民主主義国はCEO型君主制を 米国動かす「暗黒啓蒙の教祖」ヤービン氏
直言
王を否定したはずの米国で、王を求める声が出始めた。先導するのは「テックライト(右派)」の代表的な思想家カーティス・ヤービン氏だ。シリコンバレーで沸き起こった「暗黒啓蒙」の火付け役であり、トランプ米大統領やバンス副大統領にも大きな影響を与えている。いまの米国と向き合うには、日本もその考えを知る必要がある。
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(更新)- 福井健策骨董通り法律事務所 代表/弁護士・ニューヨーク州弁護士分析・考察
「組織が古くなるほど官僚制や手続だけが発達し、あらゆる物事は規則的にしか機能しなくなる」 その通りでしょう。でも、それだけなら何百年も前から言われて来たことですね。 ではCEOに権力を集中させるとして、問題は彼がいう「交代させる仕組み」とは何かです。そこがわからない。元老院のようなものなら、彼が批判するエリート支配そのもので、腐敗し硬直化するでしょう。普通選挙的なものなら、要は現状の大統領制に近く、最高裁と議会の権力を削れ、が主張なのですかね。 総じて、せいぜい数万人規模でCEOのもと山ほど失敗して市場で交代して行くテック企業流を、人口4億で代わりのない国家にあてはめる発想かな、と感じました。
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(更新) - 蛯原健リブライトパートナーズ 代表パートナー別の視点
「政権に影響を与える」まではやや言い過ぎの感は否めずまたジョーダン・ピーターソン、ベン・シャピーロ、タッカー・カールソンのようにインフルエンサーとして一般大衆への知名度も無い。それより近著がベストセラーとなったという意味ではパランティアのアレクサンダー・カープCEOが米国で存在感を増しており実際に政府調達という形で国家に影響を与えていると言えようが、テック産業と国家の再結合や西側文明の危機感、強い統治能力への願望という同著の論点はヤーヴィンと重なる。但し民主主義を否定する点で決定的に両者は異なるしまたその点故にヤーヴィンが政権中枢に大きな影響を及ぼすような事は少なくとも短期的には想像し難い。
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(更新) - 天野彬DCXforce執行役員 Chief Strategy Officer分析・考察
注目していたヤービン氏の記事。ここでは「カテドラル(大聖堂)」概念への言及はないが、彼の思想を理解する鍵はそこにある。官僚機構批判はその一側面に過ぎず、主流メディア・アカデミア・文化的正統性が形成する見えない権力複合体こそが彼の真の標的だ。無名ブロガーとして登場したこと自体が彼の思想に正当性を与え、影響力の源泉となっている。 しかしここで逆説が生まれるのでは?反体制思想として生まれた暗黒啓蒙は今や政権中枢に。アンチ・カテドラルが新たなカテドラルになる——この構造的皮肉は、SNSが既存メディアを解体しながら新たなプラットフォーム権力を生んだ軌跡と重なって見える。まさに「歴史は韻を踏む」。
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