【あんスタ】Mainstream Megasphere : あんずが消えたあんスタ10周年
メインストーリー第5章のメタ考察です。
大型イベントのストーリーがむちゃくちゃになるのは割といつものことだけど、今回はワガオシ=アンズサンが被弾したので「どうしてこうなった」を解説。
日本語が下手です。ご了承ください
君がいないと始まらないけど君が遠ざかっても続く
一番わかりやすいストーリーの矛盾。ESアイドル全員が(ESから独立する時は引き留めてくれなかったのに)急にあんずPの存在に固執した部分。
あんスタ!!であんずが主人公じゃなくなった話は前に書いたので先にお読みください。
あんスタが!!にリニューアルされるにつれ、あんずの比重は明らかに減少。あんずが不在でも問題なく進行するストーリーが増え続けてた。ES1年目のストーリーで「アイドルたちとあんずの距離は去年より遠くなって寂しいけど仕方ないよね」の趣旨の台詞が何回もあった。
なのに今回突然「あんずがアイドルたちから離れてしまうのはダメ絶対」の話になった。しかもそれを言う主体がESアイドル全員という点がすんごい違和感ポイント。
あんずと数あるキャラクター・ユニットの関係性には明らかな「絆の格差」があって、あんずと運命共同体を形成してるキャラクターは限定されているから。
ぶっちゃけ、第5章前半の展開は「Trickstarがストーリーの主役を担うと想定したプロット」だった。
①他の何よりもあんずを優先できる(僕らの一員だから)
②他のPは認めない、認めたことがない(箱ストーリーであんず出席率100%記録を保持した唯一のユニット、現在30コンボ)
③遠ざかるのは耐えられない、今までと同じく今後も隣にいよう(あんずがESを出た後もトリックスタジオという居場所を与えて共有してる)
④君が一緒にいてくれるだけで僕らは無敵(Trickstarの固有スキル:5人揃えば無双状態が始まる)
この論理が全て成立するアイドルはTrickstarだけ。
だから、②他のPとの協業・セルフプロデュースでもそこそこ活動してきて③同じ居場所を持たないアイドルたちの口から④あんずを取り戻すだけでメロウ・ディアースに勝てると盲信する(第4章で大敗したんだが?)発言が出るのは、道理に合わない。
しかし10周年の大型イベントにふさわしい収益を出せる複数ユニット人選が必要だったため、Trickstarだけに焦点を当てたストーリーにはできなかった。だから元々Trickstarが言うべき台詞を、全てのアイドルが分担して言うことになった。
あんずが主人公になるストーリーを作るつもりだったら、あんずとの関係性が一番深いキャラクターたち中心の人選で行くべきだった。
しかしTrickstarの3人はじゃんけんで負けたからと大事な仲間を迎えに行くことを諦めた。そうはならんやろ。(なっとるやろがい)
第5章の目的があんずについて語ることじゃなくなったからだ。
原点(あんずの色)の不在
本当に唯一のプロデューサーだった!時代とは違うのに、今回ESアイドルたちが「あんずじゃないとダメだ」と思えた理由=あんずと他のPの差は「今まで(10年間)積み重ねてきた実績と絆」だった。
「あんずがなくても続いてきたあんさんぶる」と「あんずと共に歩んできたあんさんぶる」の両方があると認知した上で関わった分の絆と義理を考慮すれば(歴史の半分ぐらいは確かにあんずと共に歩んできたのだから→)全てのアイドルがあんずを特別視すること自体は、それほど奇妙なことではない。
しかし「積み重ねた実績と人間関係」だけでは10年前の原点でアイドルプロデュースについて何も知らなかったあんずが出会ったばかりのTrickstarと手を取り合って奇跡を起こしたことを説明できない。
「あんずだけが特別な理由」は他にもいるからだ。
ナイスPがあんずに発揮するように要求した「あんずの色」と「あんずの理想」、すなわちあんずが持つ固有の個性と思想である。
私は、楽しいことが好き。
みんなの笑顔が、だぁい好き。
だから、こんなのは――嫌だ。
