に戻す
日下部「そろそろ電気消すか… 俺眠くなってきた」
日車「いいよ でも代わりに懐中電灯つけていい?」
日下部「いいぜ でもなんで?」
日車「日下部の顔見てたい」
日下部「ほんっと……お前は……」
赤くなった顔を隠すように日下部は布団を出て電気を消す 代わりに懐中電灯が2人の枕元につけられる - 164二次元好きの匿名さん26/05/20(水) 23:22:53
日車「日下部 ちょっと震えてない? 寒い?」
日下部「ん……あー 俺実は意外と寒がりでさー 周りには暑がりキャラでやってんだけど…」
日車「んふふ なにそれ」
日下部「いや なんか流れでそういうキャラになっちゃった」
日車「じゃあ あたためてあげる」
日車はゆっくりと日下部の体を引っ張って自分のお腹の部分にすり寄せる
日下部「んっ お おい……」
日車「あたたかい?」
日下部「とっても……」
日車「大人になったらさ…2人で南の島に行こう それでとびきりぽかぽかで暖かい家に住もう」
日下部「ん……………… そうしような な 日車今めっちゃお前の腹とかに俺の体当たってるけど大丈夫? 」
日車「うん…… そうなんだよ 自分から触れてるけど……ちょっと感じる………」
日下部「感じる……って 例のゾワゾワする感じ?」
日車「んっ ………うん」
日下部「………………………なぁ 将来 大人になったらさ 大人同士で付き合ったらさ その えっと……せ 性行為とかするんだよな…」
日車「………………うん」
日下部「日車……将来 俺としたい?」
日車「ん…………… したい けど今は怖い…」
日下部「怖い……か 俺も ちょっと不安 なんか今までの自分と変わっちゃいそうで……… 」
日車「うん………… 俺 日下部相手だと感度やばいから その え えっちする時もやばいかも 今だって………心臓の音がすごいもん」
日下部「ん…… くっついてると ちょっとわかる」 日車の胸の位置に日下部のお腹辺りが当たって、微細ながら日車の鼓動が感じられた
日車「さ 触ってみる?」 - 165二次元好きの匿名さん26/05/20(水) 23:23:33
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- 166二次元好きの匿名さん26/05/21(木) 05:28:52
ほしゅ
- 167二次元好きの匿名さん26/05/21(木) 07:49:37
んわぁ かわいいいい 続き気になる保守
- 168二次元好きの匿名さん26/05/21(木) 08:10:06
日下部「え……?」
日車「胸 触る? 俺の………」
日下部「いいのか? 」
日車「日下部は…か 彼氏だから いいよ」
日下部「ん………」
日下部は少し躊躇い 少し体を下にずらして 日車の目線のもとまでいき、日車の胸にゆっくりと触れた
日車「んっひゃっっ 」
びくっと日車の体が揺れる
どくんどくんどくんどくんどくん
波打つように日車の鼓動が大きく早くなっているのがわかった 真冬だというのに汗が出るほど2人は熱くなった
日下部「…………う」
そのまま手を離す気でいたが、日下部はついそのまま日車のお腹のへそのあたりまでゆっくりと手を這わせる
日車「っ…ひゃっ…………うっ あ…… んっ………あっ………………ん……ひっ」
日下部「ぅ……やばいな」
日車「もう……」 日車は少し怒った顔でいたが、すぐに愛おしい目つきになって 日車をより強く抱きしめた
日下部「わり………… か 可愛かったから」
日車「んん…………… 」 日車は自分より一回り大きい日下部の頭から首 背中あたりを母親が赤子の背中を撫でるようにぽんぽんと小さく触る
日下部「日車…………いい匂いする」
日車「日下部とおんなじ匂いだよ…シャンプー、一緒の使ったもん」
日下部「甘い匂いだ」
日車「お母さんが好きなシャンプーなんだ」
日下部「とろけそう」
日車「うん」
日下部「日車……………すき」
日車「俺もすき………… ねぇ もっといっしょにいたい」
日下部「うん うん……… うん」