ガンダム × ホロライブ 一方的な攻撃の構造――VTuberコラボで繰り返される「敬意 vs. 罵倒」
ガンダムとホロライブのコラボが決定し、再びSNSが荒れている。
少し前、ホロライブ所属・holoXの鷹嶺ルイさんと『コードギアス』がコラボした際、あまりに過酷な中傷が飛び交うのを見かねて、私は一つの文章を書いた。今回もまったく同じ構図であるため、再び筆を取ることにした。
近年、VTuberと他ジャンルとのコラボは急速に増えている。消防署とのコラボで話題になったさくらみこさん、私が敬愛する森カリオペさんが昨年コラボした男性アイドル・中島健人さんとの企画など、事例は枚挙にいとまがない。
特に印象深いのは、hololive DEV_IS ReGLOSS所属の儒烏風亭らでんさんが、箱根ガラスの森美術館に続き静岡県立美術館の複数展示で音声ガイドを公式に担当したことだ。こうした文化施設との連携は、VTuberの活動が単なるエンターテインメントを超え、社会に新たな価値を提供している証左と言える。
しかし、こうしたコラボの中で常に激しい罵声が上がるのは、決まってアニメやゲームとの提携に限られる。そしてそのほとんどが、アニメ・ゲーム側のファンからVTuber本人やそのファンに向けられた攻撃的な言葉だ。
先日私がnoteに書いた鷹嶺ルイさんと『コードギアス』のコラボ記事にも、「V豚」という露骨な中傷が付いていた。比較的穏やかな場であるnoteでさえそうなのだから、他のSNSがどれほど荒れていたかは想像に難くない。
一方で、VTuberのファンたちの姿勢は対照的である。コラボが発表されると、率先してコラボ先の作品を「履修」しようとする。コラボするVTuber自身も、元々そのコンテンツのファンであることが多い。つまり、双方が互いの世界に敬意を払い、新たな魅力を共有しようとしている。
それに対し、アニメ・ゲーム側の反応はあまりに一方的だ。VTuberとはどのような存在か、コラボするVTuberがどんな活動をしているのか、ほとんど調べようともせず、「絵畜生」「V豚」といった言葉で一括りにして叩く。
この構造を、外野の人が客観的に見たとき、一体どう感じるだろうか。
片方はコラボ先のコンテンツに対して敬意を払い、作品を学び、ファン層を広げていく。
もう片方はコラボ先を「悪」と決めつけ、汚い言葉で罵倒する。
この光景を見たとき、ガンダムファンやコードギアスファンのイメージは、どうしても悪化せざるを得ない。そして、そのようなファンがいるコンテンツ全体の印象まで、否応なく下がってしまうのではないだろうか。
最悪なのは、それがまさに「自身の好きなコンテンツを貶めている」行為だということだ。
あなたが今行っているのは、本当に「ファン活動」と言えるのだろうか?
私には特に印象深い出来事がある。儒烏風亭らでんさんが箱根ガラスの森美術館に続き、静岡県立美術館の音声ガイドを務め、生誕祭ポスターの掲示も実現した際、美術館側から「新たな客層が増えて良かった」という声が公に発信された。そのとき、でん同士(らでんさんのファン)の誰かがこう語っていたのを覚えている。
「私たちは、儒烏風亭らでんさんのもう一つの顔です」
もしファンが美術館のマナーを守らず、迷惑行為を繰り返していれば、あの繋がりは生まれなかった。らでんさん自身の活動の素晴らしさはもちろんあるが、ファンがそれを邪魔せず、むしろ美術館の魅力を伝える存在として振る舞ったからこそ、ここまでの広がりがあったのだと。
このエピソードと比べたとき、アニメやゲームのファンの現在の振る舞いはどうだろう。
あなたがたの行為は、自身が応援しているコンテンツの「顔」として、胸を張れるものだろうか。
どうか一度、冷静に考えてみてほしい。
VTuber側がコラボ先を攻撃することなど、ほとんどない。
一方的に攻撃される側が、むしろ敬意を払い続けている。
この不均衡な構造を、私はただただ残念に思う。そして同時に、作品のファンが自らその作品の価値を下げてしまう姿を、悲しく感じずにはいられない。



あと批判を全部中傷とか決めつけるのはどうなんすかね コラボして嫌だってファンも否定するの?
コメントありがとうございます。 こちらの気のせいだったら良いのですが少し最初の発言と矛盾しているように感じます。 あくまでも批判や意見の是非という形だったと思うのですが、そのコメントですとアンチという形で自身を表しています。 どういうことなのでしょうか???
ブチ切れて草批判絶対許さないって意見vの印象悪くするんやで
大筋では同意できる内容なのだけど、ホロライブ側が過去に行なった、他社コンテンツへのリスペクトのない行動が取り上げられていないのはフェアじゃないな。 こういった文章のなかで、なぜここまで嫌われてしまったのか、という自省をみたことがない。
コメントありがとうございます!!
自分は表立って批判はしませんが、自分の好きなIPとVtuberとのコラボには否定的な人間です。 自分は大手のVtuberという存在自体が好きではないです。特定個人にそう感じるわけでなく、大雑把に概念として苦手です。 なぜ好きでないのかと言えば、特に調べるor見に行くまでもなく個人の行いでの炎上や…