一般の方は意外と知らないかもしれませんが、そもそも作詞・作曲って基本はノーギャラなんです。
どれだけ時間をかけても、売れなければ収入はほぼゼロ。
しかも、印税というのは「大ヒットしたら夢がある」というイメージほど簡単なものではなく、実際には編曲料にも届かないことの方が多いです。
一方で、編曲・演奏・歌唱などは、最初にギャラが発生します。
これは“技術料”“作業料”に近いもの。
デザインや映像制作のフィーに近い感覚です。
つまり、
・作詞作曲=最初は無償、その代わり売れたらインセンティブ
・編曲や演奏=売れるかどうかに関係なく、まず技術に対して対価が支払われる
という、そもそもの仕組みの違いがあるんですよね。
なので、「編曲家だけ損をしている」とは一概には言えないと思っています。
むしろ、最初にレコード会社や制作側がリスクを取って、編曲料や演奏料を支払っているからこそ作品制作が成立している。
もし編曲まで全面的に“印税制”になったら、
「売れたら後で払います」で、編曲も演奏も歌唱も最初は無償、みたいな方向に進みかねない。
でも実際には、売れない作品の方が圧倒的に多い。
だからこそ、0→1を生む作詞作曲と、
技術として作品を成立させる編曲・演奏では、
対価の設計も違って自然なんじゃないかなと思っています。