新潮が『愛子天皇』待望論に「あり得ません」、ポストは『辺野古転覆』抗議船の闇

花田紀凱の週刊誌ウォッチン(1078)

園遊会に臨まれる天皇、皇后両陛下の長女、敬宮愛子さま=4月17日、東京・元赤坂の赤坂御苑(代表撮影)

表紙を見て、ギョッとした。

『週刊新潮』(5月21日夏端月増大号)「『愛子天皇』大論争の核心」。

あり得べくもない話だからである。

国会で「皇室典範改正」の議論が進むなか、大手メディアの世論調査では「愛子天皇」待望論が高まっているというのだが―。

百地章氏(日本大名誉教授=憲法学)の解説に尽きる。

<「愛子さまは本当に素晴らしい成年皇族になられて、ご公務も立派にこなしておられます。そうした品格を備えておられることと、天皇になられるべきか否かは、まったく次元の異なる問題なのです」>

<「皇室典範第1条では<皇位は、皇統に属する男系の男子が継承する>ことになっており、次の天皇を秋篠宮殿下と定めた退位特例法に照らしても『愛子天皇』はあり得ません。令和2年(20年)の秋には、立皇嗣の礼が行われ、天皇陛下が〝次の天皇は秋篠宮である〟と内外に宣言されました。それ故、『愛子天皇』を主張する論者たちは、陛下のお言葉を公然と否定してしまうことになります」>

繰り返すが、これに尽きる。

そんなことは百も承知でこのタイトル。〝プロの技〟と言うべきだろう。

産経以外の新聞は、ほとんど報じないといわれている沖縄・辺野古の転覆事故、こんな時こそ週刊誌の出番だ。

『週刊ポスト』(5.22)が「総力取材 マスコミが絶対報じない『辺野古転覆』抗議船の闇」。

4月18日、琉球新報社などが主催するイベントで、「ヘリ基地反対協議会」共同代表の浦島悦子氏は事故についてこう語ったという。

ヘリ基地反対協議会の浦島悦子共同代表=3月16日、沖縄県名護市(大竹直樹撮影)

<誤解っていうかな、虚偽情報とかも本当に山ほど流されていて>

<すごく荒れた海に出たんだということが流布されている。実は(海は)すごく穏やかだったよっていう海人もいますし、波浪注意報が出ているから、出港してはいけないということはないんですね>

<特に産経新聞とかですね、右派的な週刊誌がちょっとしたことに尾ひれはひれをつけて、違う方向に持っていって報道している>

「産経」とか「右派的週刊誌」の続報、反論を期待したい。

(月刊『Hanada』編集長)

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