<春季茨城大会:土浦日大6―1常総学院>◇29日◇準々決勝◇J:comスタジアム土浦球場

 県南のライバル校同士であり、茨城県を代表する有力校が準々決勝で対戦することとなった。常総学院は過去に、全国優勝、準優勝を経験している実績がある。その1987年の準優勝時のエースで、日本ハムでプレーしていた島田 直也監督が率いている。県内では、やはり‟常総学院ブランド”は、強いともいえる存在である。

 これに対して土浦日大は、水戸商竜ケ崎一がリードしていた茨城県の高校野球に、私立校として1970年代に台頭してきたのだが、その後は県内の高校野球を引っ張ってきていた存在でもある。23年夏には甲子園ベスト4にも進出を果たしている。時代は令和に代わっても、その存在は十分に示していると言ってもいい。

 土浦日大は注目の小池 陽斗投手(3年)が先発。常総学院はやや意表を突いた形で背番号17の橋元 大雅投手(3年)が先発。スタンドにも、多くの観客が入っており、緊張感のある中でのプレーボールとなった。

 試合は初回から動く。土浦日大が一死から伊勢山 暖選手(3年)が四球で出ると3番・吉田 惺南選手(3年)が上手に右へ運んでライトスタンドに放り込む2ランで先制した。これで勢いづくと、2回にも一死満塁のチャンスをつくって先発の橋元投手を引きずり下ろす。さらに、代わった左腕・佐々木 智滉投手(3年)から伊勢山選手が巧みに左へ運んで二者を還す。こうして、試合は序盤から土浦日大が主導権を握る形で進んでいった。

 常総学院も3回に二死走者なしから連続四球と5番DHの宮原 悠守選手(2年)の中前打で1点を返した。しかし、土浦日大は4回には先頭の7番・青木 智潤選手(3年)が左翼へ本塁球を放ってまたも引き離した。

 こうして、土浦日大が終始自分たちの流れで試合をキ―プしていき、7回にも4人目の相樂 星那投手(2年)からもさらに1点を追加した。投げては小池投手が7回二死まで投げると、二死満塁を左腕・板橋 悠希投手(2年)が抑える。さらに9回はこの日最速142キロをマークした嶋 悠希投手(3年)が三者凡退で抑えた。

 結果としては、土浦日大の快勝となった。このところ公式戦では4大会連続で常総学院に敗れ続けていただけに、勝利が決まって選手たちのはじけ方は大きかった。小菅 勲監督は、「小池はいつものことながら、立ち上がりが荒れ気味でしたが、投げていくうちに、少しずつよくなってきました。それが、持ち味でもあるんですが、自分で工夫していくタイプなので、一冬超えてよくなってきていると思います」とエースの成長を評価。その上で「この大会では小池と嶋に加えて、板橋が台頭してきたのも、夏のことを思うと大きい」と、投手陣の層が厚くなってきていることに十分な手ごたえを感じていた。

 この日は、先制本塁打も含めて2安打の吉田主将は、「この勝ちは、先輩たちの分も含めて、素直に嬉しいです。好球必打の思いでストレートに的を絞っていたのですが、いい感触でした。冬の間に、体の使い方やトレーニングなど、見直してきたこともあったのですが、その成果もあったと思います。捕手としては、投手の状態はいいと思っています」と、中軸打者として、主将として、そして捕手としての思いを語ってくれた。