蒸気漏れの関電美浜3号機、タービンふたに亀裂 50年間未交換

美浜原発3号機で見つかった高圧タービンの上部カバーの亀裂箇所=関西電力提供 拡大
美浜原発3号機で見つかった高圧タービンの上部カバーの亀裂箇所=関西電力提供

 関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)で、高圧タービン付近から蒸気が漏れ原子炉を手動停止した問題で、関電は12日、タービンの上部カバーの一部に約8センチの亀裂が見つかったと発表した。作業員が蒸気漏れに気付く約10分前から上部カバーの温度が徐々に低下しており、亀裂から蒸気が漏れ出たとみられる。

 関電によると、カバーは定期的に目視検査をしていたが異常は見つからず、肉厚測定や部品の交換は1976年の運転開始以来、一度も行われていなかった。

 今回の蒸気漏れを受けて実施した肉厚測定では、当初20ミリあった厚さが亀裂があった部分を中心に薄くなっており、破損箇所の周辺は2ミリ以下になっていた。亀裂が生じた原因や、異常を発見できなかった理由を調べる。

関西電力美浜原子力発電所3号機=福井県美浜町で2021年11月28日、本社ヘリから加古信志撮影 拡大
関西電力美浜原子力発電所3号機=福井県美浜町で2021年11月28日、本社ヘリから加古信志撮影

 美浜原発3号機では、2004年に配管が破損し、作業員5人が死亡。この事故を受けて配管の厚さを管理する指針を策定していたが、今回亀裂が発生した箇所は指針の対象外だった。【高橋隆輔、萱原健一】

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