女児10人暴行、元病院職員の男に二審も無期懲役 「悪質の極み」
小学生女児の後をつけ住宅に侵入するなどして女児10人に性的暴行を加えたとして、強制性交致傷などの罪に問われた元病院職員、柳本智也被告(30)の控訴審判決が11日、大阪高裁であった。
坪井祐子裁判長は、検察側の求刑通り無期懲役とした一審・大阪地裁の裁判員裁判判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。
坪井裁判長は判決理由で「女児の人格の根幹を傷つける卑劣、悪質の極みだ」として有期懲役刑の範囲内にとどめるのは困難とした昨年2月の一審判決は不合理ではないと判断。計画性があり、重い内容の性的加害も多数あるとして「厳しい評価をせざるを得ない」と指摘した。
弁護側は被害者へ弁償したなどとして懲役20年が相当と主張したが、弁償を踏まえても無期懲役とした一審判決を尊重するのが相当だと判断した。
判決によると被告は2016〜22年、大阪府内などで尾行や見張りをして女児らの住宅などに侵入。カッターナイフを示して「殺すぞ」「黙れ」などと脅迫し、性的暴行を加えた。さらにスマートフォンなどでわいせつな行為の場面を撮影、保存していた。〔共同〕