「細木数子」とテレビ界、伏せられた「金銭トラブル」の中身 制作会社へ“前代未聞の要求”
世界的ヒットの理由
「地獄に堕ちるわよ」は細木氏を知らない海外でも大ヒットしている。4月27日に配信が開始されると、その週のうちに7か国で再生数がベスト10入りした。それが翌週には17か国に増えた。 なぜ、海外でもウケるのか。それは戸田恵梨香ら出演陣の演技や演出、構成の良さもあるが、第一にはアウトローヒーローのサクセスストーリーだからに違いない。このジャンルは人気になりやすい。Netflixなど配信ドラマをよく観る人はご存じのはず。 一例は美しくも貧しい女性が麻薬王に登り詰めるまでを描いた大ヒット作「クイーン・オブ・ザ・サウス 〜女王への階段〜」(米国、2016〜21年放送後にNetflix配信)である。主人公のテレサ(アリシー・ブラガ)はドン底の生活を経験し、恋人には裏切られ、麻薬カルテルに蹂躙されるものの、強い心と知恵によって最後は麻薬界を牛耳るようになる。 美貌を持つ主人公が若いころに経験する貧困、男性による仕打ち、反社会的組織との暗闘、その末に掴む力と富。「地獄に堕ちるわよ」と「クイーン・オブ・ザ・サウス」は全く別の物語だが、ドラマを構成する主な要素は同じなのだ。 ほかにも同様のドラマは世界各国にある。アウトローヒーローの生涯は人を惹きつける。テレビは表現規制が進んだから、アウトローは主人公にしにくい。配信ドラマの独壇場なのだ。 高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ) 放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年にスポーツニッポン新聞社に入社し、放送担当記者、専門委員。2015年に毎日新聞出版社に入社し、サンデー毎日編集次長。2019年に独立。前放送批評懇談会出版編集委員。 デイリー新潮編集部
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