インタビュー

LONG REVIEW――BREMEN 『SKIN』

掲載: 2011年01月19日 17:59

 

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やんちゃで元気いっぱいのアートワークから、ほのかにセクシャルな匂いを醸し出すメンバー3人のポートレイトへ……というジャケットの変貌っぷりが、すべてを物語っているのかもしれない。キャッチーなエレクトロ・ポップを畳み掛けてきたBREMENだが、2年強のインターヴァルを経て届けられたフル・アルバム『SKIN』において、その音楽性は大胆な変化を遂げた。ドラムンベースからダウンテンポまで、楽曲ごとにさまざまなスタイルのビートを履きこなし、生楽器的なアンサンブルも織り込み、格段に振り幅の広い成熟したサウンドを作り上げている。

その変化がもっとも如実に刻み込まれているのが、リード・トラックの“Fusion”だろう。鎮座DOPENESSを擁するKOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'Sをフィーチャーしたこの曲では、彼らのラップとメンバーのたおやかなヴォーカル、トライバルなビート、アコギのカッティングといった要素をタイトルよろしく融合させ、ジャンルに回収されないハイブリッドなサウンドを成立させている。ダンサブルでありながら、日常に寄り添うポップスとしても機能するのが素晴らしいし、その絶妙なバランス感はアルバム全編に見い出すことができる。ドラムンベース調の楽曲であってもオーガニックなアンサンブルが注ぎ込まれていたりと、アッパー一辺倒に終わらないアレンジメントが一貫してなされているのだ。

アルバムの終盤には、グッとテンポを落とし、深く潜航するようなサウンド・ジャーニーが待ち受けているが、特にラストを飾るアンビエント~チルウェイヴな“Kujira”は日本語詞であるということも含めて、もっとも異色であり、新たな可能性を感じさせるナンバーだろう。この曲を経ての次の一手を早くも期待せずにはいられない。

 

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