SNSに蔓延する謎の万能感
SNSをはじめとしたインターネット上には徳田被告のように女性に対して卑猥な発言や行動を繰り返すユーザーは珍しくない。今回の判決は彼らに対する抑止力にはならないだろう。
「彼らは謎の万能感を持っていて、『自分は特別』『捕まらない』などと考えているのです。ただし、ネットの力で逮捕までもっていけたという前例は通報する側にとっては有意義なこと。自分たちの通報が事件解決につながる、とあれば協力する人は増えるはずです。
そして最近ではSNSやネット上で不快な思いをしたときに『開示請求』『通報』という流れになっている。泣き寝入りするのではなく、誹謗中傷や投稿に傷つけられたときに行動できるシステムが知れ渡ったのは良いことです」
ただ、この事件が「器物損壊罪」とされたことについても千葉氏は疑問を投げかける。
「民法の性犯罪については改正が進んでいますが、厳罰化が進んでいるとは思えません。徳田被告も性犯罪には当たりませんでした。今回も事件は性犯罪としてきちんと裁いてほしかった」
倫理観は欠如し、歪んだ妄想に憑りつかれたままの状態で反省を述べたところで口だけのこと。根本的なところは変わっていないだろう。徳田被告が自分の過ちと愚かさに気づく日ははたしてくるのだろうか。