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台湾の国民党はなぜ親中国派になったのですか? 長年国民党と中国共産党は対立関係にあったと思うのですが、現在は国民党は中国寄りです。 どういう理由や出来事によって国民党は中国共産党寄りになったのでしょうか?
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国民党は中国寄りや中国共産党寄りではなく中華民国という中国そのものです。共産党と中国の覇権を争って追い出されただけなので、現在は軍事力で圧倒的に差が付いた共産党を敵視しないというだけで根本は何も変わっていません。
国共内戦を戦ったカリスマ・蒋介石が亡くなり、そのあと、息子で普通の人・蒋経国が総統を世襲したことがきっかけです。バランス型・経済重視で父・蒋介石が断行した戒厳令を解除したことなどから蒋経国は台湾人から「いい人」と思われていますが、一方で父・蒋介石のようなカリスマ性はなく、蒋介石のように権威で台湾を統治することに限界がありました。そうしたところに鄧小平が両岸(大陸と台湾)関係を、それまでの一切の交流を断じた閉じられたものから、ヒト・モノ・カネの往来を行う開かれた関係にすることを提案し、蒋経国にもちかけ、国民党の野望であった本土復帰(大陸をふたたび国民党が支配する)がまったく現実的でないことを理解していた蒋国経は両岸関係の正常化に乗り出しました。 というあたりがきっかけで、国民党が大陸寄りになっていった背景。 一般の台湾人にも、大陸に親戚がいたりなど血縁・地縁が大陸に存在する人はたくさんいますので、蒋介石の時代のようにまったく行き来ができない状況より、両岸関係が開かれたものになることは、警戒する声がある一方で歓迎しました。産業界も大陸に投資したり進出できる機会が生まれるので、評価しました。 いまのところ大陸と意思疎通できる台湾側の勢力は、こうした事情から国民党しかいませんので、台湾人が一斉に拒否反応をする統一とかなると話はまた別ですが、民進党にはできない大陸との関係改善を大衆に訴えかけて、あるいは大陸を強く非難しないことで国政選挙や地方選挙を戦っているわけです。
国民党は、中国から独立はしない「自分たちは中国人だ。」という人々なので、現在は、大陸に友好的な人もいます。ただし、国民党の中にも、自分たちは中国人だけど、共産党は嫌いという人もいます。 民進党は、台湾独立派なので、独立を阻止しようとする中華人民共和国(共産党)が敵です。
思想や政策に関する主張が「共産党寄り」になったわけではありません。「台湾独立」に反対しているだけです。 国民党は、もともと党是として「大陸回復」をうたっていたわけですし、また、そのように主張する人たちを中心に支持されていたわけですから、「台独」派に与するわけにいかないのは当たり前です。 つまり、(実際の統一に向けた動きや、統一後の政体とは無関係に)台湾海峡両岸が「一つの中国」と考えるか、「二つ」と考えるか、ということです。中華人民共和国が、一貫して「一つの中国」を主張しているので、「同じ」に見えますが、「一つ」の中身が「中華人民共和国」なのか、「中華民国」なのか、で全く異なります。 たとえば、2002年に、台湾政府が公式にモンゴルの独立を認めるまで、台湾で小中学生などが使っている中国全図には、モンゴルが「国内」として含まれていました。中華民国政府がモンゴルの領有を主張していたからです。天気予報には当然のように「共産党政権に占領された」北京、上海など大陸各地に加え、「勝手に独立を宣言している」ウランバートルまで、「全国(国内)各地の天気」として取り上げられていました。 そういう背景あってのことですから、簡単に「共産党にすり寄っている」とは言えません。実際、大陸で覇権を争っていた時代から、共産党と国民党は政治的な理由でくっついたり、離れたり、複雑な関係を続けてきたわけで、本当の意味で「すり寄」るということはないだろうと思います。
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