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【『ラストピリオド』10周年記念】whoopin特別インタビュー 〜アートパネルイラスト制作の裏側〜
『ラストピリオド』は2026年5月10日、リリースから10周年を迎えました!🎉
今回、記念グッズである「10th Anniversary アートパネル」の描き下ろしイラストを制作されたイラストレーター・whoopin氏に、
  • イラスト制作の経緯
  • 見どころや、込められた思い
を伺うインタビューを行いました。
『ラストピリオド』のファンの皆さまはもちろん、イラストを偶然目にして気になった方も! イラスト完成直後の、まだ熱気冷めやらぬ声にご注目ください👀
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――『ラストピリオド』ファンの皆さんに、簡単に自己紹介をお願いします。

ご無沙汰しております。イラストレーターのwhoopinです。
『ラスピリ』では、こんなのや……
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こんなの……。
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あと、こんなのも描いていました。
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今回、10周年という節目でありがたいことにお声がけをいただきイラストを描かせていただきました。 久々に『ラスピリ』に関わることができて、とても嬉しく思います!

――今回のグッズ制作の経緯と、当時の心境を教えてください。

元々は、『ラスピリ』のサービス終了タイミングで「ユーザーさんへ何か恩返しができれば」くらいの気持ちで、個人的にユーザーさんからのリクエストを受け付けたのがきっかけでした。 自分としては、リクエストの数は4、5体くらいを予想していたのですが、ちょっと目を離している間にとんでもない量のリクエストが来まして。最終的に160~170くらいのキャラクター数が積み上がってしまいました……。
もちろんリクエストの中から数体ピックアップして終わらせることもできたと思いますが、「この数のリクエストを全部描き切ったら面白いんじゃないか」「誰もこんなことはやったことがないのでは」と思ってしまったんですよね。 そうしたら、もう全部描く以外の選択肢がなくなってしまって。「どうやって全部描くか」を考えるようになりました。
最初は少しずつグループ分けしてこまめに公開しようかと考えていたんですが、インパクトとしては全てのキャラを1枚のイラストにまとめて出すのが一番熱いじゃないですか。 でも、そうしたらとんでもない大きさのイラストになります。 SNSで公開するなら、画像が圧縮でガビガビになってしまうでしょうし。部分部分を切り離して公開するなら、1枚のイラストに集める意味がなくなってしまう。 そもそも「こんな突き抜けたイラストを、個人の活動でしれっと公開するのはオチがつかないのでは」とも思って、袋小路に入ってしまったんです。
そんなこんなで制作もズルズルと後ろ伸ばしになり、毎年年を越すごとに心残りとして頭をよぎっていました。 そんなタイミングで去年、「『ラスピリ』10周年のお祝いをするのですが、何か一緒にやりませんか?」というお声がけをいただいたんです。
10周年記念という、これ以上ない綺麗なオチのつくタイミングで、グッズ化して手元に届けることもできる。 自分にとっては渡りに船で、「ここしかない」という思いで飛びつかせていただきました。

――イラストの内容について伺います。まず、イラスト全体のイメージを教えてください。

このイラストは、『ラスピリ』の終了タイミングに合わせて考えたものが元になっているので、「幕引き後のお話」。つまり、リクエストキャラ全員で打ち上げをしているシチュエーションです。
『ラスピリ』のキャライラストを作る際は「戦い」のイメージを重視していました。特徴的な武器を持つキャラが多かったのもそのためです。 ですが、このイラストでは打ち上げの雰囲気を守るため、あえて武器を持ち込まないというルールで作りました。キャラクターたちに「戦いは終わったから楽しんで」という気持ちで描いていきましたね。
ただ、「ラルフ」だけはメスの義手を外すと手がなくなってしまうので例外としてOKにしてます。まぁ、悪い使い方はしないと思うのでセーフということで……。
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――アートパネルを購入した方に見てほしいポイントがあれば、ぜひ教えてください。

まずは実物の迫力ですね。 普段イラストをよく見られる方も、さすがにこれほどのキャラクター数の集合イラストは見たことがないんじゃないかと思います。もしくは僕が物を知らないだけです、すみません。 横長A2サイズのイラストを3枚並べると1枚の絵になる構成ですので、すべて繋げた横幅は約180cm程度とかなり大きいです。 驚いてもらえる自信はあります。実物を見られる機会があったら、ぜひ直接確かめてください!
また、キャラの関係性も自分なりにこだわりましたので、ファンの方はより面白く鑑賞できるはずです。 六大国の垣根を超えた交流や、アプリ内の関係性を活かしたものなど、従来通りのおいしさも新鮮な組み合わせもどちらも味わえるように気を配りました。 「このキャラたちは相性がいいかも」と妄想も膨らませながら描きました。

