長狭街道経由の運行スタート 高速バス「アクシー号」 鴨川、鋸南でセレモニー(千葉県)
鴨川市とバスターミナル東京八重洲などを結ぶ高速バス「アクシー号」に、県道鴨川保田線(長狭街道)を経由する新系統の運行がスタートした。沿線の住民でつくる「長狭街道高速バス応援団」が長年、運行を求めて活動してきた待望の高速バス路線。初日となった16日は、同市の「里のMUJIみんなみの里」と鋸南町の「道の駅保田小学校」で、セレモニーが催され開通を祝った。(伊丹賢、前木深音) みんなみの里では、佐々木久之市長や日東交通の小宮一則社長、京成バス千葉セントラルの原一彰社長、応援団長で半農半歌手のYaeさんらが、テープカットや花束贈呈のセレモニーを行った。「ありがとう」のプラカードを掲げた地元市民の姿もあり、東京発の第1便を迎え、利用者を歓迎した。
鋸南町の道の駅保田小で行われたセレモニーでは、白石治和町長や町議、区長など約50人が出席。テープカットなどでアクシー号の乗り入れを祝った。この日の東京行きの第1便を利用した同町の女性(54)は「とてもありがたい。存続、増便してもらえるよう、町民としてもたくさん利用したい」と喜びいっぱいの様子だった。 新系統で経由する長狭街道には、みんなみの里や大山千枚田といった観光資源が点在するが、鉄道や高速バスなどのアクセスがないという課題を抱えていた。 また、鋸南では富津館山道路のインターチェンジはあるが、館山と東京などを結ぶ高速バスは素通りしており、住民らの利便性向上、観光客の交通手段として高速バス路線の乗り入れが求められていた。 鴨川の街地から長狭街道を経由する路線は、こうした課題などを解消するものと期待され、2012年に長狭街道高速バス応援団が始動。機運を盛り上げるイベントなどを展開し、19~20年にかけて実証運行も行われた。 応援団の幹事として活動してきた大場良一さんは、「苦節13年。コロナに5年邪魔されたが、ようやくその時が訪れた。これからの長狭街道周辺、鴨川市の発展は目に見えて進むことでしょう。大変に楽しみです」と話している。 アクシー号は、安房地域で最初に運行が開始された高速バスで、房総半島内陸の久留里街道、アクアラインを経由する鴨川・東京間の路線として、多くの利用者を数えてきた。 今回、ダイヤ改正で全20往復のうち、4往復が新系統に移され、鴨川市街地などから長狭街道で房総半島を横断し、保田インターから富津館山道、館山道と北上してアクアライン経由で東京へ向かう。 運行は、上りがパークウェルステイト鴨川を午前7時44分、午後3時3分に出発する便と、亀田病院を4時3分、8時19分に出発する便。下りはバスターミナル東京八重洲を午前8時10分、10時50分、午後5時10分に出発する便と、東京タワーを午後0時10分に出発する便。 これに伴い▽鴨川グランドホテル前▽亀田酒造▽みんなみの里▽大山千枚田入口▽長狭地区公民館▽道の駅保田小学校▽木更津羽鳥野バスストップ――の各バス停が新設された。 詳しくは両社のホームページ、もしくは日東交通鴨川営業所(04・7092・1234)へ。