平和学習なら広島へ 市などが子どもらの式典参加や修学旅行に補助金
被爆80年を迎える新年度に向け、広島市と市の外郭団体である広島平和文化センターが、若い世代に向けた平和学習の誘致に力を入れている。広島と離れた地域からも子どもたちを呼び込むことが狙いだ。
市は新年度一般会計当初予算案に「若い世代による被爆地での平和学習に対する支援」として2200万円を盛り込んだ。全国の自治体から小学生~高校生を平和記念式典に派遣する際に、派遣費用の3分の1を補助する。補助金のうち、半分は厚労省が負担するという。
補助の対象者には、被爆者の講話や広島の子どもたちとの対話が組み込まれた、市などが主催する平和学習プログラムへの参加も求める。
広島平和文化センターは、関東からの修学旅行生の誘致に乗り出す。東京や埼玉、千葉など関東圏の公立中学校を対象に、広島に修学旅行に来た場合に生徒1人あたり3千円を補助する方針だ。
年間20校程度で、参加校には被爆証言を聞くなどの事前・事後学習や、アンケート、平和学習の成果を地域で発信することが義務づけられている。
センターによると、関東の学校では修学旅行先に京都や奈良が選ばれることが多く、旅費のかかる広島は避けられる傾向にあるという。センターの担当者は「各地でオーバーツーリズムが課題になっている今、広島は新たな修学旅行先になる。全国の若い世代にアプローチし、平和意識を高めたい」と話す。
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