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【まなスト④】小暮 ほの香さん(社会人)

今回、インタビューをさせて頂いたのは「小暮ほの香さん(社会人)」。

小暮さんは、神奈川県出身。県内の公立中学校を卒業後、周囲の薦めもあり「公立上位校」に進学。しかし入学後、ギャップを感じ、約半年後に学校を辞めます。そして、自分が本当に行きたかった高校を再受験、見事に合格します。大学に進学後は、約30か国を巡るなど、精力的に行動。現在は戸塚にあるコミュニティの運営をしています。

今回は小暮さんに過去の「学習体験」などを中心に話を聞いてみました!

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今回の「まなスト」のポイント


「高校入学」と「違和感」


小暮さんは、公立小学校を卒業後、地域の公立中学校に進学。高校受験では、県内の上位校に合格されたそうですね。小中高はどのように過ごしていたのでしょうか?

「もともと勉強が好きなタイプでした。
3人兄弟の長女ということもあり、責任感も強く、真面目な子どもだったと思います。学校の提出物もほとんど欠かしたことはありません。地元の公立中学校に通っていましたが、学校の成績も良かったです。両親は常に私の意思を尊重してくれました。自分の好きなことをすればいい、といつも言ってくれていました。真面目だけど、のびのびとマイペースに育つ、中学生まではそのような感じだったと思います」

そうなんですね。その後、いざ高校受験を迎えるわけですが、高校受験は、小暮さんにとってはどのような経験だったのでしょうか?

「さきほども少し言いましたが、中学校の成績は割と良いほうでした。
それもあり、当時通っていた塾の先生から『公立上位校』の進学を薦められました。実は私には、その時に行きたいと思っていた高校がありました。それは、神奈川総合産業高校、という高校です。先生から薦められた高校と比べると、かなり偏差値上は下に位置する高校でした。先生からは、せっかく良い成績なのだからもったいない、上位校を受験した方が良いと言われました。当時の私は、そうなのか、と思い、結局はやや流されるような形で、公立上位校を受験しました」

その後、小暮さんは神奈川県立橘高校に見事、合格。入学します。しかし、高校入学後、学校の環境と自分が求めていたものとのギャップを感じます。そして、次第に学校から足が遠のいていきます。

「再受験」の決断


「入学してすぐに、私は『入学したことを後悔』していました。
何が違ったのか? そのように聞かれると、はっきりと『これ』ということは言えないのですが。とにかく、私はその学校に馴染むことができませんでした。
あえて合わなかった要因を挙げるとすれば『人』の要因が大きかったかもしれません。私が親しくなりたい、仲良くなりたいと感じることができる人はその学校にはいませんでした。少なくとも、当時の私はそのように感じていたのだと思います」

高校入学から約半年後、小暮さんは入学した高校を辞めます。しかし、高校には入学後1か月ほどで行かなくなってしまったそうですね。当時はどんな心境だったのでしょうか。

「今、振り返ると、そのときはとても落ち込んでいました。
せっかく入学した高校なので、行かないなんてとんでもない、という気持ちももちろんありました。焦りに似たような気持ちにもなっていたと思います。一方で、学校に行く朝になると、お腹が痛くなったり、気分が悪くなったり。身体が学校に行くということを拒否しているような事実もありました。そのような様々な葛藤の中で過ごしていました。
学校に行かなくなり、しばらくしてから、母親にこういわれました。自分がしたいことをしていいんだよ、行きたい学校があるなら、その学校をもう一度受験しても良いんだから。思えば、母親はいつも私の意思を尊重してくれました。私はその言葉にとても救われました」

そして、小暮さんは高校を再受験する決断をします。もともと行きたかった『神奈川総合産業高校』の受験をし、見事合格します。

新しい「高校」と「自分」


高校を再受験するというのは、あまり無い経験だと思います。どのような受験だったのでしょうか?

「私も母親から言われるまで、そのような選択肢があるとは思いもしませんでした。しかし、行きたくない学校に3年間通い続けるよりは、もともと行きたかった高校に行く方が、私にとってはずっと望ましいことだと思いました。受験の流れは、最初に受けたときとほとんど同じです。違いがあるとすれば、神奈川総合産業高校は『単位制の高校』でした。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)にも認定されています。学科も普通科ではなく『産業科』という学科でした。もともと、多様な人が通う高校だったので、入学試験の面接でも再受験であることはマイナスにはなりませんでした。むしろ、3年で卒業できなくても時間をかけて卒業する人もいる、と先生が言ってくれました」

新しい高校に入学後は、どのような生活だったのでしょうか?

