カタルーニャ独立運動、前州閣僚ら禁錮9~13年
【パリ=白石透冴】スペイン北東部カタルーニャ州での2017年の独立運動を巡り、同国最高裁は運動を主導した前州閣僚ら9人に公金を不正に使った罪などで禁錮9~13年の判決を下した。いったんの区切りを迎えたが、州内の独立派は反発を強めている。
有罪判決を受けたのはジュンケラス前州副首相ら。他に3人が罰金刑を受けた。最高裁は検察側が求めた反逆罪の適用は見送った。当時トップだったプチデモン前州首相はベルギーに事実上の亡命をしたままで、対象とならなかった。
ジュンケラス前州副首相らは17年、中央政府が認めないまま一方的に住民投票を実施。中央政府が派遣した治安部隊と独立派住民が衝突し、多数のけが人が出た。
その後州政府は独立を宣言し、スペイン政府は現憲法施行後初めてとなる同州の自治権停止に踏み切った。ジュンケラス前州副首相らは拘束され、裁判が続いていた。
中央政府のサンチェス首相は14日、判決を受け「法律の枠内での対話に基づき、カタルーニャ州との平和的共存を進めなければいけない」などとの声明を発表した。
カタルーニャ州では今も独立派のトラ州首相がトップ。判決後同州の州都であるバルセロナの空港などで、独立派住民によるデモが起きた。