井上ドラゴンズ"日替わり"打線と守備、そろそろやめにしませんか?
「本職」という言葉がある。一義的には「本来の職業」「主たる職業」の意味なのだが、「その仕事を専門とする人」「くろうと」などの意味も含む。井上ドラゴンズの戦いを見ていると、なかなか「本職」の姿が見えないことが気になる。(敬称略) 【動画】ドラ・田中幹也がセンター前を死守する“神”キャッチ!球場も沸いた美技を『スロー映像』で!【1分18秒~】
固定されない打順
竜打線がなかなか固定されない。日替わりが続く。「3番・村松開人、4番・細川成也」はようやく落ち着いてきた印象だが、続く5番もジェイソン・ボスラーなのか石伊雄太なのか。毎試合のようにスタメンの顔ぶれも打順も変更されている。 かつて大島洋平が語った言葉を思い出す。 「打順にはそれぞれ役割がある。ある程度は固定してほしい」。 実は2019年(平成31年)からの与田剛監督の時代、1番打者と2番打者を行ったり来たりしていた頃のことだった。打順が日毎に変更される難しさを吐露していた。与田監督の後を受けた立浪和義監督も、よく打順を動かした。そして井上一樹監督になってもそれが続いている。もちろん他球団にも似た傾向のチームはあるが、ほぼ固定されたオーダーで試合に臨む阪神タイガースがうらやましい。
波に乗れない井上竜
球団創設90周年で迎えた2026年(令和8年)ペナントレース、ドラゴンズの苦闘が続く。連勝するけれど連敗する。いけるかと思うと負ける。村松開人の3安打5打点、先発の大野雄大も29イニング無失点と好投、東京ヤクルトスワローズに大勝したかと思うと、翌5月17日は高橋宏斗(※「高」は「はしごだか」)で完敗した。波に乗れない。そんな戦いの中で気になるのは、毎試合のように変わる打順だが、"日替わり"なのは打線だけではない。井上竜の場合、その守備位置も目まぐるしく動く。
複数ポジションの難しさ
井上一樹監督は「ユーティリティープレーヤー」を重宝しているようだ。スポーツにおいて複数のポジションをこなすことができる選手のことである。このところドラゴンズには、こうした選手がとても多い。基本9イニングのゲームを進める上で、その存在が便利で重要なことは理解できる。 もともとはサードが本職だった石川昂弥が、脚の状態に不安があった時にファーストを守ったことがあった。高橋周平も同様、しかしそれは「内野手」内の範ちゅうである。ドラゴンズの場合は、内野手と外野手の"垣根を越える"選手も多い。