――お気に入りの部分や、こだわった表現を教えてください。

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今回のイラストは「3つが集まって1つになる」形式です。分割はしていますが、気持ちとしては1枚の横長イラストとして描き進めました。 とはいえ、それぞれ単体でもしっかり映えるようになっています。推しキャラを探しながら見てもらえると楽しんでいただけるかと思います。
単体の推しポイントは、3つのイラストに分けてピックアップしますね。

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こちらのイラストの右側は、「ダイヤ」を中心に配置していきました。
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十輝石の仲間たちと「仕事が終わったらプールで遊ぼう!」と話していたダイヤが、色々あって結局現地でまだ作業をしている……というシチュエーションです。 ダイヤは珍しく仕事を期限内で終わらせて全開で遊ぶつもりだったのですが、他のメンバーたちが「どうせダイヤは仕事を終わらせられないだろう」と思い込み、ダイヤ宛の承認書類をギリギリまで提出しなかったせいで、直前になって承認周りの書類の山がダイヤに舞い込んだ……といった状況をイメージしました。 現地での作業は僕も何度か経験があります。ダイヤとは違って、完全に僕のせいですが……。
周りには、容赦なく書類を足してくる「クリスタル」や、手伝いつつも書類を汚してくる「セレスト」や「ヘンゼル」、勝手に紙を使って一番長く飛ぶ紙飛行機の設計を考える学者組などが集まっています。「ウーシア」は研究以外のことはめちゃくちゃ不器用そうなイメージがあって、あまりにも出足でつまづく姿にさすがの「メモリ」もブチギレています。
「アリス」が折り紙をしたら動き出したりするのかな? と考えたり、近くにちょっと気持ち悪い折り紙を教える「チェシャリー」や、面白がる「カマイ」を配置したりと、どんどんアイデアが湧いてきて楽しく描けました。
個人的には、みんなが折り紙をするために紙を正方形に切った際に出た、ちぎった紙が散乱している描写が好みです。
今思うと、「十輝石みんなでプールで遊ぼう」というネタが、微妙に間に合っていない「ガーネット」とうまく噛み合ってしまって面白いですね。ダイヤのかわいそかわいい所も併せて、らしく描けたなと思ってます。
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左下のゲームに熱中している年少組は、レルムを超えてムキになりそうな子たちを集めました。「レイチェル」は若干年上ですが、ムキになりそう度が高かったので採用です。この4人の中では、「イワザル」が頭一つ抜けてゲームが上手いイメージですね。
後ろには年少組の親や、保護者目線のキャラたちを配置しました。本編では悲しい別れ方をした人たちもいるので、ここで救われる気持ちになれたらいいなと考えながら描き込みました。賑やかさと暖かさをうまく混ぜられたかなと思います。
「カルシェ」はテレビに抱きついているイメージです。カルシェ視点だととんでもなくレトロなテレビなので、つい愛でてしまった……という感じです。
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イラコン組は、活き活きと描きたいなと考えました。単純に可愛く描くよりも悪い顔をさせた方が面白くなるかなと思ったので、酔った「ニシキ」がウザ絡みをし、「アマネ」と「シッポウ」がそれにつけ込んで営業をかける……みたいなイメージでシチュエーションを作っていきました。 果たして「レベッカ」はこの攻めをかわせるのか、それとも隣の3人の仲間になってしまうのか……? あえて流されてみるのも楽しいかもしれませんね。

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こちらのイラストで一番目立つのは、大きく手前に入った「ブラックパール」と「ピンクパール」です。 この構図にはちょっと真面目な理由があります。 大人数を描き込む都合上、全員を同じ縮尺で書くと画面の奥行きがおとなしくなってしまい、イラスト全体としての迫力が削がれてしまいます。これを解決するには極端な前後関係をつけるのが有効なので、何かしら手前に大きいキャラを置きたかった……という事情がありました。 結果として3枚並べたとき、2人が入ることで大きな動きができ、中央に向かって収束していくような視覚効果が生まれたので正解だったなと思います。
あと、『ラスピリ』独自のテーマである「輪廻」、マークとしては「渦巻き」の要素は大きなコンセプトでもあるので入れたかったんです。ピンクパールを逆さまに描いたのは渦巻きの流れのイメージですね。 ブラックパールとピンクパールはコンセプトも満たしていますし、普通にイラストに混ぜてもしっくりこないキャラでもあるので、適役だなと考えて選びました。 加えて、大きくお尻を描きたかったというのもあります。
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プールの奥に配置したバンドメンバーは、意気揚々と集まったものの、周りはカップルだらけで誰も聴いてない……というシチュエーションです。 「アーベント」が「スライ」に怒られているのは、「君たちの演奏、誰も聞いてないね」と余計な指摘を入れた瞬間をイメージしました。「ソレイユ」の表情は「お前そんなことマジで言うんか」というやつです。 スライ以外は楽しそうなので良かったです。
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リクエストがあったカップルたちは、プール内で円状に配置してイチャイチャさせ、真ん中には「ペネトレイト」をあしらってみました。彼はアプリ内でもたくさんのカップル成立を身守るポジションだったので、そういう役割が似合ってるな……と。

