~前回のあらすじ~
ホテルの支配人にものすごい勢いで予約してもらった焼肉屋。

ロビーの集合時間になっても誰も現れなかった。

しかし、なんとかバイクで迎えに来てもらえることに…!

パクチーが食べられない四谷くんのために店員さんが一つ一つよけたパクチーを、私が一つ一つ戻すという狼藉もありつつ、最高の晩餐にありつけたのだった…



5/4(3日目)

7:30

起床。準備をする。四谷くんがなかなか起きない。

CCTVのニュース番組「朝聞天下」では、中国のご当地インフルエンサーの特集、そして連休中の経済効果の具体的な数字が発表されていた。

うすうす気づいていたのだが、中国では、5月1日から長めの連休がはじまっているのかもしれない。5月の1日が「労働節」で祝日だと知ってはいたが…。私たちはわざわざ休みで各地に人が多い時期に来てしまったようだ。だから中国に来る前に故宮の予約がとれなかったのだ。いろいろ合点がいった。

四谷くんがもぞもぞ起きてきた。


8:30

店内で食べられる朝ごはん屋さんに行く。

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上から右回りに、緑豆粥、油条(揚げパン)、茶葉蛋(茶葉の香り付きゆでたまご)、包子

女性の店員さんから、「あなたどこの国から来たの?旅行?」と聞かれ、「日本から来ました。旅行です。明日天安門に行きます」と答える。そのあと、厨房の方で店員さんの間で「日本人だってさ」「へ~どこの国かわからなかったわ」と情報が伝わっていくのが聞こえる。

緑豆粥がやさしい味で、するする胃に入っていく。茶葉蛋も何も調味料を付けずともおいしい。包子は豚肉の餡がとろっと出てきてふかふかの皮とよく合う。

四谷くんが包子が蒸籠にのった状態で黒酢をかけてしまい、机がよごれた。

子連れのお客さんが来ていた。小学校1年生くらいの男の子がカウンターで注文し、店員さんに「要不要加辣?」(辛くする?)と聞かれ、「不辣(プ~ラ~)!」(からくしない!)と答えていてたのがなんかほほえましかった。

9:00
食べ終わり、店を出る。さっきの店員さんが手を振ってくれた。劉家窯駅へ向かう。

劉家窯駅(5号線)→崇文門、崇文門(2号線)→西直門、西直門(4号線)→北宮門で頤和園へ。

頤和園(いわえん)は、もともと清代の皇族のお庭。地図アプリで見ると、敷地がめちゃくちゃデカい。290~297haあるらしい。東京ディズニーランドが51ha。こう比べると、ディズニーランドがめちゃくちゃちっこい疑惑が浮上してくる。

地下鉄で移動中、四谷くんと話していてなぜか2ちゃんねるのキャラクター「やる夫」と「やらない夫」の話になった。四谷くんが「やらない夫」の誕生譚、そして「やる夫」と「やらない夫」問答形式のコンテンツについて語ってくれた。

北京ですることでもない話をした時は、毎回最後に「in 北京」と付け加え、こんな話題が海を渡ってまで取りざたされていることを強調している。この時ももちろん「やる夫・やらない夫 in 北京」とつぶやいた。

4号線に乗り換えると乗客が多い。「この人ら全員頤和園に行ったらどうしよう」とにわかに不安になる。

10:30
北宮門駅を降りて、頤和園の入口へ。人が多い。前を歩いているカップルの女の子が少女時代の「Gee」を口ずさんでいた。なつかしい。


入口に着くと、黒山の人だかりだった。電光掲示板には「3万人がすでに入場している」と表示が。ひ~とひるんだが、中国の人たちは電子チケットを買っているのか、チケット売り場には外国人観光客しかおらず、まあ空いていた。色んな建物に入れる共通券を買って、入場待機列にならぶ。人は多いが、ゆっくり進んではいる。



