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ニヤニヤ教授との街角ランチデート/Novel by 黎明の人

ニヤニヤ教授との街角ランチデート

8,163 character(s)16 mins

何がニヤニヤ教授じゃ!!こちとらムラムラ教諭やぞ!!!

※教授のキャラについてはだいぶ妄想で補完しているので、悪しからず。

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 シャーレで届いた郵便物を漁っていると、見慣れない名刺を見かけた。ニヤニヤ教授、という名前と電話番号のみが表示されている。その名前は聞いたことがある。裏世界で有名な犯罪コンサルタントで、あのクロノスでさえ正体が掴めていない謎の人物。一応アロプラに電話番号を調べてもらうと、架空の名義で契約された所謂「飛ばし」の携帯の番号であることが判明した。悪戯の可能性もあるが、考えた末、電話を掛けてみることに決めた。数回のコール音の後、相手が出る。

「こんにちは、シャーレの先生」

 電話口から聞こえてきたのは、少女特有の鈴のような声だった。聞き覚えのある声ではないが、生徒の一人なのかもしれない。

「こんにちは......君は...」
「ニヤニヤ教授と申します。先日はお世話になりました」
「先日......?」
「ふふ、失礼致しました。てっきり、先生はご存知なものかと......最近、七囚人の一人と対峙したことがありますよね?」
「ひょっとしてアケミのこと?」

 思い出した。アリウスのメンバーと一緒に過ごしたヘルメット団主催の祭りで、様々な騒動が起き、その中でも、七囚人にして「伝説のスケバン」栗浜アケミによる襲来という事態が起きたときは、対処に苦労した。アリウスの皆のおかげで最終的にはなんとかなったけれど。

「私としては抜かりのない計画を立てたつもりだったのですが、結果は残念ながら、貴方達の勝利に終わりました」
「君があの一連の騒動を計画したということ?」
「ほむ......計画立案と助言が私の役目ですから。報酬分の仕事をしたまでです」
「生徒が傷つくような計画は、感心しないね」
「.......やはり、そうですか。貴方ならそう言うと思っていました」

 予想していたような反応に、私はある一つの可能性に思い当たった。

「......もしかして、私のことは既に調べたとか?」
「当然です。計画において重要なのは事前調査。これから相手をする人物のことは徹底的に調べましたとも。先生はこのキヴォトスでは噂の的なので、情報集めには苦労しませんでしたが、真実とデマの腑分けにはいささか苦労しましたね」
「噂か...不名誉な噂が多かったりしたら、怖いな」

 少し、冗談めかして言うと、ふふっという笑い声が返ってきた。

「活躍の機会が多いほど、噂というのは集まるものです。良いものも......悪いものも。貴方を恨む組織が流したと思われるデマを除くのは簡単でしたが、生徒や住民からの噂には信憑性をある程度感じました。まあ、妙なものもいくつかありましたが......全裸で生徒達に駆け寄ったとか」
「......噂は噂だよ」
「確かにそうですね。貴方の華々しい活躍の記録を事前調査し、先生の人物像については、ある程度分析できてはおります。しかし、こうして直接会話して得られる情報に比べれば、二次的な情報と言わざるを得ません」
「電話じゃなくて、直接会って話せれば、もっと色々わかると思うけど」

 しばらくの間の後、くすりという笑い声が響いた。

「それは誘いでしょうか?この私に興味を持ち、顔を見て話したいと?」
「そうだね。君はユニークな生徒のようだし」
「ほむ、どうしましょうか......実を言うと、この私、直接誰かと会話するのも、殿方から誘いを受けるのも慣れておりませんもので」
「不安なら、場所や日時は君が指定すればいい」
「いいのですか?初めて会話をした...それも素性のわからない相手に会う段取りを決めさせるなんて、いささか不用心だと言わざるを得ませんが」 
「生徒のことを信じているからね」

 再び、くすりという笑い声。

「失礼......あまりに私の計画通りに事が進んだもので、つい笑いがこぼれてしまいました。はしたなくて申し訳ありません」
「君が気に入ったなら、良かったよ」
「先生......私は今、策謀を持って貴方に近づいたことを告白したのですよ?それなのに、なぜ信じられるのです?」
「生徒には生徒の考えがある。私は私の考えで、君達と向き合うだけだ」
「......なるほど、噂通り、変な大人ですね。わかりました。では、場所と日時は後日お伝えします。この電話のことをヴァルキューレに伝えるかどうかは、お任せしますよ、先生」
「そんなことはしないよ」
「即答ですか....なんとも呆れますが、これも計画通りです。それでは当日はよろしくお願いしますね」
「こちらこそよろしくね、ニヤニヤ教授」
「......」

 電話が切れた。後日、差出人不明の封筒が届き、そこにはブラックマーケットにあるアメリカン・ダイナーの住所と日時が書かれた手紙が入っていた。私はそれを記憶すると、指示通り、封筒と一緒に燃やした。

Comments

  • マニア_com

    ニヤニヤ教授おとしたいな。

    August 9, 2024
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