法令順守へ意識向上 市が全職員対象に倫理研修【宇部】
宇部市は22~24日、市多世代ふれあいセンターで会計年度任用職員を含めた全職員1750人を対象に公務員倫理研修を実施した。職員たちは行政マネジメント研究所の講師、井上善海さん(法政大教授)の講話を聞き、法令順守への意識を高めた。
ここ数年、市では行政への信頼失墜につながりかねない事務処理ミス、不適正事案が続いており、行政事務の適正な執行を確保するため、今年度に内部統制の取り組みを評価、点検する独立的な組織「内部統制推進室」を立ち上げた。今回の研修は、市職員としての自覚や規律、責任を再認識する目的を含めて実施した。
井上さんは、コンプライアンスとは法令だけでなく倫理、職業倫理を守ることだとし、憲法15条2項に「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と定められているからこそ、公務員には高い職業倫理が求められると述べた。
コンプライアンス違反への対応は、災害対応と同じでスピード感が重要だとした。違反を起こさないためには、風通しのよい職場づくりが大切とし、あいさつの励行などの事例を挙げた。「職場改善はやり続けなければできない。うまくいかないときは視点を変え、方法を変えることが重要」と伝えた。