「オレは賢い」と思っているバカがまた一人増えた。
プレジデントオンラインに掲載された九戸山というライターだ。
こんな記事を書いている。
だから「愛子天皇」への道は絶対に阻止すべき…「国民人気」で次の天皇を決めた日本人を待つ悪夢のシナリオ
https://news.yahoo.co.jp/articles/02653662e49eedceaa626baae545d8048f78f35a?page=1
7,000字超という記事の中身は、ほとんど施光恒の主張で占められている。
大須賀さんも昨日のブログで書いているとおり、最初から最後までツッコミどころ満載なのだが、ちょっと見ていこう。
「女系」天皇につながる「女性」天皇の最も深刻な問題は、天皇という存在の“定義”そのものが崩壊するリスクを孕んでいること。
で、その裏付けのような形で紹介されているのは、百地章の説明資料とやらで、次の部分が引用されている。
「女系天皇は、2000年近い『皇室の伝統』を破壊するだけでなく、(天皇の世襲を規定した)憲法違反の疑いさえある」
もうこの時点で破綻してるよね。
世襲そのものに男も女もない。憲法には「皇位は世襲」とあり、それよりも下位法となっている皇室典範に「男系男子限定」がある。
ならば天皇の世襲を規定する憲法に女系天皇は何ら違反しない。
むしろ、男系男子の血を引くことをもって「一般国民」を皇室の養子にするほうが、憲法が規定する「法の下の平等」に違反する。
百地は寝ぼけてんのか。
それをまんま引用し、何の疑問も抱かない施も九戸山も寝てるとしか思えない。
しかも、
そもそも、天皇とは神武天皇から続く男系子孫にその継承資格がある「祭祀継承者」
なんて、定義があまりに雑すぎる。
施いわく、女系天皇は「神武天皇の男系子孫ではない人物」が、天皇を名乗ることを意味する
そうで、
歴史的な文脈における「天皇」ではない別の何かが、「便宜的に同じ名前を名乗っているに過ぎない」という論考すら可能になってしまう。
今の天皇は本当の天皇といえるのか――。こういう疑念が、国民の間に1ミリでも生まれてしまうこと自体、皇室制度にとっては致命傷
なのだとか。
これも、たちまち破綻。
そもそも現在の天皇が「神武天皇の男系子孫である」ことを誰も証明できない。
施は学者なのに欠史八代をスルーか。
ついでに言っておくけど、歴史的な文脈における「天皇」とは、血統のことをいうのではない。その時代に果たした天皇の役割や社会との関わりこそ、「歴史的な文脈」というにふさわしい。
施は歴史と血統を同一視している。
そして旧宮家の男系男子養子案にこそ、疑念が生じるリスクが生じることをわかっていない。
はじまりからしてこんな具合なのだが、以降は「女帝は中継ぎ」「万世一系の終焉」など、男系固執派お決まりの(すでに論破されている)主張が続く。
「男系を守るということは、天皇を、権力者など『特定の誰かの身内にしておくこと』を維持させないための知恵でもあった」などと言うあたり、施は倉山の「パンピーの男を入れないための知恵」というこじつけとそっくり同じ主張をしている。
私が目を疑ったのはこちら。
「男系継承を天皇の根拠として維持する限り、結婚相手は『男系を残すための手段』という位置付けですが、天皇に男系という絶対の根拠がなくなれば、天皇の結婚相手の特徴、属性、背景が『次の世代の天皇そのもの』を形成する決定的な因子の一つとなります。女系や直系の容認となれば、結婚相手こそが『天皇の血筋を供給する主体』へと格上げされることになるからです」by施
男系を残すための手段。
これぞまさに馬の種付けの発想。
施は、皇位継承を競走馬の種付けと同じと思っているのだ。
さらに、乳幼児の死亡率は急減しているだの、医療技術で性別の産み分けの可能性を高めるだの、竹田恒泰丸パクリの目を疑うような主張が続く。一体、人間の生命や尊厳を何だと思っているのか。
あ、競走馬だと思っているからこんなこと平気で言えるのか。
その発想に身の毛がよだつ。
以下、記事の主張(と笹意見)は次のとおり。
・男系継承ルールでなければ、代替可能な世俗の王室へと格下げになる。
(直系継承で何ら問題ない。代替可能でないのだから)
・男系という不安定な継承ルールであったからこそ希少性に権威が宿った。
(バカいうな。男系という血統に皆がひれ伏していたのではない。「権威と権力の分離」という知恵が意識せずとも日本にはあったのだ)
・「愛子天皇」を主張する識者には左派色が強い人もいる。
(だから何だ。女性の尊厳や主体性を理解できるかどうかの差だよ)
・そもそも悠仁親王の継承を否定してルール変更するのは不敬
(悠仁さまの話ではなく、安定継承の話をしている。駄々こねるな)
記事では、「男系という『絶対に揺るがない正当性の根拠』」などと、もはや男系の血統だけをあらゆる主張のよすがにしていることがよーーーーく伝わってくる。九戸山は7,000字も書いていて、この主張に何の疑問も抱かなかったわけ?
男系固執派は、愛子天皇を望む国民が「単なる一時の人気」だけで支持していると思っていて、事の重大さをわかっているオレ様が教えてやろう臭をぷんぷんさせる。
男の血、男系の血、男系の血統!!!
不敬なのはどっちだ。
これがいかにグロテスクな主張か、わかっていないのが男系固執派である。
まさしくカルトと呼ぶに相応しい。
生まれるところからやり直せ。