aa (2) パッケージ率10%以下なのに…ファミ通ランキングは本当に“市場”を映しているのか?









最近のソニーやカプコンの決算を見ていると、改めて感じる。

もうゲーム市場の中心は完全にDL販売になっている。

追加コンテンツ、ライブサービス、PC展開、サブスク。 メーカーの利益構造は、昔の「パッケージを何本売ったか」とは別物になった。

実際、メーカーによって差はあるが、家庭用ゲーム全体で見るとパッケージ比率はかなり低下している。 タイトルによっては「パッケージ1割以下」なんて話も珍しくない。

にもかかわらず、毎週SNSで大きく拡散されるのは“ファミ通ランキング”。

「そのランキング、本当に市場全体を反映してる?」

と思う瞬間がかなり増えた。

そもそも今、小売の売場そのものが大きく変わっている。

地方店も、大手量販店も、リスクの高いPS系新品を大量に積む時代ではなくなった。

  • DL移行が強い
  • 値崩れリスクが高い
  • 回転が読みにくい
  • 中古循環も昔ほど強くない

そうなると、小売としては自然と“売りやすい商材”へ寄っていく。

そこで強いのがやはり任天堂商材。

  • プレゼント需要
  • 家族需要
  • ライト層
  • 中古回転
  • 定番維持
  • 値崩れ耐性

つまり小売目線だと、 「棚を作りやすい」

結果として、

「任天堂コーナー強化」
「Switch売場拡大」
「ファミリー向け中心」

こういう店が増える。

そして問題はここから。

ファミ通ランキングは“集計店のパッケージ販売”がベース。

つまり現在のように、

  • DL比率が極端に高い
  • そもそもPSパッケージを積まない店が増える
  • 任天堂中心売場が増える

という市場になると、 ランキングそのものが 「今の小売構造の影響を強く受ける」 ようになる。

もちろんランキング自体が嘘という話ではない。

実際に“店で売れた本数”ではある。

ただ、 「市場全体で何が遊ばれているか」 とは、かなりズレ始めている可能性がある。

特に今は、

“DLで強いタイトル”

“店頭で強いタイトル”

が完全に別物になりつつある。

だから最近SNSでよく見る、

「ファミ通で負けたから不人気!」
「ランキング低いから爆死!」

みたいな極端な煽りは、かなり危うい。

そもそも現在のランキングは、

「DL全盛時代の中で、なおパッケージを買う層」 さらに 「その中でも集計店で買った数字」

という、かなり限定的な市場を見ている。

しかも小売側も、利益率や回転率を見ながら、 “売れる棚”へ最適化を続けている。

そう考えると、今のファミ通ランキングは、

「現在の店頭市場の空気」

を見る指標としては面白い。

でも昔のように、 「ゲーム市場全体の人気をそのまま示す絶対指標」 として扱うには、かなり難しい時代になってきた気がする。