「メシ会苦手」な高市首相、与党幹部と会食重ねる 予算成立後一転、党内融和図る
高市早苗首相は8日夜、自民党の梶山弘志国対委員長ら自民国対メンバーを首相公邸に招いて会食し、国会運営の労をねぎらった。首相は会食が「苦手」と公言してきたが、4月7日の今年度予算成立の後、与党幹部らとの食事の機会を増やしている。党内融和と政権基盤強化に向け、苦手克服を図っているようだ。 【写真】高市首相、トサカ前髪でボディコンでイケイケだったころ 8日夜の会食の出席者によると、洋食のコースが振る舞われ、手土産として首相愛用のハンドクリームが配られた。首相はこれまでの前半国会の運営に関し「お疲れさまでした」と慰労し「後半国会もよろしく」と語ったという。 首相は昨年10月の就任から予算成立までの約半年間に党幹部らと夜に会食したのは数回にとどまり、安倍晋三元首相ら近年の首相と比べて少なさが際立っていた。今年2月、自民所属の衆院議員に衆院選当選祝いのカタログギフトを贈った問題を国会で追及された際には、自らを「メシ会苦手な女だ」と認めた。 党内の一部からは「一人で課題を抱え込みすぎではないか」との不満の声もあった。予算審議の過程では首相と参院自民幹部に意思疎通の齟齬(そご)が生じた。 予算成立後、動きは目に見えて活発化した。4月10日、麻生太郎副総裁らと焼き魚の昼食をともにし、24日には日本維新の会の藤田文武共同代表とも官邸で中華料理の定食を食べた。 ランチ懇談だけでなく、4月21日の夜には自民の坂本哲志衆院予算委員長ら予算委メンバーを公邸に招き、和食のコースで予算成立の労をねぎらった。 会食を通じた根回しや仲間作りを重視する永田町の「飲み食い政治」に染まらない首相の姿勢は世論に好感されているが、それゆえに党内の支持基盤が強固とはいえない。安定した政権運営には与党幹部との意思疎通が欠かせない。 党内では、首相を支える議員グループ「国力研究会」が今月21日に初会合を開く予定だ。これから衆院議員定数削減などの難題を乗り切り、来年秋の自民党総裁選で再選されれば、長期政権となる可能性が高く、仲間作りが今後のかぎになる。(木津悠介)