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こちらのイラストは、まず右下の「イオナ」たちと主人公組を配置して描き始めました。
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この「ハル」は、第一部のハルでもあり、アニメ版のハルでもあるイメージです。かなり引きよわな印象があるので、不遇な役目を負ってもらいました。 普段の行いが良い「ウィンター」くんは単発でベルダを引く一方、ハルは何度引いても★1モンク……というシーンを描きました。 イオナちゃんズはみんなこの運命を知っていてこの反応をしています。怖いですね。
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左側は「たべものを食べる『ティピカ』と『ムル』」から発想を膨らませて配置していきました。 幸せそうな「エスカ」を描けて良かったなと思います。「ラパンテ」も幸せな顔をしてますが、こちらも良く描けました。
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ヒューマレルムの王国騎士組は飲み比べをしています。勝手なイメージですが、女性陣の方がお酒には強い印象です。でろんでろんになった男性陣に反応して、医療班の皆さんにも集まってもらいました。
他にも、ガチ泳ぎしに来たらプールがカップルだらけで「思っていたのと違う……」と困惑する「アルタイル」たちや、子どもがさらに増えて賑やかになった「ネロ」一家。カードゲームで勝ちを確信している「メア」など……。
とにかくいっぱいネタは仕込んでるので、あとは皆さんの目で確かめてください!

――制作当時を振り返りつつ、描き終えた今の心境を教えてください。

正直なところ、「描ききれた」という安堵が一番強いです。 戦場から生きて帰ってきたらこんな気持ちなのかも……。正直に言葉を飾らずに言うと、「二度とやらねぇ!」というのが本音ではあります。
自分1人でこのイラストと向き合い続けるのは絶対無理だったと思います。壁打ち相手になってくれた人や、背中を押してくれた人がいないとこの形には絶対にならなかった。 何かの賞を受けたコメントみたいになってしまいましたが、実際そんな気持ちで、描き終えたことに自分でもビックリしています。
イラストレーターとして長く活動してきましたが、「ここまで制御できないイラストがあるのか……!」と知れたことはある意味で良い経験になりました。 キャラが増えると工数が増えるのはもちろん予想していましたが、1キャラずつ160体描くのとは別次元の難しさがありました。このボリュームになると自分でもどんどん予想がつかなくなっていくと知れたことは、今後の活動にも活きると思います。「描くのが怖い」と感じたイラストは、本当に久々でした。 普段の自分では絶対気付いているはずの違和感も、このボリュームだと自分では気付けないことが多かったです。定期的にチェックしてくださった皆さんに、お礼を言いたいです。
当初は進捗報告もSNSにあげつつ進める予定だったのですが、年明け以降はそんな余裕もなくなりまして……。当初に予定していた締め切りからも何度も動かしてもらい、「もうさすがに今回は怒られる……」と様子がおかしくなりながらも完成まで付き合っていただきました。最後まで温かく応援してくれた『ラスピリ』10周年スタッフの皆さん、そして待っていてくださったファンの皆さんのおかげで、こうしてお披露目することができました。本当にありがとうございます!
完成した今となっては、最初に感じた「このリクエスト全部を1枚のイラストにしたら、ものすごいものができる」という考えは正しかったと思います。 その上で、今の経験値を持って描き始める前の自分に声をかけるとしたら「マジできついから、ちゃんと考えような」と言いたいです!

――本当にお疲れ様でした! 最後に、『ラストピリオド』ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

今の自分を締めくくる、『ラスピリ』の集大成といえる作品にできたと思います。
ファンの方ならクスッと笑える部分も散りばめました。また、解釈を楽しめるような体験ができると思いますので、ぜひ見ていただきたいです。 執念に似た気持ちも詰めた、めちゃくちゃ頑張って産んだイラストです。見ていて明るい気持ちになれる自信作です!
リクエストをくださった皆様のおかげでこの作品は完成しました。 実現までとても長くお待たせしましたが、ぜひ永久保存版として手に入れてください。 できればリクエストされた方には購入……とまでは言わずとも現物を見てほしいと思ってます! きっと「思ったよりすげぇ……」と感じてもらえるはずです!
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