【独自・磐越道バス事故】「運送引受書」を北越高校は持っておらず 事業者に交付義務
磐越自動車道で高校生1人が死亡したバス事故を巡り、貸し切りバスを手配する際に事業者が申し込んだ客に交付する「運送引受書」を、北越高(新潟市中央区)が持っていないことが9日、分かった。事業者には、引受書の客への交付や保存が義務づけられている。バス運行会社「蒲原鉄道」(五泉市)にバス運行を依頼したとする北越高の主張について、業界関係者は「本来ならば文書があるはずだ」と指摘している。 【写真】質問が相次いだ7日の記者会見 国土交通省によると、運送引受書は取引を明確にするため作成され、契約者の氏名や乗車区間などが記載される。事業者には客に交付し、写しを保存する義務がある。 運送引受書の有無について北越高の灰野正宏校長は9日、新潟日報社の取材に「顧問に確認したが、受け取っていない」と話した。その上で改めて「バスを依頼したことは間違いない。蒲原鉄道なので当然、正規のルートでバスを差し向けてくれるだろうと信頼していた」と語った。 一方の蒲原鉄道はこれまでに、北越高から「緑ナンバー(貸し切りバス)は費用が高い。レンタカーを使いたい」などと依頼され、これに応じたと説明。営業担当者が免許証を提示し、レンタカーのマイクロバスを借りたとしている。