身寄りのない2遺体を2年間放置 職員「言い出せなかった」 名古屋

松島研人
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 名古屋市職員が引き取り手がない住民13人の火葬対応を怠り、遺体を放置していた問題で、市は28日、2遺体が2年以上にわたって放置されていたことが新たに判明したと発表した。市は最初の放置が発覚した際、死亡連絡から原則1カ月以内に火葬を終えるよう手引きを改正した一方、他に放置された遺体がないかの確認が不十分だった。

 昭和区によると、遺体の処理を放置していたのは総務課の40代の男性主事。この職員は2021年4~5月、市内の病院で亡くなった身寄りのない90代女性と50代男性について、葬儀会社に遺体の保管を依頼後、区の台帳に記載せず、相続人への連絡や火葬といった事務処理を怠っていた。

 昨年2月以降、葬儀会社から職員に10回以上の問い合わせがあったが、職員は「事務処理を進めている」と虚偽の説明をしていたという。今月25日に、葬儀会社から別の職員に連絡があり発覚した。

 名古屋市では昨年2月、引き取り手がない住民13人の遺体を長期間にわたり放置していた問題が発覚した。職員はこのうち5人の遺体の事務処理を放置していたとして、戒告の懲戒処分を受けていた。区の聞き取りに対し、「処分が出る直前に葬儀会社から電話があり、2人を放置していたことを思い出したが、上司には言い出せなかった」と話しているという。

 墓地埋葬法は、遺体に相続人など埋葬または火葬を行う人がいない、あるいは判明しないときは、死亡地の市町村長が行うと定めている。名古屋市では各区役所が所管している。

 区は今後、放置された2人の親族を探し出して連絡を取った上で火葬を進めるほか、職員や上司の懲戒処分も検討する。

 昭和区役所の田宮由美総務課長は「亡くなった方の尊厳をないがしろにする行為であり、本当に申し訳ない」と話した。

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この記事を書いた人
松島研人
名古屋報道センター
専門・関心分野
地方行政、平和、防災

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