東京大の本郷・弥生キャンパス(東京都文京区)で16日に始まった学園祭「五月祭」が同日午後に中止となった。爆破予告のメールが届き、学園祭を企画・運営する学生団体がこの日の全ての企画を取りやめると決めた。東大はホームページで「自由な学術の場である大学において開催される学園祭が、このような経緯により中止されることに、強い遺憾の意を表明する」とのコメントを公表した。
関係者によると、爆破予告は、16日の参政党の神谷宗幣代表の講演会をやめるよう求める内容で、開演の直前に届いた。
会場には講演を聴こうと大勢の人が詰めかけたが、学園祭を主催する学生団体は「トラブルがあった」として受け付けを行わず、午後1時ごろに講演会の中止を決定。その後、16日の全ての企画を中止すると発表した。安全が確認できたとして17日は開催する。
来場者によると、家族連れや学生らでにぎわうキャンパスで、主催団体の学生がメガホンを使って「五月祭は中止となりました」とアナウンスし、大学から出るよう促していたという。
神谷氏の講演会を企画した政治サークル「右合の衆」の代表は「非常に悔しい。さまざまな意見を吸収して意義深い講演会になるはずだった」と話した。
今回の講演会を巡っては、数日前からネット上で賛否を呼んでいた。X(ツイッター)で抗議の声を上げていた学生の一人は「言論を封じたいわけではなく、差別のない場を目指すなどとした東大憲章に基づいて講演すると事前に約束してもらいたかった。中止となったことは残念に思う」と話した。【竹内麻子】
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