「正直言って最初のうちは、1年間のビハインドは人生の汚点だ、くらいに思っていました。周囲の友達にもなかなか、そのことは言い出せない自分がいました。いろいろな背景の人がいるとはいえ、ほとんどの子はストレートで高校に入学していきています。たった1年ですが、私が年上だと知ったら距離を感じてしまうかもしれない、と感じる部分もありました。しかし、本当に親しくなった友達にはそのことも伝えました。伝えてみると、自分で思っていたような距離を感じるようなこともありませんでした。その友達とは今でも親しくしています。高校生活では、逆に振り切れたというか、自分の興味があることを勉強し、そのことをとても楽しく感じながら過ごしていました」

「大学時代」の経験


高校卒業後は、東京農業大学に進学します。大学時代はどのようなことに取り組んでいたのでしょうか?

「大学に入学するとき、私は周囲の大人に『大学時代に何をしておけばよかったと思いますか?』と聞いて周りました。私自身、大学生活を後悔なく過ごしたいと考えていたのだと思います。返ってくる答えはさまざまでしたが、多くの人が答える2つのことがありました。ひとつ目は『海外を旅行をして、いろいろな場所・人に出会うこと』、ふたつ目は『勉強すること』です。私はもちろん勉強も頑張りましたが、旅行にもたくさん行きました」

ほの香さんにとって「海外」は、どのような経験だったのでしょうか?

「私は今まで約30か国以上の国を巡ってきました。
大学時代にも何か国も旅行をしました。その経験を通して、私はあまりお金をかけずに海外を旅行をする方法を習得することができました。海外のボランティアサイトがあり、そこに登録をすると、ボランティア活動をする代わりに宿や食事などを提供してくれるのです。往復の飛行機代さえ準備できれば、ほとんどお金をかけずに海外に滞在できます。
特に気に入った国は『デンマーク』です。もともと興味があったということもありますが、国の仕組みやそこで暮らす人の幸福感など、日本人とは違う部分がたくさんあると感じました。社会人になった後もデンマークを訪問しています」

「自分を大事にする」こと


大学卒業後は会社での勤務を経て、現在は戸塚でコミュニティを運営しています。どのようなことを大事にしながら暮らしていますか?

「実は大学卒業後、ハワイで大きな事故に遭いました。
そのことをきっかけに、幸せとは何なのか、自分はどうやって生きるべきなのか、について深く考えました。言葉にするのは難しいですが、『自分を大切にして生きる』ことが大事なのではないかと思っています。高校に再入学したことも、私にとっては今では素晴らしい経験です。あのまま我慢して高校に通い続けていたとしたら『今の自分』はいないと思います。あのとき、自分の感情や意思を大事にして、本当に行きたかった高校に入り直したからこそ、今の自分がいると感じます。
大きな話になりますが、日本はお金や物質的な豊かさに偏り過ぎているのではないかと思っています。もう少し、内面的な豊かさや幸せを感じながら生きることが出来る方法はないだろうか。そのような実験も含めて、現在はコミュニティを運営しています」

そうなんですね、今回は貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございます。最後に、これから「学習」「進路選択」をする「小中高生」に向けて、なにかメッセージはありますか?

「まずは、『生きていることが素晴らしい』という原点を忘れないでほしいですね。
私は大きな事故に遭って死にかけたことで、『せっかく生きているんだから、もっともっと楽しく、自分に素直に生きていきたい。』と強く思うようになりました。他の人の目や周りの空気に合わせなくても死にはしません。もっと言えば、失敗しても死なないんです。知っていましたか?私たちは生きている限り、チャンスしかないんですね。
これから迷うことや選択を迫られることもたくさんあると思いますが、『自分にとって、一番ワクワクすることはなんだろう?本当は何がしたい?』と問いかけながら、“あなたらしいオリジナルな人生”をぜひ歩んでほしいと心より願っています。」


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