メジャーで制球難に苦しむ今井達也の「繊細さ」 西武時代には「音信不通になった」過去も
今季からメジャーに挑戦している日本人選手は3人。村上宗隆(ホワイトソックス)が5試合連続アーチを放つなどア・リーグトップタイの11本塁打をマークする大活躍で、岡本和真(ブルージェイズ)も2試合連続5号アーチを放つなど打撃の状態を上げている。これと対照的に、今井達也(アストロズ)は新たな環境で力を発揮できずに苦しんでいる。 【写真】西武の本拠地・ベルーナドームでの登板中、熱中症で座り込む今井達也 デビュー2戦目の登板となった4月4日のアスレティックス戦で6回途中3安打9奪三振無失点の好投でメジャー初勝利を挙げたが、10日のマリナーズ戦は1死しか取れず1安打5四死球3失点と大荒れ。この登板後、「右腕の疲労」で負傷者リスト入りした。ここまで3試合登板で1勝0敗、防御率7.27。投球イニング8回2/3で12四死球と制球難が際立っている。 大きな反響を呼んだのが、今井が明かした苦悩だった。右腕の疲労についてメディアに原因を聞かれると、「やっぱり慣れてないというところじゃないですかね。野球に関しても、野球以外でも。アメリカのライフスタイルにアジャストできていない」と環境への適応を挙げた。 「言葉が通じない環境で長距離移動、食事のタイミングなどNPBとは異なる習慣になじめていない。これは決して珍しいことではありません。今までメジャーに挑戦した日本人選手でも、グラウンド外の行動にアジャストすることに時間がかかり、体重が落ちたり、体調に異変が起きたりしたことがありました。この今井の発言に対して『言い訳をしている』と批判も出ていますが、本人は不満を口にしているわけでなく、『貴重な経験になっている』と発言しています。新しい環境に適応するのに時間が掛かるタイプなのでしょう。焦らずにコンディションを整えることが重要です」(米国に駐在する通信員) 今井は器用なタイプではない。同学年の山本由伸(ドジャース)が高卒2年目から1軍で頭角を現して球界を代表するエースに上りつめたのに対し、今井が2ケタ勝利をマークしたのはプロ7年目の23年。西武で共にプレーしたOBは「投球フォームを固めるまで少し時間がかかった部分がありましたね。あと、大きな課題はマインドコントロールでした。若手のときは気持ちの浮き沈みが激しい傾向があった。思うような投球ができずにカッとなり、ムキになって打ち込まれることが度々見られました」と振り返る。そして、印象に残っている出来事があると話す。