収デンレポ: 2025-006
こんにちは。棍棒での殴り合いコンテスト運営委員・全日本学生SCP選手権大会実行委員の海野です。
いろんなところで収容違反インシデント2025-006のレポートを見かけるようになったので、まだ覚えているうちに書いておくかと思い筆を執りました。なおもう記憶に自信がないのでタイトルには「うろ覚え」と添えました。
そもそもなぜ記憶に自信がないのかと言えば、収デン当日が迫るなか原稿を極道入稿してみたり、前日に夜を徹してステージ企画の発表物を仕上げたりしていたからです。計画性のなさについてはとても自信がありますが、今回のは人生でもかなり指折りのやつでした。なぜ当日途中で意識を失わなかったのか不思議なぐらいです。
前夜祭
今回の収デンでは、みぃーさんやひのけんさんたちが主催している前夜祭「めっちゃ集まるやつ」へ参加しました。当日は頒布とステージ企画で交流どころではないだろうと予想していたためです。この予想はかなり最悪な形で当たりました。
都内某所の飲食店を貸し切って行われたパーティーだったのですが、時間になる前からかなりの数の参加者たちが集まってきていました。一階は通常営業をしていたので、ぼくはなに食わぬ顔でお茶を飲みながらみなさんを「参加者っぽいな~」と思いながら見守っていました。なんか待機が長蛇の列になってて恥ずかしいし……。
途中でSCPファンコミュニティ最大勢力ともいわれる課題鯖の主・santouくんがこちらを見つけたことに気が付きました。でも確信が持てないしあとほかの人を全員シカトしているのに彼にだけ反応するのも妙なので知らないふりをしました。正直あの人の好さそうな顔というのは意外といるもので、なんだか知り合いに気付いたような顔をしているものの、あの男性がsantouくんじゃなかったときのダメージは計り知れません。もちろん彼からはあとで苦言を呈されました。
実際に会場になっているフロアへ上がってみると、人がごった返していました。見知った顔もいくつか見つけられましたが、半分以上は知らない世代の方たちです。いや違うかも、普通に閉ざされたコミュニティでしか交流してなかったからかも。でも見るからに年下のほうが多いので、自らの老いを感じました。
部屋の奥の方でSCPコミュニティで最も顔が売れている男・ひのけんさんの乾杯の合図があって会が始まりました。ぼくはさきほど最後尾で受付したうえに、若い世代への引け目で最後方からそれを見守っていました。この日はまともな食事をいちどもとっていなかったので、まずは会話よりもメシだろということでサラダとポテトをほおばっていました。
最初にしゃべったサイトメンバーは、たしかkarathhさんだった気がします。自分の作ったキャラクターのお面かなにかを頭につけていた記憶。ぼくもそれを見て、そういえば烏天狗のお面を持ってきたじゃないかと取りに行きました。集合写真はガッツリ顔が写るので、エレガントに身バレ防止をするなら自分に関わりのあるアイテムで顔を隠すのがオススメです。
しばらくすると、早めに集まっていたらしきR74さんたちがぼくのテーブルへとやってきました。彼らはこちらを見て明らかに顔見知りを見つけた顔をしていたのでよかったのですが、はじめぼくはなにか違和感を覚えて「本当に知り合いか?」と疑っていました。
というのも、われらがサイト管理者の誇るファッションリーダーであるukwhatn氏によって彼らの服装はめっちゃオシャレ最先端な若者のそれへと変身を遂げていたためです。原宿とかで全身キメてる感じの人々が自分の知り合いにはあまりいません。なので首から上は間違いなく知っている人間なのに、下はぜんぜん違うので戸惑いました。ちなみにsantouくんはなぜか半袖で来ていたのでより戸惑いました。東京は2月がいちばん寒いのに。
幻覚雑談作業旅館(DiscordにおけるSCPファンコミュニティのひとつ。サイトスタッフが多数在籍)でいつも話している面々以外には、ponhiroさんなどもいました。去年の超現ではアイコンに合わせて髪の毛を青く染めて登場し「ヤバい人…?」と思った印象があまりに強く、普通の格好をしていたので逆にぜんぜんわかりませんでした。あまりにも知らない人だらけでなじめないというお話をしていて、「確かに〜」ととても共感しました。
ほかにも今年加入したという新人の方とお話しました。名札を差し出しつつ「サイト管理者の海野と言います…」と自己紹介すると、「ああ〜! サキュバスの!」という反応が返ってきました。言葉が見つからず、ぼくは瞑目してかぶりを振った記憶があります。
