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Conversation

たとえば、TPSに代表される“生産システム”が話題になる場合、その多くが金属やプラスチックなどのいわゆる「工業製品」を想定している場合が多いです。 ただ、工業製品の生産システムはかなりシンプルに考えることができて、TPSだろうがシステム自体の難易度は低めです。 難易度が高いのは、 化学製品や食品などで、大企業が製造のプロセスを全て設備化しているなら、その生産システムは設備能力が律速になるので比較的シンプルなんですが、中小企業の場合は手作業にせざるを得ない工程も多く、生産システムとしては思いっきり複雑になります。 そんな現場を前にして、 「サブミクロンの加工精度!」 「ジャストインタイム!」 「安全に関わる!」 とか言ったところで、白けるほどに無意味です。 中小企業が製造する化学製品や食品は、 「目に見えない成分比や菌のコントロール」 「常に顧客にジャストインタイム」 「安全めちゃめちゃ大事」 だからです。 僕はそんな現場をすごくリスペクトしていますので、自動車業界にしかいなかった人が「自動車業界最強!基本同じ!」と発信されているのを見るとものすごく違和感(というかイラ立ち)を覚えます。 しかも、「元自動車業界の人に生産システムについて助言されたけど、理想ばっかりで何も改善しなくて意味なかった」という事例も後を絶ちません。 機械工業製品の大企業にいた人は自分がいた世界が“村”である可能性を考えてほしいのと、中小企業の化学製品や食品を製造している現場は逆に自信を持ってほしいなと思っています。