「憲法9条2項削除」が持論の石破前総理「1項をきちんと残している限り“日本が戦争をする国に”ならない」主張 改憲・護憲で“分断”には「意見に賛同する人たちばかり集まって盛り上がっても何も得られない」
■「9条改正=日本は戦争する国」に「1項をきちんと残している限りそうならない」
【記者】9条を改正することで、日本が再び戦争をする国になってしまうと訴えている方もいるが? 【石破前総理】「9条第1項によって、国際紛争、すなわち国同士の領土をめぐるような武力を用いた争い、それはやりませんよということ明示してるわけですよね。 つまり、自衛戦争以外、急迫不正の武力攻撃を受けたときに、『それを排除する以外の行動はしませんよ』というように、きちっと1項でうたっているわけですよね。 そして、クーデターが起こらないために、司法、立法、行政による統制をきちんとやりますって書いてあるわけですね。だから、1項をきちんと残している限り、そういう方々が心配してるような事態にはならないと私は信じてます」
■憲法記念日には「改憲派・護憲派」双方が集会やデモ
9条改正をめぐっては5月3日の憲法記念日、様々な立場の集会やデモなどが数多く開かれた。 大阪市内では、保守団体「日本会議」系の団体が憲法9条改正を訴えるフォーラムを開催し、自民党や日本維新の会の国会議員らが「9条を改正して毅然とした外交を行おう」などと訴えた。 一方、JR大阪駅前では市民有志らが集まって、高市政権が進める憲法改正、武器輸出解禁などの政策に対し、「戦争反対」「9条守れ」などと訴えるデモが行われた。 相反する立場同士で大きな隔たり・分断が生まれる中、「保守思想とは“寛容”である」と重ねて述べてきた石破前総理は何を思うのか、尋ねた。
■「意見に賛同する人たちばかり集まって盛り上がっても何も得られない」
【石破前総理】「護憲の立場、あるいは改憲の立場が、自分たちと同じ主張の人ばかりを集めて大会やったりしている。 どちらの立場にしても、『そうだそうだ』って盛り上がりがあって、2つが交わって議論するってことがないわけですよ。だから、永遠にこういう状況が続きかねないわけですね。 私はできるだけ、お誘いがあった場合は、護憲の方々の集会にも出るようにしています。 もう随分前のことになるけれども、共産党支持の方々が多い会合で、『皆さんね、1項は守るんですよ』と。 そして『国際法に従って、きちんとした文民統制のもとで行動するんですよ』ということ言ったら、『決して戦争するための憲法改正じゃない』ということをご理解いただいた方もありました。 いや、そうじゃないって方ももちろんいらっしゃったけどね。 逆に、今の(憲法は)1字1句変えてはならないって(護憲派の)方が保守派の会合に、改憲派の会合にお越しいただいても当然いいことなんです。 だから、自分たちの意見に賛同する人たちばかりが集まって盛り上がっても、何も得られないと思います」
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