収容違反インシデントの数週前に投稿された「SCP-3983-JP」を読んでいただければわかるのですが、あの記事にはアバターのエージェント・海野だけでなく「世界観内に存在する著者としてのぼく」も登場しています。どんな役回りかはここに詳しく述べませんが、ぼくが作者のyzkrtさんに会場で出会ったとたん「おうどのツラ下げてきたんだ!?」と凄んだことから推察していただければと思います。彼はぼくと話す間つねに😁の顔文字のような表情をしていました。腹立ちますね。
多少は会場を回ってみるかということで、奥の方へ行くと本当によく存じ上げない方々がたくさんいらっしゃいました。ぼくがあまりリアルイベントへ顔を出さないうちに、たくさんの人々が参加するようになっていたんだなと感動しました。端のシートではカップルがふたりでドリンクを飲んでいたりしており、普通にオタクだけの祭典ではなくなりつつあるのではないかという思いを新たにしました。
そうやって視線をすべらせていると、女性の方と楽しく(?)話しているsantouくんを見かけました。無意識に脳が課題鯖にいるときのモードへ切り替わり、「santouくんナンパしてるんですか?」と話しかけていました。楽しく会話をしようというときには少々ハードルが高すぎる出だしだったことは否めません。明らかに困惑している女性とsantouくんのコンビを見て自分が失敗したらしいことに気づきました。気づきはしましたが、もう始まってしまったのは止められないのでそのまま会話を続行しました。もちろん彼からはあとで苦言を呈されました。
別のシートでは、ひとり野菜を黙々と食べ続けるdragon_akitsukiさんがいました。濃い青のシャツにチャコールグレーかブラックのスーツ、ミディアムグレーのオッドベストの三つ揃えを着ていました。そういえば買いに行くために行った洋服の青山の駐車場で何時間か立ち往生していたというつぶやきをしていました。背が高いとスーツも似合いやすくてうらやましい!
彼があまりにも野菜を食べ過ぎということで近くにいた女性がイジり倒していましたが、その方も明らかに雰囲気が(いい意味で)ここにいていい感じの方ではなく、金髪のロングウルフカットは原宿のキャットストリートとかのほうがよく見かけそうな気がしました。後にわかったのですが、初期ENアバタークラスタのコスプレイヤーの方ということでした。それはオシャレなわけだと納得です。
よくリアルイベントで見かけた方と今回初めて見かけた方が会話しているのを見て、もしかして自分って思っているよりもコミュニティ内の人間関係で立ち遅れているのでは? という焦りが生まれました。さきほどのコスプレイヤーの方にしても結構以前から界隈で活躍されている方らしく、自分の交友関係のせまさをあらためて認識する機会になりました。
深夜
前夜の思い出と言えば、わがSCP財団ウィキ日本語版が誇る技術畑のサイト管理者・ukwhatnくんが作ってくれたパワーポイントです。ぼくは当日にステージ企画をふたつ抱えており、それぞれパワーポイントを作らなければなりませんでした。
「棍棒での殴り合いコンテスト 表彰式」はそれなりに自信のあるスライドができたのですが、「全日本学生SCP選手権大会 開会式」のそれはもう筆舌に尽くしがたいほどダサく、このままではまだ始まってもいない大会の権威に傷がつくおそれがありました。そんなぼくを見かねてukくんがすばらしいスライドを作ってくれたのですが、いまのところ当日来てくださった方の目にしか触れていません。もったいないので、どこかで公開したいと思います。
実は「棍棒での殴り合いコンテスト」のほうでも彼は活躍しており、具体的には受賞者へ渡す賞状をマジで一晩で用意してくれました。ライフワークとして運営参加しているハッカソン(で、いいんだっけ?)でよく使っている表彰状の原稿用紙とデータがなんと手元にあるということで、家から印刷して持ってきてくれたのです。本当にありがとう。手元に残る記念品があるとないとでは大違いです。感謝してもしきれません。
「水くさいな~ 相談してくださいよ~」と連日の徹夜によりデカいクマを作った彼が言ってくれたのをぼくは一生忘れません。
当日の朝は眠れないまま田町のアクセアでお茶を飲んでぐったりしていました。修正した台本をせっせと印刷し、当日どうやってステージ企画関係者を集めるか頭を悩ませていましたが、まさかすべての目論見が水泡に帰すとは、そのときはまだ思ってもみませんでした。
当日
浜松町という街のイメージは、都心にある水辺のオアシス的な公園のイメージでした。もちろんオフィス街でもあるのですが、浜離宮庭園や日の出ふ頭など水辺のお出かけスポットに恵まれている印象が強いです。産業貿易ホールはまったく行ったことがなかったため、駅からペデストリアンデッキを歩いていくと非常に清潔な感じのビルに続いていることへ気が付きました。あとちらほらとキャリーを引きずる「同志」たちの姿がありました。
