【特集】輸入米は選択肢の一つに定着するのか 「リピート率がめちゃくちゃ高い」日本米に戻れないほどの価格差 コメクライシス②《新潟》
コメにまつわるシリーズの2回目は輸入米の躍進について。この1年で輸入米はより身近な存在となっていました。
2024年の夏ごろに始まった令和のコメ騒動。全国各地の売り場からコメが消えました。
秋になると新米が出回りましたが、その後も品薄感は拭えず価格が上昇。国が備蓄米を放出する事態となりました。
そうした中、2025年5月、大手スーパーが輸入米の販売を発表。コメ不足を補おうと輸入米の仕入れが活発となりました。
コメどころ新潟でも、スーパーで県産米と肩を並べていたのはアメリカ産のカルローズです。
〈アクシアル リテイリング 霜鳥 守雅 執行役員〉
「安定供給が地域のスーパーマーケットの使命なものですから、一つの選択肢として、国内ではなかなか(コメが)調達できない状況だったので、輸入米の検討を始めたと……」
こちらのスーパーではコメ不足の中2025年5月に輸入米の入荷を判断したといいます。すでに販売は終了していますが、国産米ではなくより安い輸入米を選ぶ消費者の姿がみられたといいます。
〈アクシアル リテイリング 霜鳥 守雅 執行役員〉
「(安い)備蓄米が完売すると、今度カルローズ米が最安値になるので、その時に売れていく、そんな状況がありますね。あくまでも一時的な対応ということで、いろんな選択肢を持っておくというところであります」
コメ不足を補うだけではなく価格の面からも輸入米が台頭している現状もありました。
新米が続々と入荷された2025年の秋。ここはJA新潟市の農産物直売所です。生産量も十分にあるとして売り場には種類豊富に並べられました。
しかし、その値段は去年の1.5倍ほどに……
〈消費者〉
「高いけどね、主食だしね……」
〈消費者〉
「これ以上、上がってもらいたくないっていうか。もうちょっと下げてもらうとね」
販売する側にも戸惑いが……
〈JA新潟市 佐藤 義孝マネージャー〉
「迷いながら値段を付けたところですね。値段を見て、それをメモしていくお客様もいらっしゃいますので、値段を確かめて他店と比べて買うかどうか考えられているようですね」
〈JA新潟市 長谷川 富明 組合長〉
「どこまでも高くなれば農家の手取りも増えるという理屈ですが、そうすればコメ離れも起きますし、外国からの輸入も、さらに輸入が拡大する懸念もあるので、消費者も納得して、生産者も納得できる生産費…仮渡金になるような努力を、探っていくことが必要ではないか」
JAの担当者が抱く懸念のひとつ輸入米の進出はすでに始まっています。