泣かないでほしかった、笑っていてほしかった。
楽しいこと+みんなの笑顔を追い求める
(過去の自分が持てなかった)居場所についての渇望
他の人たち・社会が取りこぼしたことを見つけるのが上手
それを拾い集めて大事にしようとする傾向
というあんずだけの性格がいたからこそ
転校初日にTrickstarに感謝と共感を感じて共に行動することを決めた
NEGIのパフォーマンス=弱者・マイノリティのメッセージに共感し、自分からプロデュースしたいと出た
ESで恵まれないアイドルたちを支援するためにESの外に飛び出した
のような、他のアイドルたちとも違う「あんずだけの行動」ができていた。
しかしこの思想・目的の一貫性が第5章で途切れてしまった。
あんずがメガスフィアから去ったのは「選ばれない人が発生する構造への拒否」ではなく「自分のせいでアイドルたちが負けるのが怖くて・迷惑をかけたくなかったから」。
アイドル全員をステージに立たせた理由は「(過去の自分たちのように)取りこぼされる人・泣く人がないようにするため」ではなく「アイドル全員を最も魅力的に輝かせて勝つため」。
メガストリーム編でナイスPがあんずに出した課題は「自分の理想を追求したプロデュース」だった。
思想の一貫性を保ちながらアイドルたちの応援と信頼に背を押されて課題を達成するエンディングが目前に迫っていたのに、ナイス第1話から積み上げてきた展開がここに来て崩壊した。
そしてここには避けられない理由がある。
進化キャンセル
メロウ・ディアースがESに合流する展開に繋げる必要ができたから。
元々あったあんずの性質が強化され、ESを去ってフリーランスになる独自の歩みにまで繋がったのは、ES1年目の日ストにおいて、ESの帝国主義・新自由主義を批判する情緒があったからだ。
あんずの固有の思想は「そんなESと対比されるもの」「ES上層部・P機関・プロデュース科の後輩たちと対立するもの」、つまり「ESと区別されるもの」として発展した。
故に、「誰かを取りこぼすことなく全員を大事にしたい」というあんずの思想に賛同するエンディングで終わらせてしまうと、メロウ・ディアースもESアイドルたちもESを肯定できなくなる。
一人取りこぼされたプロデューサーのあんずの存在が、取りこぼされたものたちを支援するために独立することになったあんず本人が、ESにはその思想が存在しないことを証明しているからだ。
だからあんずだけの色と理想を活かすわけにはいかない。代わりにES在職時のあんずの対外的評判であった「みんなから信頼される敏腕P」があんずの最大の特徴であると誤魔化すエンディングにするしかなかった。
あんずの自己主張を鋭く頑丈な形に進化させる準備を整えてきたけど、運営上の理由でやむを得ずキャンセルするしかなかった。
だからメガストリーム編はあんずの新たな形を見せられず、EP:Linkや1.5部などで既に何度も見た「全員が輝ける舞台」を再現するだけに終わってしまった。
これからもESのアイドルたちの物語を描かなきゃいけないから、「ESと差別化されるあんずの思想」の物語は打ち切りとなった。あんずというキャラクターがこれまで歩んできた道よりも、あんスタの今後の展開を優先した選択だ。
ESがあんずを取りこぼしたように、EnsembleStarsもあんずの物語を取りこぼしたのだ。あんずは一人も取りこぼさず全員を大事にしたいらしいけど、あんずの名前の由来は『あんさんぶるすたーず』ではないので。
過去の歴史から学んで未来をより良い方向に変えたいよな
260302 追記
260304 追記
mainstream (adjective) : having, reflecting, or being compatible with the prevailing attitudes and values of a society or group
メガストリーム編のイメソン聞いてね
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