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入った先も人々のにぎわい

ガイドサービスの人がちらほらいて、「無料のパンフレットありますか」と聞くと「ないです」という答えだった。ないんや。

入ってすぐにお寺などがあつまる「須弥山霊境遺跡」「四大部洲」というエリアが。

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仏教で世界の中心の山とされている「須弥山」と、そのまわりにある島「四大部洲」をテーマにしているのだろう。須弥山と四大部洲は、レモン絞り器に盛り付けをする記事で再現したことがある。すべての行為はあとあとつながってくる。意味ないものなどない。

北宮門から入ると、すぐに万寿山を登ることになる。けっこう急な山道を登る。お年寄りも、中国の伝統的な衣装っぽいコスプレをした女の子たちも坂をのぼっていて大変そう。コスプレの子たち、足元を見ると運動靴だ。

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入口から20分ほどでこの見晴らし。

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「智慧海」という、チベット仏教式の建物があった。

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壁面は黄色と青緑の瑠璃瓦でおおわれ、仏像がたくさんはめこまれている。

次は頤和園の中心エリア「佛香閣」を見たい。案内板に「←佛香閣 1000m」とあるのに沿って、そのまま西へ歩いていく。

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かなり斜面

途中、「←佛香閣 800m」の案内板を見たのに、そのまま進むと「←佛香閣 1000m」の案内板と出くわした。迷っている。

11:30

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最も西のエリアに着いた。

昆明湖が見える。この湖は頤和園の4分の3を占める。船が何十艘も浮いている。これごと庭というのがすぐには理解できない。

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西太后がフランスの遊覧船風につくらせた船、清晏舫(せいあんほう)が見えた。

四谷くんがトイレに行った。『地球の歩き方』の頤和園のページを熟読する。

四谷くんがもどってきた。トイレでの自身の様子を事細かに説明してくれて、「ええよそんなに細かく言わんくて」と言ってしまう。


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湖の北岸には、めちゃくちゃ長い廊下がある。

728mの屋根付き廊下がずっと続いているのだ。雨や強い日差しをよけながらゆったりと湖をながめることができるゴージャスなしつらい。欄干に所狭しとお客さんが座っている。

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ちょくちょく八角形の亭があり、内側には派手な装飾が。



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それはそうと、四谷くんがぐにゃぐにゃに曲がって生えている竹を発見。すごい!!こんなのはじめて見た!

12:00
いざ佛香閣へ。

排雲門の前にたどりつくと、

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めちゃくちゃ並んでいる

ただ、許容範囲である。想像の北京はもっと混雑していた。あと、連休だしこれくらいは問題ない。

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「排雲門」の扁額には、満州語も併記されている

列が進むと、改札が2~3個あった。ここで人をさばき切れておらず混んでいたようだ。

周りの人がかなり肉薄してくるので、「私も入ろうとしてますよ」感を私も態度で示して改札を通る。


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坂の上の佛香閣をみはるかす。さっき登って降りてきた万寿山の麓にあたるらしい。

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四谷くんに『地球の歩き方』の地図で今の場所を一生懸命説明する私。この写真を撮っているということは、四谷くんは説明をあんまり聞いてない。

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建物の前に

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吉祥の動物の銅像が「保護」というより「捕獲」みたいな感じでおおわれていた。


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龍も。

佛香閣へ向かって、急な階段を上っていく。ちっちゃい子どもたちも上っている。がんばれ!

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また見晴らしのいいところまでたどり着いた。湖が広々として気持ちいい。

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嬉しくて蛇拳ポーズをとる私。

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佛香閣のなかは。

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千手観音が安置されていた。背後の壁画も立派だ。


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佛香閣のさらに北側には、衆香界という建物があった。行けないところにあるのが、中国絵画によく描かれる、山の奥の奥にある仙界っぽくてグッときた。


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そのことについて四谷くんに語る私。この写真を撮っているということは、四谷くんは私の話をあんまり聞いてない。

次回、頤和園後半戦!佛香閣アイスを食べ、盆景に胸ときめかせ、めっちゃ長い橋を渡る!

アイスを食べ終えると、棒には詩の一節が。風流。


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お楽しみに!