個人開発でバンドメンバー募集アプリを作った話
「Dr募集 / 都内 / 月2回 / 土日夜」
「Ba顔合わせしませんか」
「アニソンセッションしましょう」
メンバー募集の掲示板を眺めていると、ぜんぜん温度感の違う募集が、同じフォーマットで並んでいます。 正式加入を本気で探している人と、一回スタジオで合わせてみたいだけの人が、同じ「応募する」ボタンを共有している。
このちょっとした違和感を解きほぐしたくて、個人で BandStep(bandstep.app) というバンドメンバー募集アプリを作りました。これはその記録です。
以下はリリースしたアプリの画面です。
どんな課題を感じたか
メンバー募集の場でいちばん大事なのは、書いている人がどこまでやりたいかだと思っています。
正式加入したい
まず話して合いそうか確かめたい
1回だけ音を合わせてみたい
ライブ単発のサポートが欲しい
加入なしでセッションを楽しみたい
ぜんぶ違う話のはずなのに、既存の掲示板では全部のひと棚にまとまってしまいます。
結果、応募する側は「軽く話したかっただけなのに正式加入の話で進められる」と感じ、募集する側は「すぐ加入してくれる人が欲しかったのに、お試し希望ばかり来る」と感じる。お互い悪気がないのに、最初の一通でズレが起きやすい構造になっています。
自分自身、メンバー探しで似た経験をして、いつのまにかアプリを開かなくなったことがありました。
誰のためのアプリか
BandStep は、ざっくり次のような人のために作っています。
これからバンドを始めたい / メンバーを増やしたい人
加入する前に、まず話して相手を知りたい派の人
ライブやレコーディングのサポートを単発で探したい人
セッション仲間を探したい人
バンドに入りたい側の、個人プレイヤー
「正式加入」だけでなく、その手前の "顔合わせ" や "一回だけスタジオ" も、ちゃんと別物として扱える場をめざしています。
既存サービスでは何が足りなかったか
既存サービスがダメだと言いたいわけではありません。フォーマットが自由すぎることが、結果的に裏目に出ていると感じている、という話です。
足りないと思ったのは、たとえばこういう点です。
温度感の表示:自由記述からは「どこまで本気か」が読み取りづらい
応募の重さ:気軽に話したいだけでも温度感が分かりづらいので連絡しづらい
道具としての軽さ:開いてから募集を出すまでのステップが多い
掲示板的なフィードに寄せるのではなく、最初から目的別に入口を分けて、温度感を一目で見せたい。これが出発点でした。
このアプリで何を解決したいか
BandStep では、投稿のときに 6種類の募集カードから1つ選んでもらいます。
正式メンバー ― 正式加入を前提に探す
顔合わせ ― まず話したい / 温度感を確かめたい
初回スタジオ ― 一度音を出して相性を見たい
サポート ― ライブ・REC・単発のサポート
セッション ― 加入なしで一回だけ合わせたい人を集める
加入希望 ― 「バンドに入りたい」と個人側から発信する
カードごとに左端の色が違っていて、一覧でも詳細でも、色がそのまま温度感を表します。 "正式"の赤と "顔合わせ"のアンバーが並んでいれば、中身を読む前から別の話だと分かる、という設計です。
掲示板にもしない、SNSフィードにもしない、マッチングアプリ風にもしない。 「開いてすぐ作る・探す」ができる、webアプリを作成しました。
今どこまでできているか
現時点でできていること:
6種類のカードでの募集投稿・編集・公開停止
カード一覧 / 詳細 / 絞り込み検索
ユーザー登録・ログイン・プロフィール編集
メッセージ機能(カードからの問い合わせ&ダイレクトメッセージ)
お気に入り
通報・ブロック
管理者向けの最低限の運用画面
これからやること:
メール通知
カードの優先表示まわり
お知らせ機能の本格運用
開発環境、インフラの整備
してみたいこと:
・ライブ告知ページ
・バンド紹介ページ
完璧を目指すと永遠にリリースできないので、メンバー募集の核だけ先に出して、触ってもらいながら直していく方針です。
使ってみてほしい人
特に届けたいのはこのあたりの人です。
いい人と組みたいけど、掲示板でうまく出会えていない人
「いきなり加入は重いから、まず話したい」派の人
ライブ前に短期サポートを探している人
「加入はしないけど一回音を出したい」セッション派の人
バンドに入りたい側で、自分から条件を出して探したい人
逆に、SNS的にゆるくバンド仲間とつながりたい・人気を競いたいというニーズには合いません。あくまで「組みたい人と組みたい人が出会う」ための道具として作っています。
もし上のどれかに当てはまったら、一度のぞいてみてもらえると嬉しいです。
▶ BandStep:bandstep.app
▶ X:kan_lab123


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