≪バス暴走事故≫「レンタカー手配はこれまで何度も…」バス会社関係者が重大証言「北越高校が年間数百万円使ってくれるから協力してきた」運転手紹介は以前は“禁止”か
「『予算がないからレンタカーにする』と言われればそう手配しています」
7日に会見した灰野校長はこれに反論。「(顧問から)こうした発言はしていないということを確認しております」「バス事業者にお願いする以上は当然それに見合ったクオリティのバスを差し向けていただけるという風に思っています」と話し、社員ドライバーが運転する会社のバスが来ると思っていた、と主張した。 今回集英社オンラインの取材に証言したA氏も、蒲原鉄道サイドの人物であることは確かだ。ただ、茂野社長と金子氏は会見で、若山容疑者という社外ドライバーに何らかの金銭が払われる認識を持ってはいるが、この状況を違法とは認めていない。 いっぽうA氏は、「白ナンバーの運転手に100円でも渡したら違法です」と断言。蒲原鉄道の責任を指摘しながら、違法の可能性がある運送が北越高校との間で恒常的に行なわれていたと証言している。 「北越高校のどこかの部が『バスの見積もりをくれ』と言ってくると、営業担当が大型(バス)、中型、マイクロバスをそれぞれ使った見積りを出します。次の仕事に繋がる顧客から『予算がないからレンタカーも見積もりに入れてくれ』と言われればその見積もりも出し、こちらから提案することもあります。 それを顧客が見て『今回は予算がないからレンタカーにする』と言われればそう手配していました。その時に『運転手がいないから紹介してくれ』と言われればその紹介もしていたということです」(Aさん)
「北越高校が年間数百万円使ってくれるから協力してあげてる」
そしてAさんは、こうした行為は蒲原鉄道だけではないと証言した。 「こうした手配はよく頼まれるんです。大手は受けないですが、そうでなければレンタカーを押さえたり運転手を紹介する便利屋みたいなことをします。全国的に色々な学校で行われていて、観光バスとレンタカー業界ができてからずっとあることです」 ただAさんが蒲原鉄道に在籍していた当時は、「運転手を紹介すると違法になるから紹介はするな」と言われていたという。 「昔は学校の先生方が運転することも多かったのですが何かあった時に責任問題になるので最近は先生たちも極力運転はやりたがらない。そういった背景があり、このままだと運行できないと言われ、義理で運転手も紹介するようになったのでしょう」(Aさん) ただこうした仲介をしても「会社として中抜きはしない、リベートはとらない、あくまでサービスとしての一環で行うっていう方針でした」とAさんは強調する。 「リベートを取れたとしても5000円とか微々たるもんで、わざわざそんなことしません。金子さんもリベートなんかとってないと思いますよ。レンタカーと外部の運転手を使った場合の概算は、マイクロバスのレンタカー代が5万円程度。そのほかにガソリン代と高速代、運転手への支払い1万5000円くらいです」(Aさん) 灰野校長は会見で、蒲原鉄道には2025年度に9件で約200万円の仕事を頼んだと話している。 「要は北越高校が年間数百万円使ってくれるから、その見返りじゃないですけど協力してあげてるという話です。だから高校が知らないということはありえない。金子さんはもちろん、学校側も白ナンバーで運転手に報酬を渡すというのは違法だというのはわかっていたと思います」(Aさん) かつての職場が絡んだ今回の事故で、Aさんは7日の北越高校の会見を見て怒りを覚え、証言を決意したという。 「人の命がなくなったこの状況で、学校のあのような姿勢に蒲原鉄道の社員はみんな納得いかず、会社としても真実を明らかにする姿勢だと聞いています」(Aさん) 若い命が失われた事故の背景にあった違法とみられる商慣行。業界はすぐにでも改善への一歩を踏み出す必要がある。 ※「集英社オンライン」では、今回の事故にまつわる情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。 メールアドレス: shueisha.online.news@gmail.com X(旧Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
集英社オンライン編集部ニュース班
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