プロ野球が大好きだ。選手だけでなく、プロ野球を取り巻くあらゆる一切が愛おしくてたまらない。
だから常に12球団の応援団のことが気になっている。
番記者として最後に担当したのは9年前、西武ライオンズだった。宮崎・南郷でのキャンプを経て、オープン戦を争い、開幕後は所沢を中心にパ・リーグの本拠地をチームとともに転戦する日々。そんな中、全国津々浦々のあらゆる球場で、西武側の応援席に「博多激獅会」の横断幕を見かけることに気づいた。
博多の左翼席で、重厚なトランペットとともにパワフルな応援を展開しているだけでなく、その横断幕は南郷や2軍キャンプ地となる高知・春野、あるいは北海道・函館オーシャン球場などでも発見できた。オフの「NPB12球団ジュニアトーナメント」でもその姿を見かけたことがある。
そんな応援団の方々から、熱い歓声を奪った新型コロナウイルスが憎い。しかし彼らは決して下を向き続けたりはしない。「博多激獅会」が一昨年に作成した横断幕には、こんなメッセージが書かれていた。
「俺達みんな地(野)球人! 無病息災 博多激獅会」
もはや「西武の応援」の枠を超えている。野球を愛する人々、いや人類がみんなで助け合って、この難局を乗り越えていこう。そして再びでっかい声で応援歌を歌える日が来ることを願おう。そんな熱い意味が込められていると受け取った。
思えば「博多激獅会」が1990年に作った旗にも「紫電一閃 世界平和へスポーツ交流 闘魂 博多激獅会」とあった。こうなると同会のポリシーは今に始まったことではなく、脈々と受け継がれる「何か」であることが分かる。
ニュースは日々、緊迫した国際情勢を報じている。平和を祈りながらも、私たち一人ひとりにできることが限られているのは、何とももどかしい。そんな時、ふとツイッターのタイムラインに上がった画像を見る。「俺達みんな地(野)球人!」。ロシアの空もウクライナの空も、ここ日本の球場上空と確かにつながっている。
球音こそ平和の象徴である。プロ野球という、いつもすぐそこにある喜びが、いつまでも当たり前に見られることを祈りつつ。そして再び超満員のスタジアムに、割れんばかりの大歓声がこだまする日が訪れることを願って。
12球団の応援団のみなさん、応援しています。(デジタル編集デスク・加藤弘士)









