ロイター通信は12日、西側とイラン双方の当局者の話として、サウジアラビアが3月下旬、イランに対し秘密裏に報復攻撃をしていたと報じた。米紙は11日、アラブ首長国連邦(UAE)が4月上旬に秘密裏にイランを攻撃していたと報道しており、イランとの交戦が米イスラエルだけでなく湾岸諸国にも拡大していた実態が浮上した。
ロイターによると、サウジの攻撃は空軍が実施した。サウジは欧米製の航空機を多数、配備している。攻撃対象は不明だが、西側当局者の一人は「サウジが攻撃を受けた際、同程度の報復」を実施したと話した。サウジ外務省は攻撃の有無について確認を避けた。
イランは2月末の米イスラエルとの交戦開始後、サウジを含む湾岸諸国に駐留する米軍基地だけでなく、港湾や石油インフラなど民間施設にもミサイルや無人機(ドローン)で攻撃を行った。
サウジの外相は3月中旬、「軍事行動の権利を留保する」と警告し、イランの大使館職員5人を国外追放していた。
サウジの報復後、同国とイランは攻撃の沈静化に向け非公式に合意したという。(ワシントン 本間英士)